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フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 4回目

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    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
    2019年9月26日 19時30分〜21時45分

    FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

    ARTIFACT SUITE
    振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
    Chaconne; Eva Crossman-Hecht
    ダンサー
    Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
    Nina Polákova - Roman Lazik
    Oxana Kiyanenko
    Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
    Venessza Csonka, Adele Fiocchi, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic,
    Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
    Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
    Rikako Shibamoto, Iulia Taciuc, Chiara Uderzo, Céline Janou Weder,
    Beater Wiedner, Madisson Young
    Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
    Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
    Gaetana Signorelli, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

    TROIS GNOSSIENNES
    振付・舞台・衣装 Hans van Manen
    音楽 Erik Satie
    衣装 Oliver Haller
    照明 Jan Hofstra
    ピアノ Laurence Lisovich
    ダンサー Olga Esina - Jakob Feyferlik
    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

    SOLO
    振付 Hans van Manen
    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
    Corrente - Double
    舞台・衣装 Keso Dekker
    照明 Joop Gaboort
    ダンサー Masayu Kimoto, Richard Szabó, Dumitru Taran

    PSALMENSYMPHONIE
    振付・照明コンセプト Jiří Kylián
    音楽 Igor Strawinski
    舞台 William Katz
    衣装 Joop Stokvis
    ダンサー
    1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
    2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
    3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
    4. Paar: Nina Poláková - Masayu Kimoto
    5. Paar: Alice Firenze* - Navrin Turnbull
    6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
    7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
    8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel

    今シーズン初のフォーサイス、ファン・マネン、キリアーン。
    6回目の公演、私の鑑賞回数は4回目。

    チケット発売日に超貧民席がなくて
    バルコンの後ろ、30ユーロを超える贅沢席を奮発した。
    (たった30ユーロとか言うな、私には高い!!!(笑))

    チケット取れなかったのに、私の隣は数席空いているし
    周囲は、ちょっと小金持ちで
    オペラ座のチクルスで来ている感じの、お上品な紳士淑女が多い。
    (お互い挨拶しているから、そういうのはすぐわかる)

    本日はオーケストラ・ピットはクローズされている。
    すべてテープでの音楽だが
    音響技術者の腕が良いのか
    ありがちな「ただのでっかい音」になっていないのが心地よい。

    最初のフォーサイスの作品は
    バッハの音楽で始まるのだが

    なにせ、これ、かなりモダンな演目なので
    舞台のカーテンが開いたとたん
    年配のご婦人の小声でのおしゃべりが始まる。
    途中で子供の声もどこかから聞こえてくる。
    (え〜い、子供連れてくるな、こういうモダン・ダンスに!!!)

    さすがに堪忍袋の尾を切らせた人がいたようで
    途中で、小声で「シャット・アップ」と聞こえてきて(笑)
    その後は静かになったけど。
    わはは、シャット・アップと言ってくれた人、本当にありがとう。

    ニキーシャのキレのあるダンスも迫力だが
    パートナーのヤコブが、また素晴らしい。

    ヤコブって、背が高くて見た目も完璧イケメンだし
    技術も高いから、王子さま的な役で出る事が多いのだが
    どちらかと言うと
    こういうモダン的なものの方が合っているかもしれない。
    作った表情ではなく
    クールに、ニキーシャと対等に踊って
    パ・ド・ドゥの妙技が、ものすごくチャーミング。

    ニナもモダンで活きてくるダンサーで
    ローマンは色がないダンサーで、何でもこなしてしまう。

    この2組がソロで踊るシーンの迫力に圧倒される。
    ニナもニキーシャも
    水を得た魚のような印象で
    その存在感のオーラが、舞台から光として観客に向かってくる感じ。

    特にニキーシャのダンスの色気は何なんだ。
    これ、フォーサイスだよね、モダンだよね
    なのに、信じられない程の艶やかさが感じられる。

    私が好きなのは、ピアノでバッハを基にした
    現代曲のバリエーションになってから。
    ダンサーのフォーメーションの見事な動きと音楽が
    ぴったり合って
    ダンサーの動きそのものが音楽と化すところで
    背筋ゾクゾク、ハート ドキドキ。

    あんまり観客にウケていなかったのが残念。
    こういう演目って
    サンクト・ペルテンあたりでやると
    若い観客が興奮して大ブラボーになるのだが
    その意味ではウィーンの観客は
    観光客も含め、かなり保守的だからなぁ。

    マネンのトロワ・グノシエンヌはオルガさまとヤコブ。
    うわああ、美しい・・・
    ヤコブ続けてのダンスで大変だと思うんだけど
    オルガさまのサポートもばっちりで
    身体の美しさが活きる。

    ソロは木本クン、リッチーとドミトルの組み合わせ。
    意外にドミトルの存在感が大きいし
    ダンスのスケールも大きくて
    ユーモアたっぷりに魅せるのも巧い。

    このダンサー、ひっそりとソリストに昇格してから
    どんどん、存在感が出て来ているし
    背も高いので舞台で目立つ。

    木本クンのユーモアに満ちたダンスもチャーミング
    リッチーのキレのある
    弾むボールみたいなダンスも素敵。

    ストーリーとかは、もちろん、ないのだけれど
    この3人の男性ダンサーの繰り広げる「ソロ」の世界って
    スピーディーで微笑ましくてチャーミング。
    (踊っている方は大変だと思うけれど
     それを微塵も感じさせない)

    最後がストラヴィンスキーの詩篇交響曲。
    ロジェの1列目とか、ガラガラになっているところもあって
    この美しい作品を観ずに帰るなんて、もったいない・・・

    特に、男女カップルがロウソクと化す(ように見える)場面から
    ハレルヤ、ラウダーテの合唱が流れるあたりからの
    あの息を呑むような美しさは
    イージー・キリアーンの面目躍如というところか。

    キリアーンは身体の美しさの可能性を
    とことん追求して舞台に乗せてくる。
    純粋に「身体」の持っている美を
    見事に体現してくれる。

    ハレルヤ、ラウダーテの音楽とともに
    ダンサーが紡ぎ出す生と死のシーン。
    動と静の見事なバランスと
    表現が観客に伝えてくる圧倒的な彼岸の世界観。

    象徴的なキリスト教の宗教観も見受けられるが
    (ロウソクとか、ピエタとか)
    そういう抹香臭さだけではなくて
    宗教的な部分を除いたとしても
    やっぱり、この作品の持つ
    静の世界は
    (ダンスは動なので、静というのもヘンだけど
     ここで表現されているのは、やっぱり「静」だと感じる)
    黙して語らずという方法で訴えてくるものがある。

    ハレルヤ以降の音楽は使っていないのが残念だが
    プロモーション・ビデオを貼っておく。



    プロモーション見ても、地味に見えるのだが
    でも、これ、実際に観てみると本当に息を呑むほどに美しい作品ばかり。

    この公演、今シーズンはあと2回のみ。
    今日は贅沢な席を買ってしまったが
    あとの2回は超貧民席で鑑賞予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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