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ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 及びオーストリア総選挙

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    Musikverein Großer Saal. 2019年9月29日 19時30分〜21時20分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Philippe Jordan

    Johannes Brahms (1833-1897)
    Symphonie Nr. 3 F-Dur, op. 90
    Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98

    今年5月のイビサ・スキャンダルの後(忘れた方は こちら をどうぞ)
    更に、社会党と自由党が
    その後に成立した国民党主導の内閣に対して
    内閣不信任案を出したために、内閣崩壊。

    オーストリアの歴史上、初の緊急事態に陥ったわけだが
    オーストリアの憲法に則って
    専門家による暫定内閣が発足。

    暫定内閣は女性・男性が半数づつで
    オーストリア歴史上初の女性の内閣総理大臣も誕生した。

    総選挙は夏休みの後となり
    (そりゃそうだ、夏休みはこちらは誰も働かない(笑))
    本日、行われて、日本の国営放送局のニュースにも載ったが

    国民党は中道右派ではない!!! 保守である!!!!

    しかも、自由党との連立の可能性を示唆して(現時点ではあり得ない)
    どうも、オーストリア=極右という刷り込みが
    我が祖国の国営放送局にはあるようだが
    (註 今、上記の記事をチェックしたら、かなりの部分が訂正されていた!!!)

    結果、国民党の勝利(33歳の党首クルツの根強い人気)
    クルツの内閣に、自由党と一緒に(!)不信任案を出して
    オーストリアを未曾有の危機状況に陥らせた社会党も票を減らし

    自由党はスキャンダル当事者を党首の地位からは下ろしたものの
    そのまま党内で、党の功労者、陰謀の犠牲みたいに残していて
    更には「私の夫はそんな人じゃない」とか言う
    奥さんを候補者に立てたりしていて
    分析によれば、党の支持者で選挙に行かなかった人が多いらしい。
    結果、マイナス10%で敗北。

    国民党+自由党の連立は、まずほとんど可能性はない。
    (最初、日本のマスコミが書いていたが
     ツィッターで何人かが多いに反論していたら
     その後、記事の訂正が入った。反応が早いぞ、素晴らしい)

    反対に時流に乗って急激に票を増やしたのが、緑の党。
    オーストリアでは緑の党は
    隣のドイツと違ってほとんど無視されていたのには理由があって

    だって、お隣のドイツで緑の党が政府に入った途端に
    車のガソリンが大幅に値上げになったから(笑)

    何処に行くにも車が好きで(特に休暇)
    車には金を惜しまないオーストリア人が
    ガソリン値上げになるかもしれない党には投票しない。

    しかし昨今、環境問題、地球の気候変動の問題で
    グレタ効果もあって、ヨーロッパ中で若い人たちのデモが行われていて
    その時流に、緑の党がうまく乗った。

    選挙前は、国民党が勝つだろう、という予想はあったが
    連立として、まさか国民党+緑の党で過半数を越えるとは
    誰も予想していなかった。

    私は選挙権はないのだが
    どの党が政府に入るかで
    税金負担額や、大学の授業料、外国人政策
    住んでいる地域で駐車する時の料金の多寡に至るまで
    常に変わるので、政治に関心を持たないわけにはいかんのよ。

    世界環境会議にご参加になって
    毎日でもビーフ・ステーキを食べたいと、のたまわって
    環境問題は楽しくセクシーに解決しよう、と
    世界中に言った祖国の政治家もいらっしゃるし

    環境問題について演説した16歳の女の子に対して
    個人的な事を色々と報道し
    (本人はアスペルガー症候群である事は公言している)
    何とか個人的に貶めようとする人たちも居るわけだが

    グレタ嬢の「言っている内容」については
    全く正論であって
    言い方やら、個人的な背景とかって、内容には関係ない。

    我々の世代(アラカン)って
    学生時代の課題図書に「沈黙の春」って絶対にあったでしょ?
    あれは、公害についての本ではあったけれど
    基本的に現代の環境問題まで続いているわけで
    それを考えたら、40年間、いったい我々は何をして来たか、と
    やっぱり猛反省するわけです。

    もちろん、私も、同じ年代も
    環境破壊が進んで大変な事になる前に
    この世を去っているだろうから
    その意味では逃げられるし
    私は子供も居ないので
    死んだ後にはどうなったって良いわ、という
    やけっぱちな無責任感もないワケではないが。

    ・・・って言うか、いったい何の記事を私は書いているのだろう(呆)

    楽友協会でのウィーン交響楽団のブラームス・チクルス後半。
    3番と4番の演奏。

    いやはや、何と言う元気な演奏。
    この間の2番で見せた繊細さは何処に?と驚くほど
    バイオリンの音色は鋭すぎて耳が痛くなりそう。
    全体のニュアンスも、非常にマッチョで
    ダイナミックでスケールが大きい。

    アンサンブルが揃わなくても
    推進力で押してしまえ、みたいな力技が
    結構、各所で聴こえて来たし
    え?そこ、そのボーイングでやる?という
    珍しい箇所もあった。

    それなりに工夫はされているのだろうが
    伝統的で保守的なブラームス演奏とは違って
    良く言えば、血沸き肉踊るような
    ちょっとドキドキする演奏。

    しかしまぁ、このオーケストラの管楽器、実に巧いわ。
    ホルンの柔らかい音色(ミスは全くなし)
    クラリネットやフルートのソロ
    押し付けがましくないオーボエのソロ
    聴き惚れる低音のトロンボーンのアンサンブル

    ここまでスケール大きく、ダイナミックに演奏されると
    それなりに好みも分かれるような感じがするが
    おとなしく伝統的に保守的に演奏されるよりは
    いっそ、荒っぽく感じるまでにマッチョに演奏されると
    耳新しく聴こえて
    それはそれで、非常に新鮮な感じがする。

    コンサートのメモの量が
    他のネタと比べて異様に少ないけれど
    オーストリアの選挙って
    まるで競馬予想みたいで、かなり面白く
    ある意味、民主主義がある程度健全に機能しているんだなぁ、と
    つくづく思った私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.12.07 Saturday
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