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ウルティマ・ヴェス Go Figure Out Yourself

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    Im Puls Tanz
    Vienna International Dance Festival

    mumok Hofstallung 2019年8月7日 19時〜20時30分

    Wim Vandekeybus / Ultima Vez (BE)
    Go Figure Out Yourself

    演出・振付 Wim Vandekeybus
    ドラマツルギー Aïda Gabriëls
    照明デザイン Davy Deschepper, Wim Vandekeybus
    衣装デザイン Isabelle Lhoas
    シーン Ultima Vez
    ダンサー Sadé Alleyne, Maria Kologova, Hugh Stanier,
    Kit King, Tim Bogaerts

    ウルティマ・ヴェスのダンサーたちは
    とんでもなく踊れるダンサーなのは知っているのだが
    今回のパーフォーマンスは
    私が最も苦手とする

    観客参加型

    ホールには椅子はない。
    (持ち込み用の椅子はあったらしく
     年配の女性数人が持って入って来たが
     壁際に置くしかなく
     そうすると、その前に立っている人の壁が出来て
     結局、何も見られない)

    かなりの人数が会場に入ったあと
    背の高い男性が
    何だかわからないけれど
    英語で哲学的に聞こえる
    詩的で論理や前後の繋がりのない感じのスピーチ。

    あ〜、こういう英語でのスピーチって好きじゃないわ。
    英語圏のショーを見に来ている訳ではなく
    私は、ダンスを見に来ているんだけど・・・

    会場広くて、マイクを付けていてもあまり音響は良くないし
    周囲のおしゃべりなんかもあって、よくわからんのだが
    (自分の英語能力のなさは当然ながら最も大きな理由だけど)
    みんなで会場を移動しましょう・・・とか言われて
    100人以上がゾロゾロ歩いて移動するのも何かなぁ・・・

    ダンサーは男性3名に女性2名。
    背の高い英語で何だかおしゃべりしていた男性が
    まずは踊り出し
    そこに、女性ダンサーが、他のところで踊り出して
    小柄な男性ダンサーのアクロバットみたいな回転技が入って

    その度に、大人数の観客が
    場所を開けたり、あっちに行ったりこっちに行ったり
    油断していると、前の方に出ている観客のギリギリのところに
    すごい勢いで飛んで来たダンサーがぶつかりそうになる。

    すぐそこの足元で
    ダンサーがブレイク・ダンスをしているのを見る、という体験も
    滅多にないのだけれど
    あまり近いと、ダンサーの汗で濡れた床が滑りそうだし
    あまりに近すぎる床で踊っているダンサーって
    ちょっと、その存在がコワイ。

    ライティングが変わったとたん
    ダンサー全員が「獣」と化して
    唸ったり叫んだりしながら会場の床を駆け回り
    転げまわり、ダンサー同士で動物の喧嘩みたいに絡んだり
    ・・・まぁ、これは、ダンサーがすっ飛んで来た時に
    ぶつからないように注意すればそれで良い。

    でも、ダンサーごとの小グループに分かれて
    一人一人の目をじっと覗き込まれて
    ワケのわからん内容の英語を話されても
    どう反応して良いのか、戸惑っちゃうんですが。

    しかも床に座れとか言われても
    私、坐骨神経痛がひどくて・・・(以下省略、結構辛かった)

    その後も、ダンサー1人が高い台に登って
    上から、またもや哲学的・詩的な英語のスピーチをしたり
    (意味不明・・・)
    はい、みんな、前に来て、手を上げて〜・・・って

    こういう、ちいちいぱっぱ、幼稚園の頃から好きじゃないんですワタシ。
    団体行動苦手だし(って関係ないか)

    踊っている時には
    素晴らしい身体能力と、身体の形を見せてくれるので
    ダンスという面では見応えがあるんだけど

    この演目を、何故に「観客参加型」にする必要があったのか
    さっぱりわからん。
    だって、普通に舞台の上で
    英語のスピーチして
    5人のソロと、何人かの絡みで
    普通に踊ったら、それで充分、見応えのある公演になりそうなのに。

    観客参加型で、観客がゾロゾロ動くのもあるけれど
    それに加えて
    ダンサーが観客の手を引いて
    無理やりダンサーと踊らせたり
    ダンサーの踊っている中に立たせたり

    だいたい、こういうパーフォーマンスに来ている観客のうち
    90%くらいは、自分たちもダンサーなので(内輪の集まりみたいなもんだ)
    嬉々として、ダンサーに手を取られて出ていって
    そこで、ダンサー顔負けのダンスしちゃう人もいる(笑)

    かと思うと
    どう見ても、ど素人の初老のオジサンが
    ダンサーの前にただ立っていれば良いのに
    ヘンに身体をクネクネさせて
    踊るダンサーが困惑・・・はしていないが(プロだから)
    踊りにくそうだったのは、ちょっと微笑ましかった。

    でもまぁ、基本的に
    男性ダンサーが、手を取って連れてくるのは
    若くて美人の女性ばかりでしたが(爆笑)

    私の顔をじ〜っと見て、目を合わせながら
    「僕のお母さんは云々」と喋ったダンサー。
    あ〜、良いんですけど
    こんな場所で年齢を意識させられるとは思わなかったわ。

    でも、その後、私の隣の女性に
    「僕のお婆ちゃんは云々」と言ったダンサーも居たし
    (あとで小声で謝っていた、隣だから聞こえちゃった)
    お婆ちゃんと称された隣の女性は
    たぶん、私と同年代か、少し下かもって感じだったので
    「お母さん」に擬えられたという事は
    多少なりとも若く見られたんだろう、と
    自分の小さなプライドを必死で慰めてたりして。
    (自分ながらいじましい・・・)

    あと、あの狭いホールで
    全員で叫ぼうアワーというのがあって
    いやはや、鼓膜が破れるかと思った。
    音響とデシベルを考えて欲しいわ(苦笑)
    ダンス好きでディスコに入り浸っていたりする人なら
    この程度の瞬間的音量は、あまり気にならないのかもしれないが。

    観客参加型で、観客がダンサーであれば
    違う意味で楽しめたのかもしれないが
    ここまでダンサーとの距離が近いと
    私は返って緊張してしまう。

    ダンサーはやっぱり「人間」というよりは
    動く彫刻(すみません)みたいなもので
    観客席とは離れた場所にある
    舞台という、別世界の上で
    触れる事もできない神聖なフィギュアとして
    鑑賞している方が
    程よい縄張り感が明快にあって気楽。

    パーフォーマーと観客の間が遊動的というのが
    ヴィム・ヴァンデケイビュスの目指すところだったのだろうし
    その目的はある程度は果たされてはいるものの

    観客参加型パーフォーマンスなんて
    今さら、目新しいものではないし
    あれだけ踊れてしまうダンサーが
    圧倒的なダンスやソロを披露している時に
    観客がパーフォーマンスの一部って、かえって邪魔くさい。

    しかしまぁ、相変わらずベルギーのコンテンポラリーってスゴイわ。
    ネザーランドも負けてないけれど
    あの地域のコンテンポラリー・ダンスの優位性って
    いったい、どこから出てくるんだろう。

    約1時間半くらいの
    観客巻き込み型パーフォーマンスで
    この1時間半に、21ユーロ(年配割引適用)の価値があったか、と
    考えると微妙ではあるのだが
    イム・プルス・タンツの最後のパーフォーマンスだし
    ダンスとしては見応え充分だったので
    ま、良いか、という気分の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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