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ヴィーナー・アカデミー管弦楽団 + ハーゼルベック

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    Musikverein Großer Saal 2018年11月4日 19時30分〜21時30分

    Orchester Wiener Akademie
    Wiener Singakademie
    指揮 Martin Haselböck
    ソプラノ Sumi Hwang
    アルト Stephanie Houtzeel
    テノール Steve Davislim
    バス Florian Boesch

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Ouvertüre „Die Weihe des Hauses“, op. 124
     Tremate, empi, tremate. Terzett mit Begleitung des Orchesters, op. 116
     Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

    古楽器を使うピリオド奏法のオーケストラのトップの一つ
    ハーゼルベックの率いるヴィーナー・アカデミー管弦楽団。

    私のブログに滅多に登場しないのは
    なかなか行けるチャンスがないからであって
    ピリオド奏法や古典的な演奏が嫌いだから、という訳ではない。
    (だってバレエやモダン・オーケストラ、現代音楽で
     既にカレンダーはいつも満杯状態である)
    コンツェントゥス・ムジクスだって時々は行っていた。
    アーノンクール亡き後は行ってないけど。

    今回のコンサートでまず目が行ったのが
    歌手陣である。
    うっふっふ、私の好きな男性歌手が2人!!!

    コンサート前に、大学の教授が
    ベートーベンについての解説を行う、というのも魅力的。
    (この教授のベートーベンの講義、行きたかったのだが
     他の授業とどうしても重なってしまうので、泣く泣く諦めた)

    さて、ベートーベンの交響曲9番の初演だが
    今はなきケルントナー劇場で
    献堂式序曲(とウィキでは訳されていた)と
    ミサ・ソレニムスからの曲と共に初演された。

    第2回目のレドゥーテンザールでの演奏の際に一緒に歌われた
    作品番号116番は
    ウィキでは「不信心な者よ、おののけ」と訳されているが
    歌詞から想像すると
    バスの奥さんのソプラノがテノールと本気の浮気して
    別れ話をしているようにしか思えないのだが・・・

    この3重唱が面白くて
    韓国出身のソプラノの声が非常に強くて素晴らしい。
    ベッシュの厚みのある低いバリトンは
    オーケストラに埋もれそうな音域ではあったが
    裏切られた夫(かどうかは不明)の怒りをワイルドに表現。
    ダヴィスリムのテノールは、昨今、ますます巧くなった。

    さてしかし、メインはベートーベンの交響曲9番である。
    色々な意味で、ここ数年、この交響曲を思い起こすだけで
    蕁麻疹が出そうなアレルギーがあった。

    昨年から、私は気楽な引退老人になったのだが
    アレルギーが治るまでに、結構な時間がかかって
    たぶん、まだ完璧に治ったとは言えないような気もする。

    それに、この曲、最終楽章で、だいたい、どの演奏を聴いても
    バスの出だしは大音量でないといけないというので
    何だか無理っぽい歌手も多かったし
    テノールのソロが息絶え絶えだったり
    ソプラノの高音が叫び声のヒステリーになったり
    コーラスのソプラノもついでに全員、集団ヒステリーと化したり
    まぁ、もちろん皆さま、世界的に有名な歌手と合唱団がほとんどなので
    良い演奏ではあるのだろうが

    ソプラノの絶叫、苦手なんですワタシ。

    さて、このオーケストラは古楽器オーケストラである。
    奏法もピリオド奏法で、ノンビブラートである。
    よって、出てくる音がモダン・オーケストラとは違う。

    今や情報過多になって、何でも聴いている聴衆が
    どんどん要求水準を上げて
    目新しい音楽体験を血なまこになって探すものだから
    色々と奇抜な事をする人たちが現れてくるし
    現代音楽なんて、その最たるものではあるのだが

    古楽器オーケストラの響きも
    かなり変わった響きで、新しい発見が多い。

    もちろん、ピリオド奏法、初めてではないのだが
    曲の構成がはっきり見えるし
    時々、思いがけない音響があったりして気が抜けない。
    (パーカッションが足音に聴こえたりする)

    問題の?最終楽章だが
    あああああっ、すごく無理のない声・・・

    バスの出だしも美しく
    テノールのソロも美しく
    ソプラノも神経に触らず
    コーラスのソプラノも充分に高音に余裕がある。

    ううう、古楽器オーケストラで
    ピッチが20ヘルツくらい違うだけで(推測値)
    こんなに印象が変わるんだわ・・・

    何だか思いがけなく感激してしまった。
    もちろん、今回は張り切って
    割に高い席を購入した、という理由もある。
    (だって歌が入るから、オーケストラの後ろは避けたかったんだもん)
    やっぱり、高い席の音響は良い。
    いやもう、実に良い。特にソロとコーラスの声が最高。

    だからと言って
    いつも高い席を買うには
    年金がちょっと、いや、だいぶ足りない私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    いや、アカデミー、ちょっと再発見って感じ。
    実は数年前のリスト・イヤーの時に
    このオーケストラで、リストの聖エリザベートのオラトリオを聴いて
    バケツのようなパーカッションに耐えられずに出て来た記憶が・・・
    良い悪いの判断はともかく
    古楽器って、思いがけない音もしますよね(笑)


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      • 2020.07.09 Thursday
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