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サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団 + パッパーノ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年5月16日 19時30分〜21時50分

    Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia - Roma
    バイオリン Lisa Batiashvili
    指揮 Sir Antonio Pappano

    Modest Mussorgski (1839-1881)
     Ivanova noch’na Lïsoy gore „Eine Nacht auf dem kahlen Berge“ (1867)
    Béla Bartók (1881-1945)
     Konzert für Violine und Orchester Nr. 1 Sz 36 (1907/08)
    Nikolai Rimski-Korsakow (1844-1908)
     Scheherazade. Suite symphonique op. 35 (1888)

    パッパーノとサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の客演2日目。
    プログラムが地味?なのか
    天井桟敷の貧民席の前の方に、結構な空き席が目立つ。
    (後ろの超貧民席はクラオタで満杯だが(笑))
    ベルがなってオーケストラが入り始めると
    大規模な民族移動が起こるのは、どこでも同じ。

    ムソルグスキーの「禿げ山の夜」は
    ・・・まぁ、そんな感じか。
    もともと元気なオーケストラだし・・・

    バルトークは、ちらっとプログラムを見た時に
    オーケストラのための協奏曲かと見間違えたのだが
    バイオリン協奏曲1番だった。

    プログラムの記述によれば
    バルトークが恋に浮かれて作曲し
    完成したら失恋して、引き出しの中に仕舞い込んで
    死後かなり経った1958年に出版したものらしい。

    恋??????
    どこが???????

    美しいメロディ・ラインの曲なのだが
    恋の情熱とか、何にも感じませんが。
    これで恋していた状態、というのなら
    バルトークとはお友達にはなれない(偏見)

    バティアシュヴィリは、いつもの通り
    美女でスタイル良くて
    ゴールド・ベージュのロング・ドレスも上品で
    見た目を言ったらイケナイらしいが
    しかし昨今、バイオリニストというのは
    舞台の見た目が美しいと
    プロモーションがし易いのではないか、と
    つくづく思うわ。

    バイオリンの音は透明で
    低音の力強さもなかなかなのだが
    何せ、どう考えても「恋」になっていない曲で

    「恋」どころか、徹底的に根暗な曲だし
    たぶん初めて聴く曲なので、何も言えない。

    アンコールやるかな?と観客がずっと拍手していたら
    ドボルジャークの交響曲9番、第2楽章。
    ご存知「家路」なんだけど
    そのイングリッシュ・ホルンをバイオリン・ソロで演奏。

    いいのか、これ。
    オーケストラのオーボエ奏者にケンカ売ってる
    ・・・ワケじゃないよね?!

    意外や意外に、バイオリンの音が哀愁を帯びて
    ニュアンスも深く
    そうか、これ、イングリッシュ・ホルンじゃなくて
    バイオリンでもイケそうじゃない、と思った事は秘密(言ってるけど)

    前半終わって、割に地味だなぁ、と言う感想は
    周囲の年配のおばちゃまたちが
    「もっと楽しいコンサートだと思ったのに」とか
    友人同士で呟いていた事からも正当化される(だろう、きっと)

    後半がリムスキー・コルサコフのシェヘラザード。

    シェヘラザード????

    前半、確かバイオリン協奏曲を演奏してたよね?
    それって、もしかしたら

    前半のソロのバイオリニストにケンカ売ってる??(邪推)

    ・・・・・たぶん、誰も何も考えていない(笑)

    このシェヘラザードが絶品だった!!!! ❤

    パッパーノの指揮って
    アインザッツが時々不明確で甘いので
    オーケストラの音楽も
    あまり、キリッとしたところはないのだが

    その分、音楽を語らせたら、こんなに雄弁な指揮者は珍しい。

    ちょっと偉そうな感じのコンサート・マスターは
    昨日、メガネを忘れて出て来た、という
    ちょっと(偉ぶっている割には)おっちょこちょい、というのはバレているが
    シェヘラザードのソロがむちゃくちゃ巧い。

    バイオリンの音色(良いバイオリン使ってるなぁ・・・)も
    その深いニュアンスも抜群で
    シェヘラザードが非常に人間臭い。
    でも、その人間キャラが、決して甘いだけではなくて
    自分の運命を受け入れて最善を尽くす誠実さとか
    聡明でありながら、時には女の子のように華奢になったり

    ええ、聴いてる方の妄想です、わかってます。
    でも、その妄想の起爆剤になるソロって
    滅多に聴けるものではないの。

    この曲、あちこちで木管や金管のソロが入るのだが
    そのソロのプレイヤーたちが

    「私、好きなように演奏するから
     指揮者は私の事はほっておいてね」
     (妄想ですが、意外に当たっているのではないかと・・・)

    で、またそのソロが見事に歌うんですよ。
    でしゃばりのイヤミはなくて
    本当に歌ってるの。
    しかも、むちゃくちゃ楽しそうに歌ってるの。

    大げさに演奏しているワケではないのに
    シェヘラザードの語る物語が目の前に浮かんでくる。
    勇壮な話や、プリンスとの恋物語が
    この上なくドラマチックに語られて
    いやもう、聴いていて楽しいのなんの。

    (ついつい余計な事を書いてしまうと
     この千夜一夜物語って、有名な話の他は
     と〜んでもないエロ話が多く
     すごくえっちなので
     若かりし頃の私は、岩波文庫で
     発行されている全巻をウハウハ悶えつつ読んだ事がある。
     今は完訳全13巻で出ているようだ。
     昔はもっと一冊が薄くて、もっと巻数が多かったような記憶。
     時々、駄作もあるけれど、ともかく面白いです)

    演奏時間45分くらいだったと思うが
    もう楽しくて楽しくて
    時間の経つのもあっという間で
    しかも、この「語り」が終わってしまうのが残念で
    もっと、もっと、聴いていたい、と思わせる演奏。

    パッパーノって徹底的にオペラの指揮者なんだろうなぁ。
    音楽を歌わせて、語らせて
    その美しさと情熱を観客に届けようとするタイプ。

    金管奏者が何人か舞台に登場したので
    あっ、これはアンコールを演奏するな・・・と待っていたら

    アミルカレ・ポンキエッリの「ラ・ジョコンダ」からのダンス音楽 \(^^)/

    わっはっはっはっは
    ウィーンの超コンサバな年配の聴衆にウケる曲を
    よくご存知で(笑)

    サービス精神バリバリの
    歌うオーケストラと指揮者
    ますますファンになってしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    コンサート後に
    バティアシュヴィリとパッパーノのサイン会があったようだが
    パッパーノだけサインもらって
    バティアシュヴィリを無視するワケにもいかないので
    サイン会には参加せず、さっさと帰って来ました(笑)
    しかし、これだけビッグネームになっても
    サイン会やるのか、パッパーノは!!!(驚愕)←やっぱりサービス精神

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      • 2019.11.14 Thursday
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