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ヨハネス・マリア・シュタウド Die Weiden

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    Wiener Staatsoper 2018年12月20日 19時〜22時

    DIE WEIDEN
    Johannes Maria Staud - Durs Grünbein
    Oper in sechs Bildern, vier Passagen, einem Prolog,
    einem Vorspiel und einem Zwischenspiel

    指揮 Ingo Metzmacher
    演出、ドラマツルギー、アドバイザー Andrea Moses, Thomas Wieck, Moritz Lobeck
    舞台 Jan Pappelbaum
    衣装 Kathrin Plath
    照明 Bernd Purkrabek
    ライブ・エレクトロニック SWR Experimentalstudio
    (Michael Acker, Sven Kestel, ビデオ Arian Andiel)

    レア Rachel Frenkel
    ペーター Tomasz Konieczny
    エドガー Thomas Ebenstein
    キティ Andrea Carroll
    テレビのレポーター Sylvie Rohrer
    クラッハマイヤー Udo Samel
    レアの母親 Monika Bohinec
    レアの父親 Jörg Schneider
    ペーターの母親 Donna Ellen
    ペーターの父親 Alexandru Moisiuc
    デマゴーグ・森の番人 Wolfgang Bankl
    フリッツィ Katrina Galka
    フランツィ Jeni Houser
    避難民 Vitan Bozinovski
    水死体 Selina Ströbele
    カメラマン Gregor Buchhaus
    舞台上のハルモニウム Thomas Lausmann

    Orchester der Wiener Staatsoper
    Chor der Wiener Staatsoper
    Bühnenorchester der Wiener Staatsoper
    Komparserie der Wiener Staatsoper

    国立オペラ座の委嘱作品、ヨハネス・マリア・シュタウドの新作オペラ
    Die Weiden 訳せば「牧場」の
    最後の上演に何とか間に合って行って来た。

    プレミエ(初演)を観た同僚や
    その後に行った同僚が
    口を揃えて「微妙」と言っていた割には
    絶対に1回は観ておくべき、と強調していて
    それ以上になると、口を噤んでしまったのだが

    実際、鑑賞してみると
    ああ、うん、まぁ、確かに・・・(笑)

    リブレットは、牧場・・・というより
    この場合は河畔の沼地みたいなところだと思うのだが
    都会出身の女性と
    牧場ないしは沼地出身の男性のラブ・ストーリー(最後は破綻)に
    沼地出身の人たちの
    よそもの排斥主義とか
    デマゴーグによる排他的愛国心の煽りとか
    「故郷」概念に疑問を呈したり(これ、最近、流行なのかもしれない)
    異郷の人間との交流をどうするか、とか

    沼地で人間が鯉に変わっていく、という
    不条理劇を装いながら
    何故か、内容そのものは
    観ていて、ちょっと辟易するくらいに現実性を帯びている。

    デマゴーグ登場に加えて
    学識者の教授のスピーチ等を
    テレビ局が女性アナウンサーとカメラで追いかけたり
    その女性アナウンサーが
    沼地での川の氾濫のレポート中継とか

    人間が鯉に変わっていくという場面では
    舞台全員(コーラス)が鯉の仮面を被ったり
    人物の声がライブ・エレクトロニクスで水に溺れるようなエコーが入ったり

    非現実の世界と、現実世界が
    絶え間なく交流していくような感じで
    不条理劇というよりは
    現実批判をしようとすると
    あまりに直裁的になってしまうし
    かと言って、現実批判を風刺するのは難しいので
    不条理にしちゃえ、みたいな感じなのかなぁ。

    作曲家のシュタウドとリブレット作家の
    短いインタビューのクリップが国立オペラ座のサイトにあるが
    シュタウド曰く
    オペラだから、やっぱり次に何が起こるのか
    ワクワクしながら観るというのが正しい、というのには納得した。
    確かに、次に何が登場するのか
    さっぱりわからん。
    ついでにストーリーも全く意味不明だけど(笑)

    音楽はよく考えられていて面白い。
    多様なスタイル(スイング等もあり)を自由自在に使って
    飽きさせない。
    セリフもかなり多い。
    (出演者も歌手だけじゃなくて、俳優さんも居る。
     水死体役は最初から最後まで死体である(笑))

    場面転換の際に降りる幕に投影されるビデオが
    とても良く出来ていたと思う。
    (最初はたぶんニューヨークか何かの都会の景色が
     ズームされていくビデオで始まって
     「牧場」の場面になると、様々な川を下ったりする)

    バレエと違ってオペラの場合
    音響の関係上、私はロジェ(ボックス)は避けるのだが
    (ボックスはクソ高い1列目なら良いが、後ろは悲惨な音響)
    今回は・・・ううう、ロジェの一番安い席を買っておけば良かった。
    だって、途中で退場する人も多く
    休憩の後、ロジェみたら、空になってるロジェまであった・・・

    天井桟敷ギャラリー(それだって40ユーロ以上!)の席は
    舞台はだいたい見えるし
    音もはっきりくっきり飛んでくる。

    歌手陣はものすごく優秀。
    それぞれの存在感もバッチリある。
    ラブラブ・カップル(最後は両方とも破綻)が2組登場するのだが
    女性歌手も男性歌手も、それぞれの役柄をしっかり把握していたし
    脇役ながら、それぞれの父親・母親の歌と演技も巧い。
    (キャラクターが比較的、類型的なものだったけれど
     それだけに役柄の対比がしっかり見えた)

    やっぱり高い席はそれだけの事はある・・・

    ^^; いやいや、年の最後に贅沢に慣れてしまってどうする?
    と思いつつも
    最後の贅沢を満喫した(内容はともかくとして)私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.11.20 Wednesday
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