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フォルクス・オーパー 「四季」

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    Volksoper 2020年6月13日 18時〜19時

    Antonio Vivaldi (1678-1741)
     Die vier Jahreszeiten / Le quattro stagioni

    Mitglieder des Orchesters der Volksoper Wien

    Solistinnen:
    Bettina Gradinger, Vesna Stanković

    Musikalische Leitung am Cembalo: Guido Mancusi

    Rezitation: Robert Meyer

    お久し振りのお久し振り、フォルクス・オーパーである。

    100人限定でコンサートをする、というお知らせの
    次の日の朝8時が販売開始。

    ただ、最初から一律15ユーロという値段は出ていたので
    あまり詳細はわからないまま
    えいっ!と買った。
    (15ユーロって安い、安過ぎる!!!)

    15時30分からのコンサートもあったが
    長い間演奏しなかったオーケストラの
    最初のコンサートは経験上、避けた方が(あっ、以下省略)

    入り口でチケットを確認。
    係員はマスク着用。
    観客も席につくまではマスク着用(のはずだ、それ以上は言わない)
    全員平土間なので
    係員が一人一人を席まで案内している。
    100人だから出来るんだわね(笑)

    プログラムは
    通常ならキャスト表になるような
    ペラペラの紙で
    キャスト表は通常なら有料なのだが
    (確か50セントだか60セントだかそんなもんだ)
    何と、今回は無料。

    楽友協会コンサートのプログラムも無料だったし
    何だか、どこもかしこも大判振る舞いというか
    もう赤字なんだから徹底的に赤字で良いわい、という
    ある意味、開き直りなのか?(笑)

    コンサート告知のタイトルに
    「四季」とは書いてあった。
    ただ、フォルクスオーパー、ロックミュージカルで
    ヴィヴァルディの五季とか言うのも上演していたし
    プログラムのタイトルが「四季」だからと言って
    本当にヴィヴァルディの四季を演奏するかは
    私にとっては疑わしかったのだが

    いやあはは
    ヴィヴァルディの「四季」でした f^_^;)

    ヴィヴァルディの「四季」と言えば
    今やみんな知っているバロック曲なのだが
    私が子供の頃に、イムジチ合奏団というグループが
    この曲を演奏して爆発的に流行し
    その後、マリナー率いるアカデミー室内管弦楽団が
    イムジチと比べものにならないすごい早い速度で演奏して
    ・・・まぁ、子供の頃の私には
    面白い比較を提供してくれた曲なのだが、それはともかく・・・

    舞台の前に舞台を作って
    そこに室内楽奏団。真ん中にチェンバロ。
    下手(しもて)に第1+第2バイオリン。
    チェロはチェンバロの後ろ
    ビオラが上手(かみて)で
    チェロとビオラの間にギター1名。
    (普通はリュートかテオルベとかだと思うのだが
     じっと見たけど、やっぱりギターだったような気がする。
     違っていたらごめんなさい(現代的リュートとか?))

    まずはフォルクスオーパーの元気な総監督のマイヤー御大が登場。
    ロック・オペラのヴィヴァルディの五季というのもあったし
    (来シーズンもプログラムに載るそうだ)
    初演予定だったバレエの演目にも
    ヴィヴァルディが使われる予定だったという事で
    今回は、この「四季」を演奏する事になったそうだ。

    各季節の前に、簡単な情景の説明をして
    ヴィヴァルディが書いた(と言われている)ソネットの
    ドイツ語訳を朗読。

    で・・・

    わ〜〜〜〜っはっはっはっは
    すみません、はしたなく笑っちゃいまして。
    だってもう、音響が楽友協会と全然違う。

    そりゃ、楽友協会はコンサート・ホール(シューボックス)で
    フォルクスオーパーは劇場、馬蹄型のホールである。
    馬蹄型ホールはアンフィシアターの流れを継ぐので
    残響時間が1秒前後で
    言葉を理解するための劇場。

    だから、総支配人ローベルト・マイヤーの朗読は
    ものすごくクリアに聞こえて来る。
    この人、もともと俳優だし、声がクリアで大きいのもあるけど
    朗読している時に、既に、残響の少なさが耳に印象的。

    よく劇場を見れば
    座席も肘掛も、全てベルベットの生地で覆われていて
    (それまで気がつかなかったんかいっ!)

    平土間真ん中あたりの、本当にど真ん中で
    周囲はソーシャル・ディスタンスで他の観客はいないし
    前にも他の観客はいないので、舞台が良く見えるし
    こんな良い席、座った事が滅多になくて
    ご招待で座った時にはオペレッタだったので
    音がダイレクトに飛んでくる感じだったが

    室内弦楽合奏団+チェンバロで聴こえて来る音は
    かなり鋭く、明確で、残響が少ない分、弦のキレが良い。
    ヴィヴァルディは、かなり早いフレーズを書いているのだが
    その一音、一音がクリアに聴こえて来るので気持ちが良い。

    もちろん、古楽器合奏団ではないのだが
    だいたい、古楽器合奏でピッチが低めとかいうのも
    疑わしいので(それについてはコンサート・ピッチのところで書いた)
    普通のピッチで、まぁ、443ヘルツくらいと推測するが、演奏されて
    違和感は全くないし
    ダイナミックで活き活きしていて、ハリとコシがあって良い感じ。

    バイオリンのソロは二人で交互だったが
    うおおおおお、夏と冬を演奏した女性バイオリニストが巧い。
    (春と秋も、もちろん良かったけど、夏と冬は特に難しい)

    しかし、馬蹄型劇場で
    座席が全部、詰め物ありのベルベット生地に覆われていて
    これだけデッドな音響で

    歌手って、それでも響かせるのか、スゴイな・・・

    楽友協会の緩衝材なしの残響バリバリの音響が凄かったので
    音響がデッドな劇場で、弦楽合奏団を聴くと
    ここまで印象が違うのか、と、驚くべき体験になった。

    こういうスタンダードな曲は
    オーケストラも手慣れていると思うんだけど
    それにしても
    ここまでクリアに響いてしまうと
    細かい部分まで客席に届くから
    ほんの少しのアンサンブルのズレとかも聴こえてしまうので
    その意味ではオーケストラ・メンバーも
    意外に気が抜けない演奏だったんじゃないだろうか。

    バイオリン・ソロの時に
    ほとんどいつも伴奏で入っていたチェロが素晴らしかった。
    バイオリンの音を生かしながら
    出しゃばらず、でも存在感があって
    こういう職人仕事に、私はグッと来てしまう。

    指揮者のグイード・マンクーシはベテランの中堅だが
    チェンバロも良かった。
    もともとチェンバロの音は小さいので
    大きいホールだと、ほとんど聴こえて来ないのだが
    今回の不思議音響(デッドな方)では
    ちゃんと客席まで伝わって来る。

    シューボックスと馬蹄形劇場との音響の差が
    まぁ、実に面白い。

    来週の週末は
    歌手も入ってのコンサートの予定。
    また音響が違って来るんだろうなぁ。

    フォルクスオーパーで弦楽合奏団を聴くなんて
    こんな時でなければ
    一生、なかった体験だと思う。

    本日、ウィーンは天気が良くて30度まで上がったけれど
    湿気がないから、爽やかで気持ちが良い。

    コンサートの後、杖ついて
    また山登りして来て
    その後、痛みに呻いているアホな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2020.07.09 Thursday
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