<< ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ | main | バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス 2日目 >>

バイエルン放送交響楽団 + マリス・ヤンソンス 1日目

0
    Musikverein Großer Saal 2019年10月27日 19時30分〜21時55分

    Symphonieorchester des Bayerischen Runfunks
    指揮 Mariss Jansons
    ピアノ Rudolf Buchbinder

    Richard Strauss (1864-1949)
     Vier symphonische Zwischenspiele aus „Intermezzo“, op. 72
    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Konzert für Klavier und Orchester A-Dur, KV 488
    Johannes Brahms (1833-1897)
     Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98

    バイエルン放送交響楽団とマリス・ヤンソンスの1日目。

    実は余計な事なんだけど
    今日のプログラムを読んでいて
    モーツァルト以外は
    リヒャルト・シュトラウスもブラームスも
    ヤンソンスもブッフビンダーも
    ウィーン楽友協会名誉会員という称号が付いているのに
    ちょっと微笑ましくなった。
    (モーツァルトの頃は楽友協会はありませんでした(笑))

    マリス・ヤンソンス、何となく髪の毛も少なくて薄くなったし
    銀髪が増えているし
    オーケストラのメンバーの中を通って歩いてくる時も
    何だかフラフラして足元がおぼつかないし
    指揮台に上る段もキツいみたいで
    顔色は灰色に近いし

    大丈夫なのかヤンソンス・・・

    プログラムの最初の曲が
    リヒャルト・シュトラウスのオペラ「インテルメッツォ」の間奏曲。
    ・・・インテルメッツォそのものが「間奏曲」なので
    ドイツ語ではちゃんと Zwischenspiele と銘打っているが
    まぁ、演奏されるのは、非常に珍しい。

    オペラ「インテルメッツォ」はウィーン劇場で
    2008年に2回鑑賞している。
    (何と指揮者はキリル・ペトレンコだった。
     舞台上の歌手との絡みで、結構コミカルにやっていた印象が強い)

    よって、この昼ドラのホーム・コメディの内容は知っているけれど
    4つの間奏曲なんて覚えてないわい(自爆)
    慌てて数日前に録音をヘビロテで聴いてみたけれど
    記憶力ゼロなので頭に入らん・・・

    ヤンソンスはスコアに頭を落としたまま
    あ〜、何か音楽に合わせて微妙に身体を揺らしているが
    動きにキレがないし
    第一、音楽に「合わせて」っていうのは
    それ、たぶん、アインザッツになってないのでは・・・

    これ、誰が曲の選択をしたんだろう?
    ヤンソンスが振りやすい曲ではないと思う。
    ただ、ちゃんと職人ヤンソンスで、振ってはいるんだろうなぁ。
    かなり複雑怪奇なリヒャルト・シュトラウスが
    きちんとズレもなく、しっかり演奏されていた
    ・・・けれど
    音の美しさは聴こえてくるものの
    この曲って、私の印象だと、もう少し
    ユーモアとか皮肉とかが聴こえて来たような気がするんだけど
    ただ美しさだけで押してしまった感じがある。

    まぁ、こんな複雑怪奇な曲
    ちゃんと演奏されただけで、充分満足ではあるけれど
    何だか血が通っていないポスターか何かを見ているみたいで。
    (すみません、文句多くて・・・)

    モーツァルトのピアノ協奏曲は
    ブッフビンダーの独壇場で、ピアノが圧倒的。
    モダン・ピアノでありながら
    音の粒の揃い方、ペダルを最小限に抑えて
    それでも美しい音響でホールに飛び散る
    真珠のようなピアノの音に魅了される。
    ・・・モーツァルトですから反射的に爆睡しますが(笑)
    (それでも比較的マトモに、あ〜、すごい、すごいって聴いてました、たぶん)

    後半、ブラームスの交響曲4番。
    指揮台の前には譜面台があって
    大きな指揮者用スコアが広げられていて

    出て来たヤンソンス
    スコアを広げて、数ページめくっている。
    ・・・何だろ、この反応は(何となく心配)
    どの曲を振るのか記憶にないとか、いや、そんな事はないだろうが。

    この名曲、スコア見ながら指揮する指揮者の方が
    数は少ないとは思うのだが
    それは各指揮者の裁量や好みなので、だからどう、というワケではない。

    最初は、う〜ん、前半と同じく
    何だかキレが悪い、のっぺりした演奏だなぁ、と感じていたのが
    第1楽章のスコアの3ページ目あたりで
    ヤンソンスが「起きた」
    ・・・いや、すごく失礼な言い方だけど
    突然、別人になったというか

    指揮が、ちゃんと動きになって
    アインザッツも明確に出て来て
    曲の表情への指示も、見ていてわかる。

    別人メタモルフォーゼに反応した
    オーケストラのリアクションが凄かった。
    あっという間にオーケストラの音色が変わる。

    何となく投げやりっぽい雰囲気で演奏していた(ように見える)
    オーケストラが
    突然、まるで命を吹き込まれたように
    音に血が通い始めて
    生命が誕生する様って・・・こんなの初めて見た(聴いた)

    いや、あくまでも主観の独断・偏見ですが。

    それまで、猫背になっていたヤンソンスの身体が伸びて
    音楽に粘りが出て来て
    ヤンソンスの指揮振りも活き活きして
    オーケストラがそれに反応して
    この上なく力強い、息吹きと生命感に満ちた音をホールに満たす。

    あらま、ヤンソンス、あの真っ青な顔で
    もうダメかと思ったら
    まだまだ、水気たっぷりじゃないの(って失礼な・・・)

    楽章間は、かなり辛そうだったけれど
    音楽が鳴り始めると
    ものすごい集中力で、音楽の中に入って行って
    一体化している。
    楽章演奏の前に、最初のソロ楽器のプレイヤーに
    大丈夫だぜ、巧く頑張ってやろうな、という指示も出している。

    ブラームスの交響曲4番
    若い指揮者にありがちな、不必要にドラマチックな部分はない。

    かと言って、ただ丁寧に歌わせているだけではなくて
    ダイナミックでありながら
    音の温かさや、和声の豊穣な響きを失わず
    美しい、というだけじゃなくて
    何て言うんだろう、単純な言い方だけど
    音楽に血が通っている、というのが、一番私にはピンと来る。

    アバドの死の前の、あの透明感ではなくて
    もっともっと人間くさい。
    ヤンソンス、やっぱり音楽の中で恍惚として
    音楽の喜びに打ち震えているのがお似合いです。

    明日はウエーバーのオイリアンテ序曲
    同じブッフビンダーのピアノで
    ベートーベンのピアノ協奏曲2番(私、これ知らん・・・)
    後半はショスタコーヴィッチの交響曲10番。

    うわああ、ショスタコーヴィッチの交響曲10番って
    楽友協会で聴くと、難聴になる曲なんだけど・・・

    学期始めに大学で配っていたギブアウエィの中にあった
    目立たない耳栓を
    そっとバッグの中に忍ばせた私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    コンツェルトハウスでは、現代音楽とかやる時に
    ある程度のデシベルを超える曲の演奏があると
    必ず耳栓を配っているので
    楽友協会のショスタコーヴィッチで
    目立たぬように耳栓していても
    おかしくはない・・・はずだ、うん。

    ところでバイエルン放送響とヤンソンスは
    今まで、必ずアンコールを演奏するので
    今日もしつこく待っていたら
    ちゃんとアンコールを演奏してくれた。
    定番とも言える、ブラームスのハンガリー舞曲5番。
    こういうのは、さすがに手慣れていて、アガる(笑)

    スポンサーサイト

    0
      • 2020.09.26 Saturday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
        12345
      6789101112
      13141516171819
      20212223242526
      27282930   
      << September 2020 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM