<< 国立バレエ「シルヴィア」プレミエ(初演) | main | クラング・フォールム >>

アンサンブル・モザイク エノ・ポッペ

0
    Semperdepot 2018年11月10日 22時〜23時

    ensemble mosaik
    Christian Vogel, Roland Neffe, Mathis Mayr, Simon Strasser
    Ernst Surberg, Chatschatur Kanajan, Niklas Seidl, Enno Poppe, Martin Losert
    9 Synthesizer
    音響監督 Arne Vierck

    Enno Poppe
    Rundfunk (2018) UA

    華やかなバレエのプレミエ(初演)の後に
    急ぎオペラ座を出て
    センパーデポに早足で急ぐ私。

    ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環で
    ドイツの作曲家エノ・ポッペの新作の初演がある。

    センパーデポは、建築家センパーが作った倉庫で
    ウィーン劇場の裏手にあるが
    ここも、アングラ感が漂う、妖しげな場所。

    雰囲気が現代音楽の妖しさとバッチリ合うので
    よく現代音楽のコンサートが行われる。
    (建物の入り口は2つある。塔の方が雰囲気があって私は好きだが
     今回は倉庫の方。入り口が遠かったので焦った。)

    エノ・ポッペは作曲家としても指揮者としても
    ウィーン・モデルンの常連。
    何回か聞いているし
    あろうことか、自宅にはポッペ作品の CD まである。

    作曲家曰く
    この音楽は分析的で情熱的である。
    何千もの原子で作られていて
    私は作曲する時は白衣を着ていた。
    ただ、コンサートは実験ではない。
    私が作曲家として、何が起こるか理解できなくなる時に
    芸術が成立するのだ。
    美は人知を越えたところ (Überforderung) に存在する。
    (意訳なので文責は負いません)

    あ〜、いつもの事ながら
    頭の良い現代音楽作曲家さまの言ってる事は
    さ〜っぱりわからない(笑)

    舞台にずらっと並んだ9台のシンセサイザーに
    9人のプレイヤーが座る(うち1人は作曲家のエノ・ポッペ自身)

    何人かはイアフォンしているようなので
    これは他の人の演奏に惑わされず
    ゲネラル・バスかカントゥス・フィルムスのように演奏するパートかもしれない。

    ポッペが大好きなマイクロトナールも使われているが
    以前の作品ほど目立たず
    今回の作品は、ほとんど伝統的なトナールに聴こえてくる。

    音そのものの動きも
    セクンドからテルツ、クヴァルト、クインテと
    明確に聴こえてきて
    ミニマル・ミュージックのように
    決まったインターバルの音の移動が繰り返されて
    その間に、オルガンの音だけではなくて
    オーバートーンを強調したようなメリスマが入る。

    1時間の演奏時間の間に
    音楽がどんどん発展していく様子が
    ものすごく面白い。
    最後はディアトニックのクラスターまで到達する。

    あ〜、いったい、こいつ、何書いてる?と思われた方
    どうぞお許し下さいまし。
    偉そうに書いてはいるが
    自分でも何書いてるのか、さっぱりわからん。
    (だったら書くな!)

    昨年10月に大学に入学した時には
    こういう音楽が、少しでもわかると良いな
    というのが理由だったのだが

    わかりゃしませんが(笑)
    ただ、何となく、基本にある作曲技法というか
    作曲家が何をやったのか、という
    見当までは行かないけれど
    ほんの少し、うっすらと道筋が見えるような気がする。
    (「気」だけです。これを思い上がりと言う)

    聴いている音楽に
    ちょっとでも名称が付けられると
    何となくわかったような気になる、というのは危険なのだが
    そこを手掛かりにすると
    聴いている対象が
    今までと全く意味を持って聴こえてくる(ような気がする)

    そういう自分の間違った思い上がりはさて置いて
    今回のこの作品
    「普通の音楽」として聴いても
    かなり聴きごたえがあって
    音楽芸術として、通常の「美」の範囲で
    成り立っていたように思う。

    以前の先鋭的なポッペの作品を知っている身としては
    ちょっと複雑な気分だけど
    人に喧嘩売ってるような
    あるいは、誰にも理解できない言語を喋っているような
    そういう独りよがりの曲ではなかった。

    華やかなオペラ座のバレエも良いけれど
    こういう、妖しげなアングラ感ただよう会場での
    現代音楽オタク(ほとんどが年配)と
    たぶん、作曲専攻や現代音楽を目指す大学の学生たちが集う
    こういうコンサートも好き、という
    分裂症気味な私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    スポンサーサイト

    0
      • 2019.12.07 Saturday
      • -
      • 23:50
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      293031    
      << December 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM