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フィルハーモニック・ファイヴ

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    Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2019年9月22日 19時30分〜21時45分

    Philharmonic Five
    バイオリン Tibor Kováč, Ekaterina Frolova
    ビオラ Gerhard Marschner
    チェロ Peter Somodari
    ピアノ Christopher Hinterhuber

    »Orient Express Reloaded.
    Vom Naschmarkt bis nach Hokkaidō«

    Camille Saint-Saëns (1835-1921)
     Klavierquintett a-moll op. 14 (1855)

    »Orient Express Reloaded. Vom Naschmarkt bis nach Hokkaidō«

    ウィーン・フィルのメンバーで構成される弦楽四重奏と
    ピアニストによるフィルハーモニック・ファイブのコンサート。
    今シーズン最初のコンサートに、北海道が出て来たのには驚いた(笑)

    最初はカミーユ・サン=サーンスのピアノ五重奏曲。
    室内楽をあまり聴かない私には初聴きの曲だが
    サン=サーンス、好きです。
    特別に奇抜な事をしている訳ではないのに
    実に伝統的に「音楽」そのものって感じがする。

    ただ、たぶん、サン=サーンスが
    そういう書き方をしたんだろうと思うのだが
    ピアノが目立ち過ぎ。
    ピアニストの技術が高くて
    音がクリアで、かなりの音量で客席に飛んでくるのもあるが
    これ、ピアノ部分だけで
    立派に曲になってないか?

    ピアノに負けるもんか、と
    途中で、ものすごくエモーショナルに弾き始めた
    第一バイオリンが、これまた、えらく目立って
    ピアノ対第一バイオリンの対決みたいに聴こえて来る。

    最終楽章の最初のチェロのソロと
    それに重なるビオラのソロは
    落ち着いていて、しっとりして美しい。
    (が、それにまたバイオリンとピアノが重なると(以下省略))

    サン=サーンスのこの曲、初めて聴くので何とも言えないが
    目立とうとか思っていなくても目立っちゃうピアニストと
    情熱的で無意識的に出たがりで
    ガリガリ弾いちゃう第一バイオリンの影で
    第一バイオリンを支えようとする第二バイオリンと
    引っ込み思案なビオラに
    もっと引っ込み思案なチェロという感じがする。

    技術は高くて完璧だし
    目立っちゃう楽器と
    それを支える縁の下の力持ちのバランスも
    うまく取れてはいるけれど
    面白いな、このクインテット。

    後半の「オリエント・エクスプレス」は
    最初にアフリカ調?オリエント調?のガリガリした曲で始まって
    「この曲の作曲家は誰?」というのに
    すかさず「リヒャルト・シュトラウス!」と答えた男性が
    CDのプレゼントをもらっていた。

    いやはや、こういう変わった小曲を
    リヒャルト・シュトラウスが作曲しているなんて
    弦楽かピアノのアンサンブル専攻でもなければ知らないだろう。

    その後、ドボルジャークの曲の編曲版
    チャイコフスキー プラス 他の作曲家という
    メドレーもあったような気がする(記憶力ゼロ・・・)

    そして、「オリエント・エクスプレス」のメイン・イベント(?)
    日本で新幹線に乗ったら、すごかったので
    春の海と、さくらさくらに
    ナクソス島のアリアドネの和声を加えて
    新幹線の速さで演奏します

    ・・・・って、何だこれ。

    宮城道雄の春の海は
    ほとんどオリジナルで演奏されていて
    琴じゃなくて弦楽で聴くのも、割に良い(名曲だし)

    で、その後に「さくらさくら」

    まだ仕事していた頃に
    アマチュアのコーラス団体の司会をやっていて
    何回、この曲を舞台で否応なく聴かされた事か・・・

    現役時代は既に終わったとは言え
    トラウマが残っているこの曲を
    何が悲しゅうて
    ウィーン・フィルの弦楽のメンバーで聴くハメになるわけ?

    何処にアリアドネの和音を使ったんだか
    私にはさ〜っぱりわからなかった。

    (註 「さくらさくら」は傑作です。
     それについては何も言いません。
     日本のアマチュア合唱団が、ヨーロッパで演奏する時に
     必ずこの曲を歌う事についても、私は反対はしません。
     ただ、毎回、毎回、この曲を何回も聴いたり
     はたまた、客席を巻き込んで全員で歌わせるように誘導したり
     現地の児童合唱団と一緒に練習したり
     傑作ではあっても、私はあまり聴きたくないだけの話)

    その後、中国の曲を・・・と出て来たのが
    フリッツ・クライスラーの「中国の太鼓」(笑)

    いや、あはは、確かに中国ではあるのだけれど
    日本の曲みたいに、中国のオリジナルのメロディを
    編曲する時間がなかったのね。
    (まぁ、ここで、バルトークの中国の不思議な役人の
     ピアノ・クインテット版とか出て来たら、それはコワイけど)

    その後、確かもう1曲、景気の良い曲があって
    アンコールにウィーンっぽい曲と
    クレズマー音楽から1曲。

    後半のプログラムは
    ティボール・コヴァーチがマイクの前で告知するのだが
    コヴァーチのドイツ語、わかりにくいよ〜(涙)

    発音がクリアではないので
    冗談言われてもよくわからないし
    曲目らしきものを、不明瞭な発音で言ったとたんに
    バイオリン持って席に走って戻るので

    曲目を理解した人って
    ほとんどいなかったんじゃないかしら。

    音楽家だから、スピーチを巧くしろ、とも言えないけれど
    せっかく楽しい音楽を期待して来た聴衆が
    曲目も全くわからない状態では非常に残念。

    ただ、プログラムが進むに連れて
    コヴァーチが、どんどんノリノリになって来て
    あ〜、さすがマジャールの血の騒ぎ方(爆笑)

    ・・・それにしては
    同じマジャールの血のショモダリさんのチェロはおとなしい。
    (ショモダリさんがマジャールの熱い血で
     ノリノリでプリプリに演奏するって、ちょっと想像がつかない)

    フィルハーモニック・ファイヴって
    ザ・フィルハーモニクスから分かれたグループで
    ザ・フィルハーモニクスはフィルハーモニックスと名称を変更して
    こちらもコンツェルトハウスで1シーズンに3回のコンサートをしている。

    フィルハーモニックスの方が
    エンターテインメント方向に強く動いていて
    こちらのフィルハーモニック・ファイヴは
    比較的、伝統的なクラシックの要素を残しながら
    エンターテインメントも程よいところで
    冒険はせずに止めているという感じか。

    冒険好きなら、フィルハーモニックスの方が
    面白いし笑えるとは思うのだが
    フィルハーモニックスの次の公演は
    オペラ座でのバレエとバッティングする・・・(涙)

    フィルハーモニック・ファイヴって
    ちゃんと節制があって、抑制の効いたプログラムなのに
    爆発するバイオリンとピアノがあったりして
    ちょっとアンバランスなところが、ものすごく面白いし

    音楽的には最高水準の
    ノーブルな楽しみを提供してくれるのが
    年配クラオタには楽しい。

    帰宅して真夜中に
    色々な具をぶち込んだラーメン食べたら
    お腹一杯で眠れなくなっているアホな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    もう時効だから書いちゃうが
    日本のアマチュア合唱団のレパートリーって
    似たり寄ったりなので
    「さくらさくら」とか「花」(春のうららの隅田川)は
    よく重なるのは仕方がない。

    ちょっと頑張る指導者の方だと
    聴衆にウケるように、こちらの歌を持っていらっしゃる。

    ウィーン我が町とか(オーストリア人、ほとんど知らない)
    映画サウンド・オブ・ミュージックのエーデルワイスに至っては
    あれ、ハリウッド映画なので
    オーストリア人は誰一人知らないんだけど
    それを、その場になってから言う訳にいかない。
    先生は、この歌を、固く、こちらの民謡だと思っていらっしゃる。
    まぁ、色々とありますね(笑)

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      • 2019.12.07 Saturday
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