<< ザルツブルク音楽祭 「愛に満ちた偉大なる太陽のもとで」 プレミエ鑑賞記 | main | エッセル・コレクション >>

サンクト・フローリアン修道院

0

    唐突だが

    カトリックには聖人がわんさかいる。
    教会には、必ず守護聖人なるものがいる。
    土地の名前まで、聖人名だったりする。

    聖人の彫刻や絵は、教会の中にワサワサある。
    祭壇の周辺、横の小部屋、入口・・・

    ただ、聖人というのは、大昔の人たちだから、誰も姿も顔も知らない。
    よって、その聖人にちなんだシンボルやマークで見分ける、というお約束事がある。

    そのシンボルやマークが1種類とは限らないから
    (歴史的変遷もあるし)結構、面倒なのだが

    比較的わかりやすい聖人の一人に

    水の入ったバケツを持ち(そのバケツから水が出ている事もある)
    どこかに(たいてい足元)火事の建物がある

        という人がいる。

    オーストリア在住の人ならご存知、これが聖人フローリアン。
    ラテン語ならフロリアヌス。ウィキの説明は ここ

    家を火事から守ってくれて、消防隊の守護聖人でもある。
    街の中に噴水があると、そこに、さりげなく居たりする。

    リンツ近くのエンスに住み
    キリスト教の信仰を守り、ドナウの支流エン川に投げ込まれたが
    ヴァレリアという女性の夢に現れて

       「エン川にある俺の死体を見つけて
        もっとマトモな場所に葬ってくれ」


       はあ?!(-"-;)


    突然、夢枕に立った見ず知らずの他人から、そんな事を言われても、
    普通は 「あんた、誰?」 とか言って無視すると思うのだが・・・?!

    そこらへん、よくわからんが、ともかく伝説によれば
    ヴァレリアは信仰深かったので、フローリアンの死体を見つけ、牛車で運んだ。
    偉い人だ。
       で、何か良い事でもあったのだろうか・・・???伝説には何も書いてない。

    途中で牛が動かなくなったところに
    突然、泉が湧き(町の中のヨハン教会がその場所なのだそうだ)
    水を飲んで元気になった牛が運んできて、埋葬されたところに
    サンクト・フローリアン修道院が建立されたのだそうだ。

    ザルツブルクからの帰り道。
    高速道路を3時間半、アクセル踏みっぱなしというのも退屈なので
    ちょっと寄り道して、久し振りにこの修道院へ。
    公式サイトは ここ

    15時のガイディングに参加したが
    月曜日とあって、たった5名。
    2組の年配のご夫婦(たぶんドイツ人)と怪しいアジア人女性一人 (^^;

       ● アントン・ブルックナーの棺
       ● 教会
       ● アルトドルファーの祭壇
       ● 大理石の間
       ● 図書館

         で約60分の案内。9ユーロくらい。


    バロックだ、もろにバロックである。

    (17世紀に修道院になって、カルローネがバロック化を始め
     その後、ヤコブ・プランダウアー
     更にシュタイヤーマルク出身の建築家ハイベルガーが完成したそうだ)

    アルブレヒト・アルトドルファーはドナウ派(16世紀)だからバロックではないが。

    サンクト・フローリアンの祭壇画はオリジナルのまま(!!!)残って
    光り輝く色使いが目を奪う。
    宗教画は苦手だが、何とも不思議な艶を持って
    イエス・キリストの生涯を活き活きと描いている。ちょっと感激 (*^^*)

    大理石の間はカール6世(マリア・テレジアのお父上である)にちなんだ部屋だが
    オーストリアの国旗、赤・白・赤に壁の色を合わせるために
    ニセの大理石を多用していて、本物の大理石は側面の柱だけだと言う(笑)

    バロック化した時に壊されたゴチックのステンド・グラスは
    廊下に少し展示してある。
    ゴシックを残さず、すべてバロック化されてしまったのは残念だが
    当時としては、それが時代の最先端でカッコ良かったのだ。仕方ない。

    アウグスティーナ修道院になっていて、現在、修道僧は35名。
    この修道院で生活しているのは、そのうち13名。

    アウグスティーナ修道会はいくつかある。
    ここは Augustiner Chorherren で Augustiner-Eremiten ではない。
    (私の知り合いのガイドさんが読んでいるかもしれないので厳密を期す(笑))

    久し振りにブルックナー詣で、と思って行ったのだけれど
    女性のガイドさん、あんまり詳しい話はしてくれなかったし
    世界的な不況のせいか、観光客が少なかったし(ちょっと寂しい)
    14時30分のオルガン・コンサートにも間に合わなかったので残念。

    サンクト・フローリアン近くのアンスフェルデンには
    ブルックナーの生家もある。
    アントン・ブルックナー詣でをするなら
    サンクト・フローリアン修道院は、見逃せない箇所だろう。


    スポンサーサイト

    0
      • 2020.02.24 Monday
      • -
      • 20:00
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      calendar
            1
      2345678
      9101112131415
      16171819202122
      23242526272829
      << February 2020 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM