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ドレスデン国立管弦楽団 + ティーレマン

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    Musikverein Großer Saal 2019年1月31日 19時30分〜21時20分

    Sächsische Staatskapelle Dresden
    バイオリン Frank Peter Zimmermann
    指揮 Christian Thielemann

    Carl Maria von Weber (1786-1826)
     Jubel-Ouvertüre, op. 59

    Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
     Konzert für Violine und Orchester e-Moll, op. 64

    Robert Schumann (1810-1856)
     Symphonie Nr. 4 d-Moll, op. 120

    ドレスデン国立管弦楽団とティーレマンの2日目。
    一時期の、あの殺気立つようなファンの集まりではなくなったような気がするが
    今でもティーレマン命、みたいなファンはウィーンに多い。

    同時にこの指揮者を苦手だ、という人々もいる。
    ともかく、何だか極端である(笑)

    私がティーレマンちょっと苦手、というのは
    指揮台での踏ん反り返った態度とか
    関係者の知り合いのそのまた知り合い、みたいな
    不確かな筋から流れてくるエピソードとか
    ワケわからん理由が多かった・・・と思っていたのだが

    そう言えば、音楽的には
    遅いテンポは徹底的に遅く
    早いテンポは徹底的に早く
    という、割に最初から透けてみえるような
    大袈裟なところが苦手だった時もあったような気がする。

    指揮台でどんな身体の動きや表情をしようが
    ダンサー見に来ているんじゃないから
    見た目はどうでも良い。
    (まぁ、美しい動きと指示の指揮者を見るのは
     別な意味での楽しみではあるが)
    あんまり事前の偏見で、出てくる音楽を縛りたくないし。

    メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。
    出だしのあのメロディ・ラインが
    他のバイオリニストのように聴こえて来ないのは
    何か特殊なボウイングでもしているんだろうか。

    昨日と同じく、線の細い音で
    良く言えば、しなやかで、たおやかで
    音がちょっと上ずっている印象を受けるが
    ともかく、第3楽章の
    他のバイオリン奏者には出来ないだろう、というような
    むちゃくちゃ超高速の演奏には目を剥いたが

    第1楽章、細いバイオリンのソロなのに
    ティーレマンがオーケストラを目一杯鳴らすので
    (でもさすがに今日は出だし部分のオーケストラの音量は
     かなり抑えて来た)

    不安に怯える若い乙女(ちょっとカマトト入ってる)が
    ごっつい中年のおやぢに追い掛けられて
    逃げている

    ・・・という妄想しか浮かんで来ない(こらこらこらこらっ!)

    すみません、感受性ゼロなんで許して下さい。
    本日のアンコールはバッハで
    これは細かいパッセージ満杯のテクニカルな曲。
    もしかしたら、このバイオリニスト
    超絶技巧=早いパッセージが売り物なんだろうか。

    後半はシューマンの交響曲4番。

    わ〜っはっはっはっは
    すみません、のっけから大笑いで。

    出たぁ、ティーレマン節・・・というか
    遅いところは極端に遅く
    早いところは徹底的に早く
    ついでに、え?そこで?というようなところで
    突然遅くなったり、ワケのわからんところでテンポアップしたり

    もう、リズムとテンポの取り方が
    信じられない位、恣意的で
    オーケストラも時々、その変化に充分に反応できず
    縦の線が揃わない箇所が多くあって
    いや、それも指揮者の意図なのかもしれないけれど
    背筋ゾクゾクは、説明不可能な気持ち悪さ。

    しかも、テンポ落として、ものすごく重く演奏するので
    まぁ、4番って、明るい曲ではないのだが
    それでも、この暗さかよ、という程に
    徹底的にジトジト感というか
    根底で耐えられない重さみたいなものがある。

    うわああ、シューマンに聴こえませんよ、この演奏。
    何だか気持ち悪い(ズレるから)と思って聴いていたのだが
    アタッカでずっと繋げて
    第4楽章の直前のあのフレーズを
    思いっきりテンポを落として演奏したら

    ぎゃぁ〜っ、これ、シューマンじゃない
    ワーグナーの音そのものじゃないの(偏見+妄想)

    本気でワーグナーにしか聴こえなかったです。
    シューマンのあの部分の和声って
    あ〜いう風に演奏されるとワーグナーに聴こえてくるのか
    ・・・と、ちょっと不思議な気分。

    普通に聴いた事のない響き、と考えれば
    それはそれで、非常にユニークな演奏で
    目から鱗、とも言えるんだろうけれど

    シューマン演奏のコンヴェンションをすっぱり取り払って
    何だか全く新しい
    しかも、自分の好みに練り直して成型された
    別の曲を聴いているような気分がする。
    (あ〜、確かにこういう指揮者の中にクルレンツィスというのも居るが)

    ただ、その「作り直し」が
    指揮者の個人的好み以外の
    別の観点(歴史的観点とか、スコア読み解きの結果とか)を入れた
    という感じはしないのだ。
    俺はこういう音楽(例 ワーグナー)が好きだから
    この曲も、好みに従って、こうやって演奏してやる
    ・・・・というような
    ああ、これが、音楽における演奏家の自己主張というのか。
    人によっては、演奏家の芸術性とか音楽性とかと言うかもしれない。

    いやもう、途中から笑いが止まらなくなってしまった。
    (比喩的表現です、念の為)

    このお笑い感情、そう言えば
    ティーレマンとウィーン・フィルのベートーベンの6番「田園」の時も
    あまりにベートーベンが踏ん反り返っているので
    客席で笑いが止まらなかった事がある。

    ティーレマンはごく真面目に確信犯でやっているのだろうが
    シロウトの私には
    シューマン使ってワーグナーのパロディをしているようにしか聴こえない。
    すみませんね、ホントに本気でシロウトで
    妄想爆発人間なので
    ツッコミどころ満載のコンサート的な意味では
    実に楽しいコンサートだった。
    (自分がとんでもない誤解をしている事は重々承知の上で(笑))

    さて、来週はウィーンと隣接する低地オーストリア州が学期休み。
    (重ならないように州ごとに学期休みを変えているのだオーストリアは)
    大学は明日から2月一杯はお休み。
    (ただし、例のキャンセル・延期になった試験は2月の2週目にある予定)

    一応バタバタは終わって
    ナイト・ライフも少し「休暇」の予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。




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      • 2019.06.18 Tuesday
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