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ウィーン・フィル + ゲルギエフ 1回目と2回目

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    Musikverein Großer Saal 2020年1月11日 15時30分〜17時35分
    Musikverein Großer Saal 2020年1月12日 11時〜13時5分

    Wiener Phiharmoniker
    指揮 Valery Gergiev

    Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
     Symphonie Nr. 1, g-Moll, op. 13, „Winterträume“

    Nikolai Rimski-Korsakow (1844-1908)
     „Scheherazade“, Symphonische Suite aus
      „Die Erzählung aus Tausend und Einer Nacht“, op. 35

    ウィーン・フィルの週末定期は
    ワークホリックで謎の指揮者、ヴァレリー・ゲルギエフが登場。

    世界で最も忙しい指揮者のランキングでは
    アンドリス・ネルソンスが1位で、ゲルギエフは2位らしい。
    (The busiest performer in 2019
     ちなみに、3位はパーヴォ・ヤルヴィ、4位がヤクブ・フルシャで
     御歳92歳のブロムシュテットがハーディングと同得点で8位)

    指揮姿を拝見すると
    今回は指揮棒なし。
    最初から、右手のブルブルが始まって
    え?それって開始の合図?という
    右手のブルブルに続いて、左手のブルブルも始まって
    よくわからない謎の動きの連続である。

    まぁ、チャイコフスキーの交響曲第1番って
    そういうフルフルのフレーズから始まる曲なのだが。

    それに私、別に指揮者を見にコンサートに来ているんじゃなくて
    音楽を聴きに来ているから
    指揮者がどんなに謎の動きをしても別に構わない
    ・・・けど、ゲルギエフ見てるとクラクラするので
    音楽に集中しよう。

    しかしまぁ、ゲルギエフのロシアものって
    正に絶品だと思う。
    熱血とは言わないけれど
    音楽のどのフレーズを取っても
    息づきがあって、血が通っている感じがして
    ともかく「聴かせる」演奏になっているのが凄い。

    チャイコフスキーの「冬の幻想」の
    音の色の美しさには悶絶する。

    時々、幻想じゃなくて、悪夢になったり
    泣き叫ぶところもあるし
    後期の交響曲と比べると冗長な感じはするけれど
    メロディの繰り返しさえも退屈させず聴かせてくれる。

    ウィーン・フィルの音は厚めに出してはいるけれど
    もともとの洗練さがあるので
    泥臭くならず、もう、ちょうど良い絶品の状態で
    ホールに音響が広がっていって
    うるさ過ぎずにホール全体を柔らかい音響で満たす。

    照明が入っていたから
    フィデリオかアルテか、ともかく映像で残るのだろうし
    日曜日定期はオーストリア国営放送でのラジオ・ライブがあったので
    今、ラジオテークで聴き始めたところ。

    タイトルが「ロシアのメルヒェン」と書いてあったので
    まさかウィーン・フィルの定期とは思わず
    探すのに苦労してしまった(笑)

    オーストリア国営放送1番ラジオ局で
    オンデマンドで1週間聴けます。
    ぜひどうぞ。

    いや、良いわ、このチャイコフスキー。
    あの、フルフル震える手の指示だけで演奏しているとは思えない。
    音の暖かさとダイナミックが、録音で聴いていても
    けっこう、たまらん。
    (こうやって自宅で録音で聴くのも悪くないけれど
     やっぱり楽友協会の会場で
     あの音に包まれた空間の快感は何物にも代えがたい)

    後半のシェヘラザードも絶品。
    いやもう、この曲って
    オーケストラのための協奏曲か、と思う程に
    ソロの楽器の名演が多い。
    シェヘラザードのモチーフだけじゃなくて
    次から次に金管や木管の素晴らしいソロが出て来て

    リムスキー=コルサコフのオーケストレーションの色合いが
    むちゃくちゃ美しい。
    我々が視覚的に思い描くような
    ロシアのマトリョーシュカの原色に近い色合いのような感じで
    それが、ウィーン・フィルのノーブルな音色で
    限りなく洗練されて出てくる時の快感って、す・て・き(笑)

    ソロの部分のテンポを思い切り落として
    ソリストは大変だと思うんだけど
    まぁ、聴かせる事・・・

    シェヘラザードのテーマはコンミスのダナイローヴァ女史。
    惜しむらくは、時々音程が不安定になるけれど
    ダナイローヴァ女史にしては、細い美しい音で弾いている。

    ゲルギエフの、あのプルプルから出てくる
    音楽的なイメージって
    音楽が生き物のように蠢いているようだ。
    あと、ドラマチックに語りかける力が群を抜いている。
    有無を言わせぬ説得力と言おうか
    指揮者がオレオレで出て来る事は全くないのに
    音楽に内在したドラマそのものが
    惜しむ事なく聴衆に雄弁に語りかけてくる。

    正直言うと
    楽友協会ホールの音響効果があまりに良過ぎて
    後で放送を聴くと、意外に傷がある事があるんだけど
    このラジオ放送の演奏、むちゃくちゃ良いじゃん・・・

    今、チャイコフスキー1番をラジオで聴きなおしながら
    何だか、すごく感激している。
    1回のコンサートで2回美味しい、いや、土・日行ってるから
    3回美味しいって感じか。

    実は同じプログラムで14日に
    コンツェルトハウスでもコンサートがあるのだが

    ムーティとシカゴにバッティングしたので
    チケットは返してしまった。
    いや、この演奏だったら、もう1回行っても良かったかもしれない。

    まぁ、指揮姿や指揮法は
    指揮者によって色々とあるわけで
    昔はフルトメンクラウという名前の巨匠も居たようだし
    (いや、あはは、わかってます、はい)

    しかし、ラジオ放送を聴いていて
    今の録音技術って向上したんだなぁ、と
    つくづく思ってしまう私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    いや〜、謎の指揮者ゲルギエフ好きだわ。
    続けてオペラ座でローエングリーンを指揮する予定で
    内部は結構苦労しているみたいなんだけど
    どうなるかしら(行くんですワタシ)

    2011年だけど、ゲルギエフのマスター・クラスのクリップを見つけた。
    4分のショート・フィルムで
    スクリャービンの法悦の詩からだが
    ゲルギエフが唸って大声で歌って
    手をブルブルさせると
    オーケストラの音が突如として変わるのが凄い。
    お暇な方はぜひどうぞ。


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