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ヴッパータール舞踏団ピナ・バウシュ

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    Im Puls Tanz Vienna International Dance Festival
    Burgtheater 2019年7月19日 21時〜23時45分

    MASURCA FOGO
    Tanztheater Wuppertal Pina Bausch

    演出・振付 Pina Bausch
    舞台 Peter Pabst
    衣装 Marion Cito
    音楽制作 Matthias Burkert, Andreas Eisenschneider
    音楽 Amália Rodrigues, Nicolette, The Alexander Balanescu Quartett,
    Ben Webster, Lisa Ekdahl, Duke Ellington, Leon Parker, Mecca Bodega,
    Vince Guaraldi, Tupi Nago, Marcos Suzano, Baden Powell, Radamés Gnattali,
    Gidon Kremer, Rui Junior, Alfredo Marceneiro u.a.
    ダンサー Pablo Aran Gimeno, Ruth Amarante, Emma Barrowman, Rainer Behr,
    Andrey Berezin, Çagdas Ermis, Jonathan Fredrickson, Ditta Miranda Jasjfi,
    Milan Nowoitnick Kampfer, Daphnis Kokkionos, Cristiana Morgant,
    Breanna O’Mara, Nazareth Panadero, Azusa Seyama, Julie Shanahan,
    Blanca Noguerol Ramïrez, Oleg Stepanov, Julian Stierle, Michael Strecker,
    Fernando Suels Mendoza, Aida Vainieri

    イム・プルス・タンツの今回の大目玉
    ヴッパータール舞踏団ピナ・バウシュの公演。

    ヴッパータール舞踏団って、前から「ピナ・バウシュ」の名前、ついてたっけ?
    確かに、ヴッパタールと言えばピナ・バウシュなんだけど
    ただ、本当に残念な事に
    ピナ・バウシュは2009年に68歳で亡くなっている。

    タンツ・テアーター(ダンス演劇)の名前の通り
    休憩入れて2時間以上のプログラムだが
    観客を全く退屈させない。

    演劇とは言っても、1つのストーリーを語るというのではなく
    短いスケッチがあちこちに散りばめられていて
    洗練されたコラージュ的雰囲気がチャーミング。

    何と表現して良いのか戸惑うばかりだが
    見事なソロ・ダンスの合間に
    セリフを伴う、クスッと笑わせるスケッチと
    ダンサーの身体の表現によるジョークと
    アクロバティックなリフトや
    意図的に「運動会」にしている部分が入る。

    ピナ・バウシュの実家がカフェ・レストランという事に
    こじつけたくはないのだが
    ピナ・バウシュの演目って
    どこかカフェの雰囲気を纏っている。

    何時間いても大丈夫という心地よさに
    人生の重いテーマとか生きる意味とか政治とか
    そういうものを、ちょっと脇に置いて
    つかの間の楽しいお喋りを楽しみましょうよ
    ・・・という印象がある。
    (ピナ・バウシュの演目が軽いとか
     芸術的内容がないとかは言ってませんので誤解なきよう)

    舞台は後ろに黒の岩が山のようになっている以外は
    何の舞台装置もないけれど
    ビデオ投影が時々、ものすごく効果的に使われていた。

    ビデオそのものは、アフリカの民族音楽とか、列車での移動とか
    景色とか、浜辺とか海の中とか
    それが、舞台全体に投影される(床含む)ので
    上から見ていると
    ダンサーが映像に紛れ込むように見える。
    まるで、リアルなティンカー・ベルみたい。
    (映像の人間は大きいが、ダンサーは映像の中で小さく見えるのだ)

    ビデオなしの舞台で踊るソロ・ダンサーたちの
    存在感がすごい。
    ダンサーが、広い舞台を完璧にコントロールしていて
    ものすごく大きく見える。
    持っている個性やオーラが舞台を越えて観客まで直撃する。

    誤解を招きそうな発言だが
    こういう突出した個性のオーラって
    クラシック・バレエのダンサーには(ほとんど)ない。
    失礼を承知で言っちゃうと
    (個人的な印象です、どうぞお許しあれ)
    舞台の上に
    ミーシャとエノが、もっと強力になった個性の塊がいる
    って感じ。

    ソロ・ダンスはかなり入っているのだけれど
    振付も動きも見事で
    持っているオーラの放出が素晴らしくて
    ダンサーから目が離せない。

    ダンサーなのか俳優さんなのか
    ちょっと微妙・・・っていう出演者も
    体型とお歳からして(失礼!)俳優さん?という人が
    突然、見事なモダン・ダンスを踊りだしたりするので
    本当に油断がならん(笑)

    各所のスケッチが、不条理演劇みたいで
    なのに、ちゃんとジョークになっている。
    りんごを使ったスケッチや
    小柄な男性ダンサーと、すごく上背のある女性ダンサーの
    男性ダンサーを他のダンサーが持ち上げてのキスシーンとか
    コーヒーをオーダーしたらシュガーがなくて
    買い物袋から1キロの砂糖を出してコーヒーに入れて飲んだり
    シャンパンをグラスに満たして乾杯してから
    お互いに掛け合うカップルとか
    ビニールに水を入れてプールにしちゃったりとか

    ええ、わかってますとも
    こんな事を書いても、全然面白くない。
    あの舞台でのおかしみは、本当に舞台を観てもらう他に
    伝える方法はない。

    全身に風船をつけた女性が
    男性ダンサーのタバコに火をつけながら
    子供の頃の学校の女性の先生の
    下唇がすごく厚くて
    キスしなさい、とか言われても
    ・・・という話をしていくスケッチ
    すごくスリルがあって、最後もびっくりだったのだが
    そう書いても、これを読んでいる人には
    全くわからないだろう、というのは承知してます、すみません。

    ビニールを使った岸辺の海水浴シーンの後に
    舞台上に忽然と現れるアザラシとか(爆笑)

    スイカを割ったところに
    ニワトリを連れて来て、ついばませるとか
    この舞踏団、専属のニワトリも連れて来ているんだろうか?
    (ニワトリは後半では、無理やり飛ばされそうになるシーンがある)

    普段、クラシック・バレエを中心に鑑賞していると
    モダンを中心にした舞踏団の
    ダンサーの多様性が印象的。

    もちろん、ダンサーだから、鍛えられた身体なのだが
    大柄なダンサーから小柄なダンサーまで
    体型もそれぞれで、その個性がダンスとか演技で光る。

    いや〜、本当に楽しかった。

    この公演、全部で4回あって
    数年前の私なら、ガツガツと2回か3回は行っていたような気がするが
    年金生活者なので、ちょっと出費も抑えねば
    (というよりパーフォーマンス・カードなくなったので
     モトを取らねば、と必死になる必要がない)
    というわけで、今回は最終公演のみ。

    ただ、こういう印象的なスケッチは
    何回も見るよりも、1回目で驚いてわっはっは、という方が
    きっと良いんだろうなぁ、と
    悔し紛れに考えている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ↑バナーですが、こういう海辺のシーンが
    この演目にたくさんあったのでついつい・・・

    休憩の時に市庁舎のスクリーンが上から見えたが
    何と国立バレエ団の「シルヴィア」の2幕目を上演していて
    私は遠目に食い入るように観てしまったが
    モダン・ダンスが好きな人は全く興味がないのか
    窓の脇にいる人たち、誰も見ていなかった。
    どうせ私は節操がないですよ、ダンス・バレエなら何でも好き(笑)

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      • 2019.12.07 Saturday
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