<< ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 1回目 | main | ギュルツェニヒ管弦楽団 + フワンソワ=グザヴィエ・ロト >>

ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

0
    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月16日 19時30分〜22時10分

    Wiener Symphoniker
    Wiener Singakademie
    Opernschule der Wiener Staatsoper
    メゾソプラノ(マルガレーテ)Kate Aldrich
    テノール(ファウスト)Saimir Pirgu
    バス(メフィストフェレス)Alexander Vinogradov
    バスバリトン(ブランダー)Edwin Crossley-Mercer
    指揮 Philippe Jordan

    Hector Berlioz (1803-1869)
    La damnation de Faust
    Dramatische Legende in vier Teilen op. 24 (1846)
    Konzertante Aufführung in französischer Sprache

    コンサート開始前に総裁がマイク持って舞台に登場。
    歌手の変更については、昨日は何もアナウンスがなかったので
    なんか、いや〜〜〜な予感・・・ 

    総裁曰く

     今日のファウストの劫罰は、1880席は全て売り切れ。
     舞台には、ざっと220人のオーケストラとコーラス。
     昨年、メフィストフェレス役のミヒャエル・フォレがキャンセルし
     ダルカンジェロが代役となったところ
     プローベ開始の時点でダルカンジェロがキャンセル。

     フローリアン・ベッシュがメフィストフェレスを歌えるので
     ベッシュがメフィストフェレス役を歌う事になっていたのが
     ベッシュがコンサート当日の朝にキャンセル。

     昨日、ベッシュの代役として
     メフィストフェレスを歌ったナフエル・ディ・ピエーロは
     今日の朝起きたら、声が出なくなっていたと連絡が入りました。

     私どものスタッフがすぐに動いて
     本日の朝、アレクサンダー・ヴィノグラードフに連絡し
     お昼過ぎにハンブルクからウィーンに飛んで来てもらいました。

    ・・・いや、すごいわ、コンツェルトハウスって(唖然)
    こういう絶体絶命の危機って、どの劇場にもあるのだけれど
    よくぞまぁ、この演目のメフィストフェレスの代役を見つけたものだ。

    で、このアレクサンダー・ヴィノグラードフがむちゃくちゃ良かったのである。
    昨日のナフエル・ディ・ピエーロより、正直言って、ずっと良かった。

    ロシア人のバスだが
    まずは暗めの美声で、声量があって、ばっちりホールに響く。

    その上、自分のレパートリーとして、ほとんど完全に掌握していて
    手元にキンドルみたいなタブレットを持って
    時々見るものの、基本的にはオペラちっくに
    しっかり観客を向いて、演技もしながら歌っている。

    ファウスト役のピルグの甘い声は昨日と同じだが
    テノールも、このバスが入って来たら
    バスの美声と声量に釣られて
    2人で丁々発止のファウストとメフィストフェレスになって
    この絡みがもう見事で・・・

    うう〜ん、歌手が1人違うと
    ここまで変わっちゃうのか、全員が・・・って感じで驚いた。

    友人からの情報で
    この間、メトロポリタン・オペラで歌っていた・・・というので
    調べてみたら、確かに先週、ビゼーのカルメンでエスカミーリョ役
    3月にハンブルク歌劇場のナブッコ出演予定なので
    たまたまハンブルクに居たのか。
    レパートリー情報には、グノーのファウストのメフィスト役もある。
    うわあああ、これもめっちゃ合ってそうだわ。

    見た目は痩せ型の地味なおじさんで
    いったい、どこからそんな声が、という迫力あるバス。
    ファン・サイトが「ダーク・ハニー・バス」と名付けているのが頷ける。

    オーケストラの反応も良かったし
    昨日、ちょっと不調だったオーボエのソロも
    本日は実に素晴らしい出来だったし
    最後のコーラスのバランスも良くなっていた。

    このコンサート、ウィーン交響楽団チクルスなのだが
    いつも遅れてくるおばさま3人組は、日曜日なのでキャンセルしたらしく
    周囲が割に常連じゃない人で埋まっていた。

    昨日の方がマナーが良くて
    みんな咳も我慢して、ピアニッシモの部分が堪能できたが
    今日は、数人、咳をする人がいて
    数人が咳をし出すと、みんなが咳こむので
    季節柄、仕方ないとは言え、ちょっと残念ではあった。
    (私はひたすら我慢します、念の為・・・)

    メゾ・ソプラノも、今日は声の張り上げも目立たず
    (張り上げなくてもホールが音を拾う事がわかったみたい)
    マルガレーテとファウストの愛のシーンが
    めちゃくちゃ甘くて素敵だった。
    (咳さえもう少し少なかったら、もっと良かったのに・・・(涙))

    ファウストとメフィストフェレスのダイアローグは
    書いた通り、メフィストフェレスの美声と声量に釣られて
    ピルグのテノールも張りのある美声で丁々発止の勝負となって
    聴き応え抜群の緊張感のあるシーンとなった。

    しかしこの曲、何回聴いても面白いわ。
    例の有名なハンガリー行進曲もだが
    幽霊のダンスとか
    マルガレーテの家の周りを鬼火が飛び交うところとか

    ファウストが書類にサインする時の
    あの緊張感に満ちた、ただの1音だけの沈黙に続いて
    地獄落ちの馬が駆けるところとか

    最初から最後まで
    超ぶっ飛びのオーケストレーション。

    そういう悪魔的ぶっ飛びシーンの音楽は
    むちゃくちゃ面白いくせに
    最後のマルガレーテの昇天の時の音楽が
    やっつけ仕事というか、もういいわ、と思ったのか
    それとも、こういう真面目な音楽を作曲する気はなかったのか
    最後の最後ですっとぼけの、お退屈音楽となってしまって
    これは、ベルリオーズ独特の皮肉かよ、とまで思ってしまう。

    いや〜、でも、楽しかった (^^)v
    たぶん、コンツェルトハウスとしては最悪の状況だったと思うけれど
    コンツェルトハウス、よくやった!!!って感じ。

    同じコンサート2回、と思っていたら
    また違う感じのコンサートになって
    それはそれで、かなりお得感があって満足、という
    せこい私に、どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    スポンサーサイト

    0
      • 2019.11.20 Wednesday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM