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ムジカエテルナ + クルレンツィス「コジ・ファン・トゥッテ」

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年9月9日 19時〜22時45分

    muicAeterna Orchestra
    musicAeterna Choir
    Nadezhda Pavlova (Fiordiligi)
    Paula Murrihy (Dorabella)
    Anna Kasyan (Despina)
    Konstantin Suchkov (Guglielmo)
    Mingjie Lei (Ferrando)
    Konstantin Wolff (Don Alfonso)
    演出 Nina Vorobyova
    衣装 Svetlana Grischenkova
    照明 Alexey Khoroshev
    指揮 Teodor Currentzis

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
    «Cosi fan tutte». Opera Buffa in zwei Akten K 588 (1790)
    Libretto: Lorenzo Da Ponte

    私の乏しい記憶力で思い出せる範囲で
    モーツァルトのオペラ、コジ・ファン・トゥッテを鑑賞したのは
    ウィーンの国立オペラ座で1回
    その後、フォルクス・オーパーで1回、ドイツ語バージョン。
    (これは記録が残っていた。ココ

    遠い不明確な記憶によれば
    なんだか、最後の方が、ずるずる長くて
    いったい、最終的には誰と誰がカップルになるのか
    どうしてもわからないのだけれど

    わからないなりに
    え〜い、もうどうでも良いわ、と
    景気の良い派手な音楽で、やけっぱちに終わるという
    世紀末ウィーンで流行した
    オペレッタの終わり方の見本か、これは(違!)

    オペラは音楽だけ聴いて楽しめば良い、という意見が
    大半である事は知っているが
    でも、やっぱりストーリーも大事・・・
    というより、私の場合は音楽性ゼロに近いので
    どうしてもストーリーに気を取られてしまう。

    ストーリーだけ考えると
    こんなにとんでもない台本は(以下省略)

    フィオルディリージは、2日前のドン・ジョバンニで
    ドンナ・アンナを歌ったパヴロヴァ。
    その他の歌手は重なっていない。

    ところで、余計な事だし
    シロウト耳の問題だとは思うのだが
    このムジカ・エテルナ、最初の音合わせの音が
    どうしても私には a ではなく g に聞こえるんだけど
    まさかこの演奏、1音とは言わないけれど
    20ヘルツか30ヘルツくらい下げてます???
    (音楽聴いていてもわからない・・・)

    さて、私も数回しか鑑賞した事がないオペラだし
    ワケのわからんストーリーで
    何だか無駄に長いので
    私も何を書いたら良いのか、よくわからん。

    ただ、このオペラって、ともかく
    2重唱やら3重唱やらが多いじゃないですか。
    それが、あれだけダイナミックな動きの解釈をしているのに
    寸分の違いもなく、全部がハマっていくって、す・ご・い!

    舞台を見ていると
    クルレンツィスは、多重唱の時に(ソロの時も時々)
    オーケストラを振っている、というよりは
    歌手に細かい指示を出している。
    (指揮台から降りてしまって、歌手のすぐ横に立ったり
     自分でも口を動かしている(まさか歌ってはいないとは思うが))

    その間、かの優秀なコンサート・マスターが
    後ろのオーケストラをしっかり見て、把握。
    (オーケストラのメンバーは、本日も立奏。
     レチタティーヴォのところだけ椅子に掛けたりする)

    オペラって、どうしても歌手が主人公、みたいなところがあるので
    ウィーンの国立オペラ座でも
    勝手に歌う歌手にオーケストラと指揮者が如何に合わせるか、という
    技術の見せ所みたいになっているのだが

    クルレンツィスのオペラって
    歌手に指揮者とオーケストラが合わせるのではなくて

    指揮者の意向にバッチリ沿えて
    その技術と音楽性のある歌手が
    クルレンツィスの解釈に嬉々として従っている

    ・・・という不思議な印象がある。

    もちろん、一筋縄ではいかない
    強烈なクルレンツィスの音楽に賛同して
    その一部となる歌手の個性も只者ではない。
    充分に強烈な個性がなかったら
    クルレンツィスの音楽に負けてしまって
    全然面白くないだろう。

    フィオルディジーリ役のソプラノは
    ドン・ジョバンニでの超絶技巧で群を抜いていたが
    今回のフィオルディジーリでも
    超絶技巧に加えて
    ま〜、すごい表現力での歌唱・・・

    このオペラって、ドラベッラが、すぐに心を動かす浮気者で
    フィオルディリージは貞操な女性と思っていたが
    うおおお、違うじゃん。

    フィオルディリージは、すぐには心を告白しないが
    その分、1人でウジウジと悩んでいて
    (いや〜、そのアリアがもう、素晴らしい・・・)
    こういう女性こそ、深情けで
    いったん心が向いたら、とことん追いかけて
    果てはストーカーになりそうなタイプ(断言)

    それに比べれば

    デスピーナの意見ももっともよね
    私、あのブルネットの男性と話も合うし
    うふふふふ(とは言わないと思うが)と
    すぐに恋してしまう、恋多きドラベッラの方が可愛い。
    ドラベッラ・タイプは振られても立ち直りが早そう(笑)

    デスピーナ役は
    かなりデフォルメが入っていて
    これは、ちょっとあまりに現代的?で好き嫌いが分かれそう。

    デスピーナの最初の登場は
    スマホを手にして
    ピアノフォルテがノキアのメロディを奏でるのである。

    (いやしかし、このピアノフォルテの女性
     ものすご〜〜〜〜いマジメな、ニコッともしない無表情で
     信じられない茶目っ気のあるレチタティーヴォの伴奏するので
     見ていると、ちょっとギャップ萌え・・・)

    時々、クラシックの発声では禁止されていそうな
    すごいアニメ声を駆使するし
    その分、強烈な個性なので、とても目立つ。

    ドン・アルフォンソ役は、ちょい悪中年ってところ。
    正統派の美しい、癖のないバリトンで
    どんな役でも歌えそう。

    グリエルモ役のバスが、これまたすごい声量。
    フェルランド役テノールが出て来た時には驚いた。
    だって、木⚪クンと、すごく似てるんだもん(顔と髪型が)
    中国出身のテノールだが、甘い声で完璧なアンサンブルを軽々と歌う。

    2人がアルバニア人に変装するところ。
    サングラスとカツラで、むちゃくちゃ奇妙な
    ん〜十年前のヒッピーみたいで
    登場したら客席から笑いが起きた。
    まぁ、いくらコンサート方式(ちょっとだけ演出あり)でも
    ここで変装しなかったらオペラの意味がない(笑)

    しかしまぁ
    奏でられる音楽の活き活きした感じや
    フルレンジのダイナミックスを駆使して
    思いがけない部分でのアクセントやアゴーギクに加え

    木管のアリアの時には、木管舞台が前面に移動して来たり
    デスピーナが指揮者のクルレンツィスと絡んだり
    限られた舞台という世界の中での演出で
    どこを取っても
    (さほど)退屈せず、寝落ちもせず
    あら、ワタシとしたことが
    うっかりモーツァルトの音楽を楽しんでしまったじゃないの
    と、ちょっと驚くような新鮮な体験。

    コンツェルトハウスのプログラムには
    19時〜だいたい22時、と上演時間が書いてあったが
    私の儚い記憶だと、コジ・ファン・トゥッテって
    最後のシーンがダラダラ続いて、もっと長かったような気がする。
    (もっともフォルクス・オーパーのドイツ語上演の時には
     19時〜22時15分だったから、22時で終わっても不自然ではなかったかも)

    終わったのが22時45分。
    途中のアリアの盛大な拍手とかもあったから
    だいたい、この時間、というのは納得できる。

    宿題まだ最後までやっていなかったので
    (早く始めれば良いんですけど・・・ついつい ^^;)
    急いで帰った私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    このオペラ、正直に言って
    最後に誰と誰がカップルになるのか
    私には、ま〜ったくわからないのだが
    音楽にむちゃくちゃ詳しい知り合い曰く
    「ソプラノはテノールにくっ付くというので良いじゃない」
    ・・・あ〜、さようですか。
    確かにその方が説得力はあるな(勝手に納得)

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