<< ウィーン・フィル + フランツ・ヴェルザー=メスト | main | 国立バレエ「シルヴィア」プレミエ(初演) >>

ウィーン・フィル + フランツ・ヴェルザー=メスト

0
    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月9日 19時30分〜21時15分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Franz Welser-Möst

    Anton Bruckner (1824-1896)
     Symphonie Nr. 5 B-Dur (1875-1878)

    ウィーン・フィルが日本公演に持っていくシリーズ第二弾。
    (というより、昨日と今日の2回しかなかったけど(笑))

    ブルックナーだ、ブルックナー!!!!
    演奏しているウィーン・フィルも大好き
    ジモッティのオタクで聴きに来る人たちも大好き
    コンツェルトハウスだし
    チクルスだし
    周囲に観光客とか一見さんが、ほとんどいない
    これぞ、ウィーンのオタクの世界。

    だいたい、現代音楽のコンサート以外で
    こんなに聴衆が静かなコンサートなんて
    年間、数えるくらいしかない(断言)

    この季節、みんな風邪ひきまくりの筈なのに
    咳き込みもほとんどなく
    咳する人も気遣って、コホンという感じ。
    途中でプログラムを見ようとしていたカップルに
    鋭い視線を向けていた、こわそうなオジサンもいる。

    もちろん、ウィーン・フィルもブルックナー大好き集団である。
    ここに集っているのは

    おらが村のお偉いブルックナー大先生

    を、こよなく崇拝する妖しげな集団(爆笑)

    まぁ、そういう状態は、日本では日常茶飯事かもしれないけど。

    さて、昨日、何だそれ?という大音響を
    楽友協会で響かせまくったオーケストラは
    今回はコンツェルトハウスなので
    どんなに音量が凄くても、ホールはビクともしない。

    最初のピチカートも多少大きめの音で
    そこから出てくるテルツで上昇する大音響のところは
    ものすごく嬉しそうに
    持てるだけの最大音量で攻めてくる。

    うおおおお、これこそブルックナーの醍醐味。
    このホールの音響だと
    これだけ響かせても
    全く音が濁らず、透明で、厚くなりすぎない和声で
    ホール全体の空間を圧倒。

    第1楽章、第2楽章は落ち着いたテンポで
    ゲネラル・パウゼも心持ち長め。
    ただ、出てくる音の透明感があるので、重くならない。

    低弦は、ものすごくキレイに聴こえてくる。
    どっしりした支えがあるのだが
    やっぱり、古臭い重さがない。

    第3楽章はテンポ速め設定で
    うわあああ、突然、弦の音色が明るくなった。

    何と言うか、現代的なブルックナーだなぁ。
    苦悩だとか、神様だとか、精神性だとかじゃなくて
    もっと音楽としての透明感を目指したという印象を受ける。
    宗教的な要素というよりは
    音楽そのものの構築や透明感が前に出てくる。

    第3楽章の強弱の付け方が独特だったなぁ。
    でもドラマツルギーから見ると、実に巧い処理だと思う。

    オーケストラのプレイヤーもノリノリ。
    そりゃ、オラが村のブルックナー大先生を
    ヘタクソに演奏するわけには行かないだろう。
    大先生崇拝集団が1700人集まってるワケだし(笑)

    ホルンの首席、いやもう最高。
    あの美しいウインナー・ホルンの音色。
    フルートの澄んだ音がとことん歌って
    トロンボーンが唸りをたてて下を支え
    クラリネットの渋い音や
    ファゴットの落ち着いた音色が混じり合い
    輝かしいトランペットが鳴り響く。
    (一つ書いていない重要なソロがあるけれど(以下省略))

    弦がまた、すごい透明感なんだよねぇ。
    高音でも、これ以上ないほどの美しい音色を出すバイオリン集団。
    ビオラのパステル色が中間を支え
    チェロとコントラバスの迫力ある、でも、出しゃばらない音。
    これこそ、ウィーン・フィルの特色かもしれない。

    デッドな音響の、しかも、ちょっとした乱れや欠点まで
    まざまざと聴こえるコンツェルトハウスの大ホールで
    (楽友協会はお風呂場音響なのでゴマカシが効く事がある)
    これだけ徹底的にモダンで美しい音響を聴かせるのだったら
    日本のホールでも大丈夫だろう。

    やっぱりオーストリアのオーケストラの
    地元ブルックナー大先生の作品は
    他の国のオーケストラには出せない雰囲気があるような気がする。

    とは言え、音楽の感じ方は人それぞれだから
    何とも言えないけれど
    重さが強調されない、とても現代的でスマートな感じの
    完璧に近い演奏だった事は断言できる。

    周囲のマナーの良さが、ものすごく気持ち良かった。
    久し振りに周囲に気を散らす事が全くなく
    ものすごい勢いで音楽に集中した。

    こういうコンサートに行くと
    おらが村も悪くないんじゃない?とか思っちゃう
    単純な私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ブランドだから良いに違いない、という思い込みには
    昔から大反対なのだが
    (だから自分の耳で聴いたその時だけの音楽にしか反応したくない)
    でも、こういう演奏聴いちゃうと
    ウィーン・フィルって、やっぱり格が違う、とか
    ついつい思ってしまったりして・・・

    スポンサーサイト

    0
      • 2020.09.26 Saturday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
        12345
      6789101112
      13141516171819
      20212223242526
      27282930   
      << September 2020 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM