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モントリオール交響楽団 + ケント・ナガノ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年3月17日 19時30分〜21時50分

    Orchestre symphonique de Montréal
    ピアノ Rafał Blechacz
    指揮 Kent Nagano

    Claude Debussy (1862-1918)
     Jeux. Poème dansé (1912-1913)

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1913)
     Konzert für Klavier und Orchester A-Dur K 488 (1786)

    Igor Strawinski (1882-1971)
     Le Sacre du printemps

    同時刻に楽友教会では
    バイエルン放送交響楽団とヤンソンスが
    ドボルジャークの交響曲9番(新世界から)と
    春の祭典、と言う、超弩級のプログラムを演奏して

    コンツェルトハウスでは
    モントリオール交響楽団が首席指揮者のケント・ナガノと
    後半同じく春の祭典。

    春の祭典祭り・・・って、オヤジ・ギャグにもならん(呆)

    もともとコンツェルトハウスのチケットはチクルスで持っていたし
    楽友教会のチケットは超貧民席でも高いので
    コンツェルトハウスに決定。

    オーケストラは開始時間前から舞台にズラッと並び
    しかも開始直前まで各自で練習しているアメリカのオーケストラとは違い
    開演5分前にはぴったり練習を止めて
    時間にルーズなウィーンの聴衆が席に着くのを
    忍耐強く待っている。

    ・・・なんてお行儀の良いオーケストラ(感激)

    コンサート・マスター登場で拍手、音合わせの後に
    ケント・ナガノ登場で
    ドビュッシーの「遊戯」
    (ご存知ニジンスキーの手がけたバレエ・リュスのための音楽で
     テニスをする男女3人の駆け引きがテーマ)

    うわあああ、このオーケストラ
    何だかフランスの香りがする。
    カナダのオーケストラだよね?
    フランス語圏というのはあると思うんだけど
    音色の柔らかさが非常にフランス的。

    ケント・ナガノの指揮は、とてもクリアで
    各パートやモチーフがしっかり聴こえてくる。
    音の透明感がスゴイ、音の色彩感もスゴイ。

    全音階を取り入れているので
    全体が空に浮かんだような印象があって
    それをまたオーケストラが透明で柔らかいテクスチャーで演奏する。

    うううううん、初演のバレエが評判悪かったらしいが
    ニジンスキーの振付でのバレエを観てみたかった・・・

    続いてモーツァルトのピアノ協奏曲23番。
    ピアニストはラファウ・ブレハッチ。
    ご存知、2005年のショパン・コンクール1位受賞者。
    調べてみたら、私は2014年5月14日にウィーン交響楽団との共演で
    ブレハッチの演奏したベートーベンのピアノ協奏曲3番を聴いている。
    (しかもこの日のコンサートでのアンコールが今日のアンコールと同じ。
     更に、2014年5月14日のコンサートの後半は「春の祭典」だった(爆笑))

    モーツァルトである(読者はそこでもう私の言いたい事はご存知)
    いやもう、めちゃくちゃ気持ち良く爆睡だが
    音楽はちゃんと頭の中で聴いていて

    このピアニスト、音が端正で何て美しい・・・
    濁ったところが全くない。
    テンポが揺れたり、不要な感情的高ぶりがなくて
    モーツァルトの音楽、という歴史的枠組みの中で
    背筋を伸ばした正統的な音楽が流れて来る。
    ちょっと昔のブレンデルに似てるかも。

    1985年生まれだから、30歳は過ぎているのだけれど
    フワフワの縮れ毛のパーマ(天然?)がキュートで
    昔はショパンに似ている、と言われていたようだが
    遠目からは、ジョルジョーネの絵画に登場する少年のようだ ♡
    カワイイのに髭を生やした誰かとイメージ戦略が違うのだな。

    アンコールは当時と同じくベートーベンのピアノ・ソナタ op.2/3 スケルツォ。
    これも端正でリズミックで、音の一つ一つがクリアで素晴らしい。
    いや、もう、堪能しました。
    モーツァルトでも構いません(失礼)
    このピアニストの音、私、すごく好きかも。
    たぶん、これだけ濁りも衒いもない明晰な演奏だと
    何時間聴いていても疲れないような気がする。

    後半、春の祭典。
    既に休憩が終わる5分前には全員配置について
    舞台上にぎっしり並んだオーケストラが壮観。
    いや、もう、どこかののんびりしたオーケストラと何と言う違い。
    (どちらが良いとは言いませんが・・・)

    久し振りにじっくりと
    コンツェルトハウス大ホールという
    こういう大編成の近代曲に音響的にバッチリ合うホールで
    春の祭典を聴く幸福・・・

    見事な明晰さ。
    各パートがクリアに響いて来て
    大きなダイナミック・レンジなのだが、嫌味がない。

    その分、ストラヴィンスキーの音楽が持つ筈の
    原始的なエネルギーとか泥臭さとかが表面に出て来ずに
    クリアな構造が透けて見えて来て
    まるで巨大な現代建築の設計図を見ているような気分。

    こういうアプローチ、嫌いじゃない。
    特にコンツェルトハウスというデッドな音響空間の中で
    あれだけ立体的に構造を明確に出して来られると
    客席で唸ってしまう。

    それだけ冷徹でクリアな構造でありながら
    時々、弦のアンサンブルの
    あの、ふわん、っていう感じのフランスの音が
    ハートを鷲掴み(笑)

    うわあああ、ケント・ナガノの解釈も好きだけど
    このフランスっぽいカナダのオーケストラ、すごく好き。

    もしかしたらアンコールあるかも・・・と思ったら
    ケント・ナガノがアナウンス
    「ウィーンなのでワルツを演奏します。
     ただ、ちょっと変わったワルツです」

    ん? シベリウスの悲しきワルツとかかな?

    どっひゃーん!!!!
    こ、こ、こ、これは

    ラヴェルの「ラ・ヴァルス」

    この大曲を、春の祭典演奏した後に
    余裕でアンコールで演奏するか?(普通はあり得ない)

    で、またこれが
    明確でクリアで透明な構築に
    あの、ふわん、というフランスの音が出て
    ああ、もう、これ、たまらん!!!! ♡

    身体は1つしかないから
    同じ時間にコンサートが2つあれば
    選択するしかないのだけれど
    モントリオール交響楽団とケント・ナガノのコンサート
    来て正解だったと思う。

    明日はヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の
    別のプログラムのコンサートに行く予定で
    それはそれで非常に楽しみな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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