<< フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 3回目 | main | 「海賊」国立バレエ 今シーズン1回目 >>

ウィーン交響楽団 + ウラジミール・フェドセーエフ

0
    Musikverein Großer Saal 2019年5月2日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Vladimir Fedosejev
    ピアノ Lilya Zilberstein
    トランペット Andreas Gruber

    Dmitrij Schostakowitch (1906-1975)
    Hypothetically Murdered, op. 31a
      Ausschnitte aus der Musik zur Revie „Der bedingt Ermordete“, op 31
      Rekonstruktion von Gerard McBurney
      Zusammengestellt von Vladimir Fedosejev
       13. Bacchanalia
       14. Waltz
       5b. Petrushka
       11a. Paradise I. The Flight of the Cherubim
       15. The Number of the Archangel Gabriel
       19. Finale
     Konzert für Klavier, Trompeten und Streichorchester c-Moll, op. 35
     Symphonie Nr. 15 A-Dur, op. 141

    大昔からウラジミール・フェドセーエフのファンの私は
    ウィーン交響楽団の首席指揮者だった頃からずっとファンなので
    (ちなみに、1997年〜2005年、その後ルイージが首席になった)
    頭の中では、まだ比較的若い頃のイメージが強い。
    (ロマンス・グレイのイケメンだったので
     客席には老眼鏡を見せないために
     オーケストラに向かってから、こっそりメガネを取り出した時代である)

    そのフェドセーエフも御歳86歳・・・
    (自分が歳を取ったのも当たり前だなぁ、と感慨深い)
    でも、まだまだお元気で活躍中。
    ウィーン交響楽団時代にも
    「ウィーン交響楽団で儲けた金を
     自分のチャイコフスキー・オーケストラにつぎ込んでいる」
    という本当か嘘かわからない噂が堂々とされていたと言う
    昔の世代の、良い意味での本来の「音楽好き好き」指揮者だと思う。

    今回のプログラムはオール・ショスタコーヴィッチ。
    しかも、ほとんど知られていない作品番号31「条件付の死者」とか
    ピアノとトランペットのための協奏曲が前半にあって
    後半はショスタコーヴィッチの最後の交響曲。

    う〜ん、通向けのプログラムだわ(たぶん)
    3回あるコンサートの初日で、2回目は行けないけれど
    3回目をどうするかは今日の出来で決めよう(おお、偉そう)

    条件付の死者という曲はプログラムによれば
    ソビエト時代の聴衆ウケ狙いの曲らしいが
    一部を残してピアノ譜のみで、後で別人がオーケストレーションしたらしい。
    聴きやすい曲ではあるのだが
    ショスタコーヴィッチの「聴きやすい曲」って
    いつもの「ひたすら落ち込みの暗い曲」と対照的に
    すごいブラック・ユーモアの入った皮肉に満ちた感じがする。

    それでもなお、ワルツなどの美しいメロディ・ラインには驚く。
    オーケストレーションも巧く作られていて不自然さがない。

    続けてショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲1番。
    自分が弾いてピアニストとしての復帰を狙ったもので
    ムツェンスク郡のマクベス夫人などを作曲していた円熟時の作品。

    で、これがまた、ゴキゲンな曲で(笑)
    マジにパロディ作品みたいになっていて
    古典曲は入ってくるわ、ちょっとプロコフィエフ的な部分があって
    ともかくシニカルで、他の作曲家のおちょくりをやっていて
    まぁ、面白いの何のって・・・

    ピアニストのリーリャ・ジルベルシュタインは
    巧さを感じさせないほどに自然なソロで
    しっかり主張はするのに
    オーケストラやトランペットとのバランスが絶妙。
    トランペットはウィーン交響楽団のメンバーだが
    このプレイヤーも巧い。

    ピアニストのソロがもう素晴らしい。
    あんなにシニカルなところをシニカルに弾く人が
    メロディを歌わせて、ど〜んと重く内面的に深く
    ソロを演奏するなんて、まるで二重人格みたい(笑)

    鳴り止まない拍手・・・
    普通はこういう曲でのアンコールはない・・・筈なのだが
    ジルベルシュタインがフェドセーエフに耳打ちして
    最後のフィナーレの前から、もう一度演奏!!!
    オーケストラへの指示がほとんどなくて
    (小節番号なんとか、と言っても困惑されたらしく
     ピアニストと指揮者で、ここ、とメロディを歌っていた(笑))
    最初はオーケストラ・メンバーは面食らったようだが
    ご機嫌にフィニッシュにもう一度走り抜いて
    聴いてる方も大満足。サービス精神満杯だわ ♡

    後半は交響曲15番。
    最後の交響曲で、ご存知の通り、あのパーカッションのパコパコとか
    ウィリアム・テルとか、トリスタンとイゾルデとか
    長い歴史をパスティッチョで振り返るような曲。
    好きなんですワタシ、この曲。
    ただ、割に落ち込む部分とか
    不気味すぎて他の世界に飛んだりするので気をつけねばならない。

    フェドセーエフの音楽作りって
    ・・・何でこう、なんか愛に溢れているというか
    ショスタコーヴィッチの思想背景とか
    政治的云々というのも、あるとは思うのだが
    そういう、雑味みたいな背景を一切感じさせず
    純粋に音楽として
    もう、音楽そのものとして
    丁寧に丁寧にパッセージを歌わせていく。

    チェロのソロ、好きだなぁ・・・
    ちょっとチェリスト緊張していたかもしれないけれど
    深い厚みのある音がメロディックに鳴り響くと天国だ。

    コンサート終わって、即、土曜日のチケット購入。
    もうちょっと早かったら、もうちょっとマシな席を取れたとは思うけれど
    ともかく、このコンサート、絶対もう一度聴きたい。
    舞台見えなくても良いから(それでも25ユーロだし)
    立ち見席とかも考えたが
    楽友協会の立ち見席の音響の悪さには耐えられないし・・・

    フェドセーエフのプログラムの組み方って
    絶妙だわ・・・巨匠、本当にありがとう。

    忙しいとか言っても誰も同情してくれないが
    (仕事じゃなくて所詮、趣味の世界ですし(笑))
    宿題と発表準備と、その他、その他で
    体力も能力も脳力も知力もないのに
    一応やる「気」だけはあるアホな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    最近、電子書籍が手軽に買えるので
    色々とコミック読み漁っているけれど(これを現実逃避と言う)
    パターンとしては
    天才と、むちゃくちゃ頑張り屋の良い子ちゃんが登場。
    良い子ちゃんは天才じゃなけど、ものすごく頑張り屋で
    ともかく、登場人物、青春全部掛けて「頑張っちゃう」んだけど
    そんなに「頑張って」それが楽しいという描き方をされていると
    まぁ、話としては面白いが
    私(=生まれついての怠け者)、そんなに頑張れません、というのが正直なところ。
    読んでいても、ちょっと辛い。
    でも、プロの人って、こういう「頑張り」をやっているんだろうなぁ。

    スポンサーサイト

    0
      • 2019.09.15 Sunday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      2930     
      << September 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM