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ウィーン・アカデミー管弦楽団 + ハーゼルベック

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    Musikverein Großer Saal 2020年6月16日 20時〜21時10分

    Orchester Wiener Akademie
    指揮とオルガン Martin Haselböck

    François Couperin (1668-1733)
     Offertoire sur les Grands Jeux

    Georg Friedrich Händel (1685-1759)
     Konzert für Orgel und Orchester g-Moll, op. 4/1, HWV 289

    Heinrich Ignaz Franz Biber (1644-1704)
     Battalia für Streicher und Orgel (1673)

    Johann Sebastian Bach (1685-1750)
     Toccata und Fuge d-Moll, BWV 565

    Georg Friedrich Händel
     Konzert für Orgel und Orchester F-Dur, op. 4/4, HWV 292

    マルティン・ハーゼルベックと
    ウィーン・アカデミー管弦楽団は
    いわゆる古楽のピリオド奏法の楽団で
    定期的に楽友協会でコンサートを行なっている。

    ほ〜んの時々、行った事があるけれど
    こういう状況ではない普通のシーズンだと
    オーケストラ(できれば大編成)優先の予定を組むと
    どうしても重なってしまい、なかなか行けない楽団でもある。

    私自身も、あまりバロック音楽を進んで聴こうというタイプではない。

    が、何せ、この時期だ。
    好み云々はともかく
    音楽のためのホールで
    ナマの音が鳴り響くチャンスは逃したくない。

    舞台上には
    第1バイオリン4名、第2バイオリン3名
    ビオラ2名、チェロ2名、コントラバス1名
    ファゴット1名、木管(オーボエ)2名
    チェンバロ(時々オルガン)1名
    オルガンを弾いたり、弾き振りしたり、指揮したりする
    マルティン・ハーゼルベックの総勢17名の音楽家。

    他のプレイヤーは後ろに居て
    ハーゼルベックのオルガン・ソロで
    フランソワ・クープラン。

    プログラムの解説にヒポミクソリディア旋法とか
    イミテーションでドリア旋法とか
    何だか非常に懐かしい名称が出てくるが

    ドリア旋法がト短調に似ているとか
    ヒポミクソリディアがト長調に似ているとか
    ヒポミクソリディアは終止音がgなので、それはわかるが
    ドリア旋法って、二短調に聞こえる事はあってもト短調?

    きっと、フランソワ・クープランの曲を音楽分析したらわかるのだろうが
    教会旋法苦手で(すみません)そんな根性も能力もない。
    近代曲でも教会旋法を使った曲はかなりあるんだけど
    いつも「何旋法?」と聞かれてアタアタしてしまうし

    曲を聴いていても、教会旋法には聴こえませんが・・・
    (それは私の耳と脳が悪いのである)

    クープランと言って思い浮かぶのは
    ラヴェルの「クープランの墓」と

    あと、基準音の歴史の勉強をしていた時に
    サンジェルヴェの教会のオルガンの a が403ヘルツに上がり
    (クープランの関係で宮廷関係の音楽家が
     教会で演奏するようになったらしい)
    クープランの死後に395ヘルツに戻した・・・とかいう
    トリビアなんだか、オタクなんだかわからない
    役に立たない知識だけである。

    だんだん、このブログも鼻につくようになって来たな・・・
    (自分で言うか!?)

    楽友教会・・・いや協会に響き渡るオルガンの音!!!!
    「教会」だから(勝手に脳内妄想)
    残響モリモリでも全然気にならない ♡
    うおおおお、コンサート・ホールにオルガンがあるのは
    別にサンサーンスの交響曲だけのためではなかったのね(今更何を)

    曲の終わり近くに
    後ろに座っていた他のプレイヤーたちが降りて来て

    間髪を入れずにヘンデルに突入。
    突然、調が変わるのでひっくり返りそうになったが
    (正直、かなり不自然だった)
    音色が変わり、雰囲気が全く変わり
    華やかなヘンデルのバロック曲。

    オルガンのヴィルトゥオーゾ的なソロも入って
    オルガンという楽器の様々な音色が聴ける。

    いや、ホント、オルガンの持つ音色の多彩さって凄いな。
    同級生でオルガン研究の方に行った人がいるのだが
    今度、ちょっと聞いてみたら、教えてくれるかなぁ。
    同じメロディでも、調整してある別の鍵盤で弾くと
    全く違う倍音スペクトルで
    スペクトグラム分析とかしたら面白そう。
    (だから鼻につくブログになりました、ってところだが
     もともと音響オタクなのでお許し下さいまし)

    曲の後、ハーゼルベックの短いスピーチ。
    3月10日にリハーサルしていたら
    突然、明日からのコンサートは全て中止、という連絡をもらってから
    3ヶ月、演奏なしの日々が続いて
    やっと楽友協会で演奏できて嬉しい(支配人に感謝)
    今日のプログラムは来シーズンの告知的なもので
    来シーズンはバロックをたくさん演奏します、との事。

    バロックの作曲家はオーストリアにも居る。当たり前だが。
    ザルツブルクのカペルマイスターだった
    ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバーの作品は

    ぶっ飛んでいる・・・(呆気)

    ファンファーレと太鼓のテーマで始まる曲は
    途中で、指揮者含めて全員が
    足で、凄い力で、ガンガン床を叩く(おいおいおい)

    ありゃりゃと思ったら
    次の楽章が・・・
    この時代にポリトナリティかよ・・・っていうか
    各楽器が調の違うメロディを勝手に一緒に演奏するのである(吃驚)

    念の為に書いておくが
    全然調子が合ってない。各パートがバラバラで
    調子外れも良いところで
    ハイドンもこの手法でチラッと不協和音を入れたりした曲があるが
    それの「徹底的にやっちまいました、確信犯です」バージョン。

    ・・・でも、もしかしてもしかしたら
    当時って、こういうヤバイ音楽シーンも
    実際にあったのかもしれないぞ。

    プレイヤーの皆さまは
    至極真面目な表情で演奏していらっしゃるが
    (あれは難しい、だって隣の楽器と合ってはいけない)
    私は客席で、もう、吹き出しそうで困った。

    途中でチェロとコントラバスが
    力一杯のピチカートで爆音を響かせてくるし(笑)

    くそ、むちゃくちゃ遊んでいるじゃないか、この作曲家。
    プログラムによれば、教会音楽で有名になったそうだが
    そのマジメ(であろう)教会音楽じゃなくて
    こういう「お遊びバンザイ作品」の方が後世に残るとは(笑)

    ヨハン・セバスティアン・バッハの
    トッカータとフーガは知らない人はいない(だろう)名曲だが
    コンサートで、この曲をナマのオルガンで
    集中して聴くチャンスなんて、たぶん滅多にない。

    今更なんだけど、ヨハン・セバスティアン・バッハって
    す・ご・い
    誰かが、J.S.バッハの凄さは作曲家にしかわからないだろう
    と言っていたけれど
    作曲家でもなく、専門家でもない、ド・シロートの私でも
    この時代に平均律が普及したから、という理由もあろうが

    セプトアコードの効果的な使い方とか(D7です、この時代に!!)
    コントラプンクトの巧みさとか
    よくわからないけど(わからないんかいっ)ともかく凄い。
    これが、ドイツの片田舎の家内手工業作曲家の作品とは・・・
    あああ、メンデルスゾーンさま、ありがとうございます。

    最後にヘンデル。
    こういう曲を聴くと
    ヘンデルって(当時としては)モダンだったんだなぁ、と思う。
    華やかで上品で、でも田舎臭くなくて、アーバンな感性に満ち溢れている。

    惜しむらくは
    オルガニスト(ハーゼルベック)の後ろ姿しか見えず
    オルガンのどの鍵盤に手が行っているのか、全く見えず
    燕尾服なので、足元も後ろの燕尾のヒラヒラに隠されてしまって
    激しく動く足元も見えなかったこと・・・・ちっ、残念・・・

    バロック時代の音楽分析って
    授業で扱っていた時には
    私はまだ新入生で、受けるチャンスがなかったし
    あんまり興味もなかったんだけど
    (教会旋法が苦手だったので)
    一度、しっかり向き合ってみると面白そうだ。

    今学期の分析のテーマが
    12音からセリエなので
    (ただ、コロナのせいで、セリエまで行くのかは不明)
    もしかしたら、来学期は歴史的に戻って
    ルネサンスからバロック初期の分析だったら
    行こうかしら・・・と

    ついついマジメに考えてしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    いや、考えてみれば
    ウィーン大学って、ルネサンス音楽の専門家が多く
    記譜法については必須の授業もあるのだが
    ルネサンスからバロックあたりの記譜法って
    かなり遊び心に満ちたものも多かった。

    だいたい教会が3という数字を聖なるものとしていたせいで
    三拍子は完全(だから最初に○が書いてある)
    四拍子は不完全(だから最初にCが書いてある、丸にアナが開いてる)
    ただ、○の三拍子でカバーしきれないところがあって
    これを前後にくっつけて伸ばす、という規則がある(笑)
    今でもCは使いますもんね(爆笑)
       ↑これはアルファベットじゃなくて不完全な○です。

    知識ひけらかしで鼻持ちならないけど
    (自分でそう思うくらいだから・・・)
    でも、ついつい、書きたくなっちゃうんですよ。
    そういう時期ってあるじゃないですが、中学2年生くらいで。
    すみません、どうぞお許し下さいませ。

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      • 2020.07.09 Thursday
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