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上海交響楽団 + 余隆

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    Schloss Grafenegg Wolkenturm 2019年8月25日 19時30分〜21時40分

    Shanghai Symphony Orchestra
    バイオリン Frank Peter Zimmermann
    指揮 Long Yu (余隆)

    Qigang Chen (陳某鋼)(*1951)
     «Wu xing» «Die fünf Elemente» (五行)für Orchester (1998)
    Sergej Prokofjew (1891-1953)
     Konzert für Violine und Orchester Nr. 1 D-Dur op. 19 (1915/17)
    Sergej Rachmaninow (1873-1943)
     Symphonische Tänze op. 45 (1940)

    不勉強で申し訳ないのだが
    中国のオーケストラって、今までライブで聴いた事がなかった。
    今日のコンサートは、昨日や昨々日に比べると
    3分の2以下の観客数で、かなり空き席が目立ったんだけど
    プログラムが地味だから?(笑)← 全然地味じゃないと思うが。

    陳某鋼は中国出身の作曲家だか
    メシアンの最後の弟子で、フランス国籍を取ってフランス在住。
    今回の「五行」という曲、探したらインターネットにあったので
    予習のつもりで聴いたのだが
    雑音は多いし、音は不鮮明だし
    う〜ん・・・確かに現代音楽っぽい響きはするけれど
    よくわからん。

    ところがこれがライブで聴いたら
    全然違う!!!!!

    音の繊細さ、クリアさ、解像度に加えて
    音にものすごい色彩がある。

    フランスで学んだという事がはっきりわかる
    フランス風の色彩の洪水で
    日本で言えば武満徹風の色彩感から
    日本風のウエットさを取り除いて
    純粋な音楽だけにしたような感じ。
    感情とかではなくて
    自然そのものの雄々しさを音楽で表現しているような印象の曲。

    あ〜、だから音楽ってライブで聴かなきゃ意味がないんだわ。
    もっとも、周囲の小声のお喋りが今日は特にひどくて
    あの繊細な音の構築の中に、ひそひそ声が頻繁に混じると
    気が散って(第一、音のバランスが崩れる!)困ったのだが
    まぁ、それ言ったら
    外から聞こえる車のエンジン音やオートバイの爆音
    小型飛行機の騒音とかもあって
    小声のお喋りも、野外コンサートの醍醐味と言えない事もない(やけっぱち)

    プロコフィエフのバイオリン協奏曲1番。
    ロマンティックな第1楽章に
    超絶技巧の第2楽章。
    むちゃくちゃ高音が多い上に
    弾きっぱなしのバイオリニスト。

    ツィンマーマンのバイオリン、巧い。
    いや、プロだから巧くて当たり前・・・とも言えるけれど
    あれだけ弾きっぱなしの超絶技巧で
    しかも、ヘンなタメとかないのに
    なんだかとってもロマンチックで優しい。

    プロコフィエフって聴いていて楽しい作曲家なのに
    一部の曲のみが超有名で
    (ペーターと狼、ロメオとジュリエット・・・)
    他の曲を聴くチャンスが少ないのが難点だが
    バイオリニストいじめみたいな難曲を書いて
    ウハウハする人だったのかしら(妄想気味)

    この曲、バイオリンのソロの時に
    第一バイオリンが弾かないという箇所が結構あるのだが
    コンサート・マスターが
    ものすご〜〜〜〜く真剣な顔で
    ツィンマーマンの弾き方を、じ〜〜っと観察していたのが面白かった。

    この難曲を弾き終えた後
    マイクに向かって
    アンコール聴きたいですか?(笑)
    この音楽祭の音楽監督のブッフビンダー氏は
    美しき青きドナウのピアノ編曲版を作っていらっしゃるのですが
    (確か「ウィーンの夜会」という曲で、ウィンナー・ワルツの現代音楽版の
     素晴らしいピアノ超絶技巧の名曲である)
    残念ながら、バイオリンのバージョンがありません。
    ただ、最近、僕はパガニーニの新しい曲を発見したばかりなので
    このパガニーニのバリエーションを弾きます。

    うおおおおお、パガニーニの超・超絶技巧かよ・・・
    この間のチャイコフスキー・コンクール第1位のバイオリニストに
    ライバル意識を燃やしているとしか思えん(妄想中)

    いやしかし、あそこまでやられたら
    フランツ・リストが、えらく感激して
    テクニック重視の方向に走っちゃったのもわかるし
    ほとんどサーカスの世界というか
    人間技を越えた世界というか

    横で真剣な顔で見ている
    コンサート・マスター氏の顔が
    だんだん引きつって来て
    眉間のシワがどんどん深くなってるし
    (何を見てるワタシ)

    プロコフィエフにパガニーニという
    バイオリニスト超絶技巧の曲を弾いた後で

    ではもう1曲、今度は静かな曲を、と
    バルトークとか弾きだすバイオリニストって・・・(唖然)

    この曲はコンマス氏も(ジッとは見ていたけれど)
    やっとライバル意識丸出しにせずに楽しんでいた模様(だから妄想)

    いや〜、今日のコンサート、面白い。
    昨日みたいな名曲アワーのコンフォート・ゾーンじゃなくて
    なんかもう、プレイヤーの中に溢れる
    競争心という名の火花みたいなものが見える(妄想)

    後半はラフマニノフの交響的舞曲。
    この曲を後半のメインに持って来るのは珍しい。
    でも、名曲だよねぇ・・・(好きですワタシ)

    ティンパニのおじさんの動きが面白くて
    目が離せない。
    パーフォーマンスっぽくて
    (意識してやってるとは思わないが)
    ほとんど踊りになってる(笑)
    こういうプレイヤーって実は好み ♡

    サクソフォンのソロも見事だったし
    会場が野外だから
    どんなに金管が咆哮しても、全然平気。

    で、途中にコンサート・マスターのバイオリン・ソロがある。
    おおおおおっ!!!
    このコンサート・マスター、むちゃ巧い。
    やっぱり、ソリストの奏法を、じ〜っと観察しているだけのことはある。
    (それが巧さの秘訣とか言うのではないと思うが
     熱心な事は良い事だ)

    まぁ、こういう名曲は
    どこのプロオーケストラでも、高い水準で仕上げてくる。
    各所のソロも、しっかり聴かせてくれたし
    アンサンブルもきっちり構成されていて危なげがない。
    怒りの日のモチーフは、あまり不気味には聴こえなかったけれど
    全体的に、泣き節というよりは
    音楽そのものの要素を前面に出した印象を受ける。

    アンコールで、中国のペンタトニックを使った
    弦だけのアンサンブルの曲を演奏。

    またもや周囲が小声のお喋り大会と化す。
    良いじゃん、中国のオーケストラだし
    中国のペンタトニックの曲を持って来るって
    別に不思議な事ではないと思うぞ。

    いやしかし
    このオーケストラのバイオリンのアンサンブルの緻密さと
    音色の統一感には舌を巻いた。
    やっぱりコンマスが熱心だから?
    かどうかはわからないが
    第一バイオリンの演奏が
    まるで1台のバイオリンのような
    全く歪みのない音で聴こえて来たのには驚いた。

    外来オーケストラが来る場合
    アンコールには
    ゲストで来る国の曲を演奏して
    聴衆をノセるタイプのオーケストラと
    自国の曲を持ってくるタイプがあるが

    中国って、やっぱり歴史が長いし
    高い文化があるから
    演奏するなら、中国音楽ですよね(笑)

    いや〜、色々な意味で楽しいコンサートだった。
    これにて連日4回の
    グラーフェネック往復は、今週は終わり。

    来週も、せっせとグラーフェネック通いを予定している私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    来週はまた暑さがぶり返すような予報だが
    基本的に8月初旬で夏は終わった感じ。
    ただ、雷雨が結構あるので、湿度が高いのが
    ちょっと日本みたい・・・

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