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国立オペラ座 椿姫

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    Wiener Staatsoper 2019年2月1日 19時30分〜22時

    Giuseppe Verdi
    LA TRAVIATA
    Melodramma in drei Akten
    Text von Francesco Maria Piave

    指揮 Marco Armiliato
    演出 Jean-François Sivadier
    舞台 Alexandre de Dardel
    衣装 Virgine Gervaise
    マスク Cécile Kretschmar
    照明 Philippe Berthomé
    振付 Boris Nebyla

    ヴィオレッタ・ヴァレリー Ekaterina Siurina
    フローラ・ベルヴォア Zoryana Kushpler
    アニーナ Donna Ellen
    アルフレード・ジェルモン Saimir Pirgu
    ジョルジョ・ジェルモン Ludovic Tézier
    ガストン Carlos Osuna
    ドゥフォール男爵 Sorin Coliban
    ドビニー侯爵 Clemens Unterreiner
    グランヴィル医師 Ayk Martirossian
    ジュゼッペ Dritan Luca
    使者 Hiro Ijichi
    フローラの召使い Roman Lauder
    助手 Christoph Nechvatal

    「オペラ行かない?」のお誘いに乗って
    いつも売り切れの、かの名作オペラ「椿姫」に行って来た。

    実はこの新演出、興味があったんですよ。
    2011年のシーズン開幕に
    ナタリ・デッセイ出演という事で
    本当にナタリ・デッセイ用に作られた演出だったらしい。

    デッセイは2011年の新シーズン開幕に7回出演して
    その後はウィーンのオペラには出演していない。

    というわけで
    ナタリ・デッセイのための演出を
    ナタリ・デッセイが歌ったトレイラーがあるので
    どうぞご覧下さいませ。



    青を基調にした、倉庫のような舞台で
    舞台装置はほとんどなし。
    衣装も、最初のヴィオレッタの衣装だけ
    青でペチコートが赤という衣装だが
    男性歌手の衣装は普通の背広でコートだし
    バロック風の椅子とかもなくて(倉庫の椅子はある)
    華やかな1850年代の貴族社会+娼婦の妖しげなエロスの世界とは
    舞台装置も衣装も、かなり程遠いところにある。

    かてて加えて、バレエ・ファンであれば
    椿姫と言えば、ジョン・ノイマイヤーか
    あるいは、こちらの絵柄が頭にデフォとして入っているわけで・・・
    ⇩ 1分7秒のところからご覧下さい。
    (音楽はリストだけど、ストーリーは椿姫)



    そりゃ、ヴェルディの「椿姫」と言えば
    クラシック・ファンとかじゃなくても
    音楽はむちゃくちゃ有名だし、アリアはみんな知ってるし
    もちろんストーリーも有名。

    デッセイの回の後、様々な歌手と指揮者が取っ替え引っ替え上演して
    今回で61回目の上演になるけれど

    これだけ舞台が簡素だと
    あとは、音楽の素晴らしさと
    出演者の魅力でしか見せられない。

    バレエじゃないから、オペラだから
    見た目よりは声が出る方が優先されるのは、よ〜くわかる。

    しかも私の歌の先生が言っていたが
    このヴィオレッタの役は
    最初のスープレットと、後半のドラマチックを
    1人の歌手が歌わねばならないため
    ものすご〜〜〜〜〜〜い才能と、自由自在な声と
    むちゃくちゃ体力が必要な役のナンバー・ワンなのだそうで

    あ〜、はい、もう、言いたい事は察して下さい。

    序曲の時から
    下手(しもて)にヴィオレッタが召使いと座り
    上手(かみて)にアルフレッドが立っている。

    あ〜、ヴィオレッタのソプラノ
    あれだけエラ張っていて、顔がむちゃくちゃ大きくて
    しかも顔が首と肩にめり込んでいるスタイルって
    声の共鳴には良いんだろうなあ・・・羨ましい。

    なのに、最初のアリアであんまり声が飛んで来ない。
    一瞬、席が悪いのか
    歳のせいで耳が遠くなったのか・・・

    アルフレードも、ヴィオレッタを熱烈に恋する青年というよりは
    妖しげな趣味(ナントカ専)の中年にしか(あっ、すみませんっ汗)

    主人公2人とも、ともかく、頑張ってはいる。
    ものすご〜〜〜く頑張ってる。
    必死に声を張り上げているのがわかるし
    後半のドラマチック部分は、かなり良い感じになっていて

    まぁ、時々あるような
    お母さんと息子のラブシーンとか言う
    気恥ずかしい絵にはなっていなかった。
    (ちょっと妖しげなカップルではあったが)

    だけど、ワタシ、公衆の面前でのラブラブ行為には
    非常な偏見を持っているので
    (心理的に言えば、本当は自分がやりたい!)
    なんかもう、あちこちでガバッと抱きついたりキスしたりって
    恥ずかしくて見ていられない。
    (これが、私がオペラを苦手とする大きな要因である。
     バレエは良いの。出てくるダンサーたちがあまりに美しいので
     現実の世界とは思えないから(笑))

    唯一、ピカッと輝いていたのがお父さんジェルモンで
    堂々とした上品なマント姿で
    (しかもよく見ればそんなに歳取ってなくてハンサム ♡)
    何とも滑らかで美しくて
    切々と語りかけるジェルモン・・・

    うわあああ、この歌手だけ、格が違うわ・・・
    と思ってキャスト表見たらリュドヴィク・テジエであった。
    多少、体躯がたっぷり目になったけれど
    声は飛んでくるし、美しいし、優しくてジェルモンお父さんばっちりだった。

    実はオーケストラが非常に良かったので驚いた。
    (いや、驚いてはいけない、天下のウィーン・フィルである(汗))
    いつもバレエしか観ていないので
    オペラになると、こんな繊細な美しい音を出すのかこの人たちは
    ・・・大変に失礼な発言ではあるが、どうぞお許し下さい。
    オーケストラの音だけ聴いていても良かったかもしれない。

    途中に出てくる短いバレエのシーン。
    男性バレエ・ダンサー3人だったのだが
    主役級を踊ったダンサーは
    フォルクス・オーパー所属のサムエル君ではないか。
    (なんでそんなところだけ見てるんだ、ワタシは)

    最後のヴィオレッタの死のシーン
    ご存知、ここだけ「セリフ」が入るのだが
    (これ、大変だと思うぞ。歌声の時の声帯の位置から
     話し声の位置に戻すって至難の技。
     セリフはほとんど聞こえなかった(けれど、それは理解できる))
    そのまま、ルルベで立って、ソプラノが舞台の前の方に移動して来て

    一瞬、私は
    あ、これって、ヴィオレッタが突然元気になって
    そのまま生きてアルフレードとハッピー・エンドか

    ・・・と妄想してしまいました。
    (ソプラノ女史、なかなかご立派な体型ですし)

    舞台の前の方でルルベから美しく(これは見事)
    舞台の上に倒れこんで照明が落ちて幕。
    ちっ、ハッピー・エンドじゃなかったのか。
    (そういう演出、あっても良いような気がするが
     それやったら、ただのパロディになってしまふ・・・)

    観客のマナーに関しては
    ちょっと色々と言いたい事はあるんだけど
    あまり悪口を書くと
    自分の品性が疑われてしまうので止めておく。
    できれば上演中のお喋りとイビキは避けて欲しいとは思う(笑)

    椿姫と言えば、やっぱり音楽は素晴らしいので
    ああいう、骨格だけ、みたいな舞台装置と衣装は
    ちょっと残念ではある(しかも舞台暗いし)

    でも、良き友人と
    情け容赦なく歌手のコキおろしをしながら
    鑑賞した椿姫、非常に楽しかった。
    こういう機会がないと
    なかなかこう言う演目に行かないし・・・

    むちゃくちゃ現代演出にしてしまうのだったら
    フォルクス・オーパーでやっていた
    ピエロ・バージョンがむちゃくちゃ良くて
    (最後に抱き合って歌うシーンが抱き合わない)
    あれは、できればもう一度観てみたいものだ、と
    本気で思った私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.12.07 Saturday
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