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アンドレア・シェニエ

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    Wiener Staatsoper 2019年1月6日 19時〜21時50分

    Umberto Giordano
    ANDREA CHÉNIER
    Dramma istorico in vier Akten
    Text von Luigi Illica
    指揮 Frédéric Chaslin
    演出 Otto Schenk
    舞台 Rolf Glittenberg
    衣装 Milena Canonero

    Andrea Chénier : Gregory Kunde*
    Carlo Géraud : Luca Salsi*
    Maddalena di Coigny : Tatiana Serjan*
    Bersi : Virginie Verrez*
    Gräfin di Coigny : Lydia Rathkolb*
    Madelon : Zoryana Kushpler
    Roucher : Boaz Daniel
    Pietro Fléville : Igor Onishchenko*
    Fouquier Tinville : Alexandru Moisiuc
    Mathieu : Wolfgang Bankl
    Der Abbé : Benedikt Kobel
    Ein „Incroyable“ : Thomas Ebenstein
    Ein Haushofmeister : Markus Pelz
    Dumas : Markus Pelz
    Schmidt : Markus Pelz

    Orchester der Wiener Staatsoper
    Chor der Wiener Staatsoper
    Bühnenchor der Wiener Staatsoper
    Opernschule der Wiener Staatsoper
    Komparserie der Wiener Staatsoper

    何でまた新年早々からイタリア・オペラを観に行ったかと言うと
    特別25%割引・・・というのに釣られた(だけ)

    オペラだと、ロジェの後ろの音響が最悪なので
    ギャラリー(天井桟敷)に逃げるのだが
    更にそこで舞台がそこそこ見える席で
    割引有効で32ユーロなら
    まぁ、普段見ないイタリア・オペラも時々は良いかも・・・

    ・・・・しまった。
    これ、ヴェリズモ・オペラであった(←ものすご〜〜〜く苦手)

    有名なオペラだし
    オペラ座のスタンダード・ナンバーで
    今日で112回目の公演なので
    プログラムも昔のフォーマットでコンパクトで
    いつもの大判プログラムより1ユーロ安い。
    (まぁ、バラの騎士とかよりはプログラムは新しい、念の為)

    キャスト表みたら
    何ですか、この星*の数は!!!
    (*はその役の国立オペラ座でのデビューである)
    主要人物が全員、今日が初舞台ですか。

    で、初舞台なのに全員、中年(あるいはそれ以降)???!!!

    普段、バレエの舞台で
    若くてピチピチの見た目良き男女の美しい動きを堪能しているので

    あ〜、はい、すみません、それ以上は言いません。
    オペラとバレエでは、その性格が違うのだから
    舞台に中年の恰幅の良い男女が登場するのがオペラである(たぶん)

    舞台そのものは、ほとんど装置がなくて
    小物(と言っても荷馬車とか机とかソファ)と
    後ろの幕の変化で対処。

    登場人物がえらく多い。

    最初のパーティのシーンの前の
    ジェラルドの独白(アリアとも言うらしい)で
    うわ〜〜〜、すごい声量。

    バリトンの深い見事な声が
    天井桟敷にバンバン飛んで来て
    自分の身分に対しての恨み辛みのグチグチが
    情熱的に、劇的に、激情的に、熱苦しく
    すごいエネルギーで歌われる。
    (すみません、もうここで、ワタクシ、疲れ始めている有様で・・・)

    パーティの場面の登場人物が異様に多く
    全員が、パリの革命直前の貴族の衣装をお召しになっていて
    あ〜、舞台装置に使う予算を
    衣装に使い切ったな・・・(邪推です、邪推)

    演出はオットー・シェンクなので
    非常に伝統的で、奇を衒ったところや
    ヘンな読み替えは一切ない。

    伝統的演出に基づいて
    歌手のアリアは、しっかり仁王立ちで
    教科書通りの姿勢で
    手を広げて歌う。

    マッダレーナが、やっぱり恰幅の良いおばさまで
    まぁ、スタイルと年はともかくとして
    低音が暗い・・・
    もしかしたら、これはロシア人か、と思ったら大当たりだった。

    ネトレプコもそうだけど
    何故にロシア人ソプラノの低音って暗いんだろう・・・と
    予々不思議に思っていたのだが
    私の歌の先生の話では
    もともとスラブ系言語の発音がそういうものだとか(ほんとか?)
    ↑例証がないので本当かどうかは不明。

    アンドレア・シェニエ役が
    また恰幅のよいおじさんで
    あ〜、もう、出てくる人物が
    みんな恰幅が良い。

    最後の方でアンドレア・シェニエとマッダレーナが
    ガバッと抱きつくシーン(何回もある)など
    遠目に見ても、肉と肉がぶつかり合っての大迫力。

    すみません、イタリア・オペラをバカにしているわけでも
    優秀な歌手の方を貶めているわけでもございません。
    お許しくださいまし・・・

    30分後(1幕後)で休憩1回。
    第2幕はシェニエとルーシェの密会で
    シェニエが
    「知らない女性が僕に手紙をくれる。
     私はやっと愛を知ったのだ。」とか歌い出すのだが
    どうも、そこらへんがよくわからん。

    ラブレターもらって恋に陥ちるって
    これは平安時代の話なのか?(激しい勘違い)

    その手紙の作者マッダレーナと会って
    突然激しい恋の炎に捉えられる2人

    ・・・ここらへんから、もう私にはワケわからん展開になる。

    恰幅が良い男性2人が剣を振るって
    ジェラールが倒れるところなんかは
    かなり巧く演技していて
    やっぱりオペラ歌手だなぁ・・・と
    ヘンなところに感銘を受けたが。

    ここでまた休憩
    (休憩2回だから、第3幕と第4幕は続けて演奏する)

    ジェラールのアジ演説で
    給料とか宝石とか、なけなしの金を出す市井の女性たちと
    息子を戦争で失って、最後の息子を
    「若いけれど立派に死ねます」と差し出す母親。
    う〜っ、これは戦時中を思い起こさせる。
    ヴェリズモ・オペラだから、リアルなのだ、きっと。
    詩人と貴族の娘のワケわからん恋愛はあまりリアルに見えないのに
    こういうところだけ、ヘンにリアル。

    ジェラールの苦悶のアリア。
    この演目、アリアというか、ソロが多いな。
    アリアというには、あまり完美なメロディとかはなくて
    まるでバラードを聴いているような気分だが。

    現れたマッダレーナに
    憧れていた、と告白するジェラール。

    マッダレーナが、もう私は身体がボロボロで
    私の身を犠牲にしてシェニエを救えるのであれば
    どうぞご自由に、と言うのに対して

    「おお、何と崇高な愛!」と感激して
    シェニエを救うのに全力を尽くします、と誓うジェラール。

    もう半分死んでいるようなものです、と儚げに言うマッダレーナの
    たくましい体つき(あっ、すみません!)

    このロシアのソプラノ、最初は太い暗い声でビックリしたけれど
    ここら辺の「儚げ」な声は、消え入りそうな細いソプラノ。
    うはははは、これは意外に聴かせるじゃないの。

    最終シーンでは
    シェニエのアリアが聴かせどころの上に
    マッダレーナが、自分が死刑囚の身代わりになると言って
    2人で高音張り上げて(張り合ってる(笑))
    愛は勝つ・・・みたいな長々としたデュエット。

    ありがたい事に、死刑台への馬車に
    2人で意気揚々と(そうしか見えない)乗り込むところで終わるので
    死ぬ、死ぬ、死ぬ的な長いアリアがなくて助かった。

    2人でガバッと抱きついて
    愛のアリアを延々と歌うところはあったけれど
    2人とも、比較的中年っぽいし
    2人とも恰幅が良いので
    お母さんと息子とかにならずに
    割にカップルとしては絵になってたし
    高音の張り上げもすごかった。

    イタリア・オペラだから、というのではなくて
    やっぱりヴェリズモ・オペラって、苦手だわ。
    リアルかと思うと
    こんなのあり得ないだろ、という恋愛沙汰が入ってくるし
    ジェラールも、もうちょっと悪役に徹して
    スカルピアみたいになれば良いのに
    身体を差し出すマッダレーナにほだされてしまうし

    まぁ、他の男の命を救うために
    私を抱いて良いのよ、とか言われても萎える男性はいるかも。

    いやいやいや
    これ、オペラだから・・・

    でも、やっぱりオペラだったら
    私はヴェリズモじゃなくて
    夢の世界の方が良い(好みの問題です)

    ヴェルディもプッチーニも実は苦手なのだが
    (ヴェルディの場合はイタリア万歳もテンコ盛りだし)
    ベッリーニとかドニゼッティ
    ロッシーニも楽しくて好き・・・という事は
    やっぱりヴェリズモが苦手なんだわ、ワタシ。

    当分、ヴェリズモ・オペラは
    いくら傑作と言われようが
    避けておこう、と心から思った
    ゲイジュツのわからない私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    この演目、先シーズンはカウフマンが歌ったので
    チケットが取れなかったのだが
    今シーズンは何故かチケットがかなり余っている様子。
    恰幅の良いテノール氏、かなり声は飛んで来るし美声だし
    ジェラールの深いバスが(多少暑苦しいとは言え)私は気に入った。
    (でももう行きません、たぶん・・・(笑))

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      • 2020.01.19 Sunday
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