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パウダー・ハー・フェイス 2回目

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    Kasino am Schwarzenbergplatz (Volksoper) 2019年4月16日
    20時〜22時20分

    Thomas Adès (*1971)
    Powder Her Face
    Kammeroper in zwei Akten
    Libretto von Philip Hensher

    指揮 Wolfram-Maria Märtig
    演出 Martin G. Berger
    舞台 Sarah/Katharina Karl
    衣装 Alexander Djurkov Hotter
    ビデオ Anna Hirschmann
    振付 Florian Hurtler
    ドラマツルギー Magdalena Hoisbauer

    Die Herzogin: Ursula Pfitzner
    Zimmermädchen, Vertraute, Kellnerin, Geliebte,
    Gafferin, Gesellschaftsjournalistin> Morgane Heyse
    Elektriker, Salonlöwe, Kellner, Gaffer, Lieferjunge: David Sitka
    Hotelmanager, der Herzog, Menschen im Hotel, Richter: Bart Driessen
    Statisterie: Robin Koppensteiner, Bernadette Leitner,
    Anna Barbara Banatto, Irina Mocnik, Katharina Schmirl

    Orchester der Volksoper Wien
    コンサート・ミストレス Vesna Stanković, Anne Harvey-Nagl
    第二バイオリン Ursula Greif, Natalija Isakovic
    ビオラ Aurore Nozomi Cany, Peter Sagaischek
    チェロ Roland Lindenthal
    コントラバス Gerhard Muthspiel
    クラリネット・サクソフォン Barbara Brunner, Harald Haslinger, Hadi Nabavi
    ホルン Raphael Stöffelmayr, Michael Stückler
    トランペット Lorenz Raab, Michael Schwaighofer, Daniel Neumann,
    Raphael Pouget
    トロンボーン Christian Masser, Christian Eisenhut
    パーカッション Manfred Redner, Lucal Salaun
    ハープ Gabriela Mossyrsch
    アコーデオン Ingrid Eder
    ピアノ Chie Ishimoto

    土曜日の初演で色々な意味で(笑)興奮したプロダクションの
    2回目の鑑賞。

    19時30分から作品解説があるのだが
    会場の前でマイクで話すので
    既に土曜日に聞いた同じ内容をもう1度、聞く羽目になったが
    周囲を見渡せば、フォルクス・オーパーのオペレッタ常連っぽい
    気品ある、お洒落した、優雅な老婦人(たいてい独り)が多い。

    私も老婦人ではあるのだが
    ここまで洗練されたお洒落は出来ない・・・・ってそうじゃなくて
    こういう層って、現代オペラでは滅多に見かけないんだけど
    やっぱりイースター割引4枚一括購入で50%割引に釣られた人かしら。
    (自分がそうだから、人まで同じに考える悪い癖)

    土曜日のプレミエでは
    ストーリーと演技と、その直裁的な演出にばかり目が行って
    あれよあれよという間に興奮して終わってしまったのだが

    2回目になると、演出はわかっているので
    その分、音楽がよく聴こえてくるようになって

    うわあああ、音楽すごい!!!

    24歳でこの才能・・・というか
    音楽関係って早熟の天才が多いので
    全く才能というものがない私から見ると
    ああ、天才の方がこの世に居て下さってありがとう!!!って感じ。

    更に、よく聴けば
    この音楽、構成も音楽的な流れも
    あちこちに散乱する過去の音楽からの引用も
    ともかく良く出来ていて
    たぶん、その分、演奏する方は・・・大変だろうな、これ。

    オーケストラ(16人!)の演奏も大変だろうけれど
    歌手も・・・いったい、どれだけ才能があったら
    こんな歌を歌えるんだろう???

    歌えるだけでは足りなくて
    身体の柔らかさや動きの軽さ
    複雑な振付や動きを覚えるだけの能力も必要だし
    役に入り込んで、臆するところなく
    すごい場面を再現しなければならない。

    この間書いた通り、主人公の公爵夫人の
    あまりにあからさまな乱れ方の美しさの凄まじさというのは
    身体表現能力がなければ
    ただの薄汚い(すみません)ポルノちっくなシーンになってしまうのだが
    それを、しっかり「見せる」というのはすごい。

    加えて、何ですか、あのバスの声域の広さは!(驚愕)
    後半第二幕の最初に、バスだけの長いアリア(裁判官役)があるのだが
    オクターブの跳躍が次々とあって
    しかも、上の音はファルセットで
    下はもっと低い音域までって

    人間技ですか、これが!!!

    考えてみれば、トーマス・アデスの
    国立オペラ座でのテンペストの時も
    アデスの作曲した、超絶技巧の超人的なコロラチューラというのがあった。

    プログラムで読んだ記憶があるけれど
    アデスは作曲する時に
    こんなパートを歌える歌手はいない、と言われて
    いや、それは歌手の問題で
    僕はこういう風に作曲したいのだから、と書いちゃったらしい。

    ゼンメリンク鉄道の線路を敷いてしまった当時の市長さんみたいな人なのね。
    (当時、その勾配を登れる列車はなかったけれど
     線路敷いておけば、そのうち出来るだろうという・・・(笑))

    もっとも、技術の進歩は時とともにあるだろうが
    人間の身体が進歩するとは、あまり思えないんだけど
    それでも、天才というのは、この世に存在するわけで

    さらにグローバル化によって
    天才が地域を限定せず、世界中で活躍できるので
    アデスのオペラも上演される、という

    聴衆にとっては喜ばしい事だが
    プロの音楽家って、昨今、どれだけの技術を要求されるんだか・・・

    しかも、昔みたいにプロンプターとか居ないし
    (いないよね、あの会場で・・・
     国立オペラ座やフォルクス・オーパーはプロンプター・ボックスがあるが
     ウィーン劇場や、こういう小劇場でのプロンプター・ボックス見た事ないし)
    全部の(しかもほとんどがアトナールの)音楽とセリフを
    すべて暗記しないと(含む振付+演技)上演できない・・・(絶句)

    いわゆるヴィルトゥーゾについては
    音楽史上、色々と論争があるわけで
    先日も講義の間に、ヴィルトゥーゾについての意見を
    教授から求められたのだが
    (今すごいよ、インターネットのフォーラムがあって
     教授が5分くれるので、そこに自分の意見を書き込むの)

    パガニーニやリスト時代の
    ヴィルトゥーゾにきゃ〜っと言って
    失神したご婦人たちの世界とは違うけれど

    今や、プロの音楽家全員が
    ヴィルトゥーゾでないと作品が上演できないという
    (含むオーケストラ。
     フォルクス・オーパー・オーケストラのメンバー
     あんな高度な音楽が演奏できるなんて(失礼すみません))

    この間も大学の学生とランチした時に
    ハイドンやモーツァルトの時代の音楽家の演奏って
    もっと間違いも多くてボロボロだったんだよねぇ
    って話になって

    こんなに贅沢なヴィルトゥオーゾ性を
    日常的に(その経済力だけあれば)楽しめるような
    そんな世界になって来た事が
    プロを目指す人にとっては怖いというか

    でも聴衆には有難い(笑)
    スゴイものを見せてもらえるって
    (しかも、何とか捻出できる料金で!)
    本当に贅沢な事だと、つくづく思う。

    だからと言って
    個人的感想、偏見・独断で
    何だかんだとブチブチ言う楽しみも止められませんが(こらこらこら!)

    上品でお洒落な老婦人が多かったのに
    さすがに現代オペラを進んで聴きにくる聴衆だな、と思ったのは
    (前半で帰った人も何人か居たけど)
    咳き込みが非常に少なかった事。
    そう言えば、ウィーン・モデルン現代音楽祭だって
    年配の聴衆は多いよね・・・

    TPOで着ているお洋服やアクセサリーが違っていても
    ここに居る多くの「上品でハイソっぽい年配の方々」は
    意外にウィーン・モデルン現代音楽祭に
    ものすご〜くカジュアルな普段着で来る人たちなのではないか・・・
    (ウィーン・モデルンで、この手のお洒落したらモロに浮く)

    そう考えると、ウィーンの聴衆って
    演奏している方にとっても、気の抜けない相手なのかもしれない
    ・・・と余計な事を考えてしまう私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    昨日はフォルクス・オーパーで
    バレエのロメオとジュリエット(ベルリオーズ、振付ボンバーナ)を観たのだが
    ものすごく踊るプログラムなのに
    あまりハイライト・シーンみたいなものがなくて、ダラダラと続くし
    後半でコーラスとオーケストラのかなりのズレがあって・・・
    リアル・カップルのロメジュリは、とてもリアルでした、うふ ♡

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      • 2019.09.15 Sunday
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