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ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月4日 11時〜13時

    Wiener Symphoniker
    バリトン Adrian Eröd
    指揮 Philippe Jordan

    Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
     Ouverture zu „Ein Sommernachtstraum“ op. 21 (1826)
    Hector Berlioz (1803-1869)
     Les nuits d’été. Sechs Lieder mit kleinem Orchester op. 7 (1840/41)
    Robert Schumann (1810-1856)
     Symphonie Nr. 4 d-moll, op. 120 (1841/50)

    ウィーン交響楽団の日曜日チクルスは
    バーバラ・レットという女性の解説付きなのだが
    一緒にコンツェルトハウスの総裁が登場。

    う・・・何かあったな(悪い予感)

    「皆さま、季節が季節で、歌手にとっては危機シーズンです。
     本日予定されていたトーマス・ハンプソンが風邪をひき
     コンサート70分前にキャンセルの意向を伝えて来ました。
     かなりマイナーな曲目なので大変でしたが
     コンツェルトハウスのチームは優秀で
     アドリアン・エレートが開演60分前にジャンプ・インする事になりました」

    さすがに、ここで、え〜っ?!という失望のため息は全くなく
    いや、待ってたぞ、エレート!という感じの盛大な拍手。

    さて、司会のレットが、メンデルスゾーンの真夏の夜の夢を取り上げて
    シェークスピアの題材で、音楽史上、どの位の作曲家が曲を作ったか
    というのを、クイズ形式でやったのだが

    ウィーンの聴衆って
    時々、日本のクラオタを超えるんじゃないかと思う・・・

    ヴェルディとかグノー、ベッリーニあたりまではともかくとして
    ヘンリー・パーセルとか
    ザルツブルク音楽祭で数年前に上演された現代作曲家のオペラとか
    それこそ、マジなオタクが狂喜しそうなディープな質問に
    必ず客席のどこからか、正解の声が飛んでくる。

    ・・・ちょっと怖い(笑)
    私もかなり聴き込んではいると思うんだけど
    ちょっと、いや、かなり負ける。

    メンデルスゾーンの真夏の夜の夢の序曲。
    ああああ、目の前に浮かぶのは
    ミーシャのパックと、村人たちと
    シーシアスとヒポリタのカップルのバレエ。
    (私もかなり毒されている・・・)

    聴き慣れたウィーン・フォルクス・オーパー管弦楽団の
    時々、異様に元気な演奏とはまた違い
    一点の曇りも、音の濁りもない
    爽やかさに溢れつつも、繊細な表現を見せる。

    日曜日の朝、コンサート1時間前に準備したとは思えない
    ばっちり黒の蝶ネクタイをしたエレート登場。

    ベルリオーズの「夏の夜」
    最近、ベルリオーズが取り上げられる事が増えて
    幻想交響曲以外にも、色々な作品が聴けるのが楽しい。
    しかも、幻想交響曲以外にも、傑作が山ほどあるじゃないの。

    小編成のオーケストラの伴奏だが
    エレートの美しいフランス語と甘い美声が素晴らしい。
    第1曲目のエレガントさが、まずはハート直撃。

    「夏の夜」というロマンティックなタイトルなので
    最初の曲のような単純なラブソングを期待していると
    途中で、恋人は死んでしまうし
    お墓のシーンを大サービスでどんどん出して
    割に暗い感じになってきて

    で、ベルリオーズの「暗さ」って
    ちょっとコワイんですよ(ほら、幻想交響曲もそうじゃないですか)
    加えて、エレートが時々コワイ(良い意味です)
    国立オペラ座のエレートの役と言えば
    私にとっては、ウエルテルの中の
    あの陰険なアルベールで(これはエロートに歌わせたら絶品)
    爽やかな甘いハイ・バリトンから
    悲しみに沈む歌や、暗く透明な陰険さに至るまで
    しっかり歌い分けて
    オペラ歌手として、演技もしっかり出来る歌手のリートって
    時々、実に劇的になる(のに、しっかり抑制も効いている)

    トーマス・ハンプソンの、大声量で圧倒する
    ちょっと大味のバリトンより良かったかもしれない。
    あ、独り言です、無視して下さい。

    リハーサルもしていないのに
    あの繊細で美しいエロートの声にぴったり合わせて
    これまた繊細でフランスっぽい音を出したオーケストラと
    しっかりオーケストラを統率していたジョルダンにも脱帽。

    割にカプリッチオなオーケストラだが
    危機っぽい状況にも、あ〜、何とかなるでしょ、という
    融通の効き方がウィーンらしいというか(笑 褒めてます)

    後半の最初で
    司会のレットが、シャツを替えたエロートを伴って出て来て
    リハーサル1回もなしで緊張しませんでしたか?とインタビュー。

    エレート曰く

    昨日の夜に、もしかしたら、と言う連絡があったが
    友人を呼んでいたので、そこで追い返すわけに行かず
    遅くに友人が帰った後、念の為に楽譜を引っ張り出してチェック。

    今日の朝、最初に、代役不要です、という連絡があったので
    家族と一緒に山歩きに出ようと思っていたら電話があり
    やっぱり出て下さい、というので慌てて出て来ました。

    私のよく知っているフランス語の歌詞だし
    一度、歌った事もあります(7年前だそうだ(笑))
    緊張?
    あまりに急過ぎて、
    緊張する時間の余裕はありませんでした(客席爆笑)。

    後半はシューマンの交響曲4番。
    これって、作られた順番からすると2番目なのだそうだ。
    アタッカで続く4楽章の名曲で
    名曲は名曲で
    一流オーケストラが一流指揮者で演奏すると
    名曲として聴ける(笑)

    ジョルダンも、音楽性や、その背後にある知識や技術で
    やっぱり「優等生指揮者」の1人には違いないのだが
    カプリッチョなウィーン交響楽団とやると
    良い意味での融通が出て来て、とても良い。
    (ウィーン交響楽団は、やる気満々の時とやる気がない時が
     割にモロわかりするのである、わっはっは。所詮は素人視点だが)

    さて、このコンサート
    同じプログラムが11月6日(火曜日)にある。
    コンツェルトハウスのウエブ・サイトでは
    でかでかとハンプソンの写真が載っているのだが
    誰が歌うんだろう?

    実は11月6日は、このコンサートと
    別のコンサートのチケットを持っていて(汗)
    どちらに行こうか、まだ迷っている状態の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    実はこの後、現代音楽のコンサートもあったのだが
    日曜日早朝ご近所さんサウナが復活して
    睡眠不足でサウナ入ってからコンサートへ行ったのと
    まぁ、大学の授業や試験がむにゃむにゃ
    ついでに仕事もむにゃむにゃ
    ・・・なので、現代音楽コンサートは行かずじまいとなりました。
    悪しからず (お辞儀)

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      • 2019.09.15 Sunday
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