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ウィーン・フィル + キリル・ペトレンコ 1回目+2回目

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    Musikverein Großer Saal 2018年12月8日 15時30分〜17時30分
    Musikverein Großer Saal 2018年12月9日 11時〜13時

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Kirill Petrenko

    Rudi Stephan (1887-1915)
     Musik für Orchester in einem Satz (1910)
    Richard Strauss (1864-1949)
     Metamorphosen, Studie für 23 Solostreicher
    Johannes Brahms (1833-1897)
     Symphonie Nr. 4, E-Moll, op. 98

    ベルリン・フィルの次期首席として
    今、最も注目を浴びている指揮者の一人、キリル・ペトレンコ登場。

    という訳で
    今回の定期公演はキャンセル・チケットも少なかった模様。
    (何故それがわかるかと言うと
     ちゃんと理由はあるのだが、ここでは書けない。)

    さて、今回は非常に書きにくい。
    日曜日のラジオ放送もあった事だし
    (1週間オンデマンドで聴けます)
    自分の個人メモの印象記で
    耳もなければ感受性もない私が
    天下のキリル・ペトレンコについて
    なんか間違った事でも書いたら
    夜道でグッサリかも・・・

    最初の曲だが
    土曜日、何の予習もせず、ついでにプログラムも読まず
    ルディ・シュテファンって現代音楽かな・・・と思いつつ
    演奏が始まってビックリ(アホだ、ワタシは)

    後期ロマン派というか
    スクリャービン的和声で
    フランスのドビュッシーとかラヴェルの影響がたっぷり聴こえて
    しかも、まるで映画音楽のような
    ある意味、むちゃくちゃ大袈裟な絵画的表現の曲で
    聴いていてストーリーが聴こえてきそうな雄弁な曲。

    日曜日に2回目を聴くと
    1楽章の構成でありながら
    導入部から第1楽章的な爆発に繋がり
    第2楽章が緩徐楽章で、その後、ロンド形式に近い形の最終楽章が続く
    非常に古典的な構成の曲である事がよくわかる。
    (そ〜やって知ったかぶりの「分析的」聴き方をすると
     今度はストーリー的妄想がなくなるのだ、ワタシの場合は)

    いやしかし、まぁ、丁寧に音を作り込んだなぁ、という印象。
    細かい部分まで、徹底的にニュアンスを入れ込んだ感じで
    音の色彩感がものすごいし
    曲の持っているエネルギーがすごい。

    というより、この音楽で聴こえてくるオーケストラの音
    どう聴いても、普通のウィーン・フィルの音じゃなくて
    ガリガリとメカニックに演奏する
    どこかのマッチョなオーケストラのような音が時々聴こえてくる。

    作曲家自身は残念ながら第一次世界大戦で戦死しているが
    1910年に、こういうモダンな古典的構成の曲が出来ていたとは。
    どちらかと言えば、ヒンデミットとかレーガーとかの系統か
    あるいは同時代で言えば、フランツ・シュミットを思い起こさせる。
    (フランツ・シュミットより前衛的要素はちょっと強め)

    ドラマチックで視覚的な刺激が強くて
    なのに古典的構成で、和声も基本的には伝統的なものを使っていて
    すごく面白い曲で
    あまり演奏されないのは非常に残念。
    (最近、フランツ・シュミットも演奏されないのは非常に非常に残念!)

    リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼン
    もともと苦手な曲だし(すみません)
    ウィーン・フィルの弦の響きは美しい
    ・・・というより、チェロがすごく美しかった。
    しかしなんだか退屈である。
    まぁ、あまり推進力のない曲ではあるから(勝手に解釈)

    後半、ブラームスの交響曲4番。
    永遠の名曲と言うか、名曲アワーというか
    誰でも知ってる曲で
    こういうのは、非常に難しい。

    第1楽章の聴こえるギリギリのアッチェルランドは
    推進力としては、非常に効果的ではあったものの
    その後の部分が
    土曜日はあれ?と思ったくらい
    音がごちゃまぜの団子になる部分があって
    う〜ん・・・
    これは、指揮者が全パートを均等に出そうとして
    焦点ボケになって団子になるケースかもしれない。
    音響(というより残響か)が凄い楽友協会ではありがち。

    推進力は素晴らしい。
    しかも推進力をかける前後でのテンポの扱いが見事。
    ただ、テンポを落とすところでは停滞気味に聴こえてくる。
    よって、第2楽章が、いや、そりゃ哀愁に満ちて素晴らしいのだが
    ちょっと間が抜けるというか
    第3楽章の激しい表情を強調するためかもしれないが。

    第3楽章と最終楽章では
    バリバリに演奏・・・させたかったんだろうなぁ、指揮者は、たぶん。
    すごい音量で攻めてくる意図があるのは
    指揮姿を見ていると、よ〜くわかるのだが
    いかんせんオーケストラのスタミナが
    どう見ても指揮者のエネルギーについて行っていない(ような気がする)

    どこぞの隣の国のオーケストラとは
    モーターが違う、というよりは
    ウィーン・フィルってオペラ座オーケストラだから
    コンサート以外のお仕事が忙しすぎて(笑)

    指揮者は、凄まじいエネルギーを発しながら
    ひたすら指揮台の上で激しいダンスを踊っているのだが
    オーケストラが、最後の方では
    俺ら、ここまで頑張ったんだから
    もう勘弁して
    (妄想爆走中)

    エネルギー的には、最初のルディ・シュテファンが良かっただけに
    後半では、お疲れだったような印象を残す。
    あ、いやいや、そりゃ、天下の超一流オーケストラだから
    ちゃんとそれなりの演奏はするし
    素晴らしかったですよ、このオーケストラ、この曲は何回も演奏しているだろうし。
    ただ、指揮者の意図に今ひとつ乗り切れていなかったというか・・・

    まぁ、ブラームスの交響曲4番は名曲だから
    優秀な指揮者が優秀なオーケストラと演奏すれば
    それなりの演奏にはなるので
    あとは好みの問題だが。

    キリル・ペトレンコの指揮ぶりを見ていると
    この人、もっと「強い」オーケストラの方が
    向いているのかもしれないなぁ、と思う瞬間が何回かあった。

    ウィーン・フィルの定期公演は
    クリスマス直前の来週末にもある。
    リッカルド・ムーティ指揮で
    モーツァルトのフルート協奏曲とブルックナー7番。
    12月13日が楽友協会主催のコンサートで
    15日・16日がウィーン・フィルの定期公演のはずなのに
    楽友協会のポスターには、15日・16日も出ていて
    一瞬、あれ?楽友協会主催だったっけ?

    ポスターの印刷間違いだろうけれど
    まぁ、そういう事はウィーンでは時々ある(笑)

    キリル・ペトレンコの今回のウィーン・フィル公演は
    オーストリア・ラジオ放送1番のオン・デマンドで
    1週間は聴けるので、どうぞ聴いてみて下さい(回し者じゃないけど)
    ルディ・シュテファンは意外に「見付け物」って感じだったので
    私も後で聴いてみよう・・・・と思いつつ
    怠け者でなかなか聴かない私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    土曜日は公演の後、電車に飛び乗って
    サンクト・ペルテン祝祭劇場の
    サッシャ・ワルツのダンス公演に行ったのだが
    この記事も何とも書き難いので(ワケわからん演目だった)
    後で気が向いたら書きます・・・(すみません)

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      • 2019.07.21 Sunday
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