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トーンキュンストラー + 佐渡裕 映画と音楽

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月10日 19時30分〜22時30分

    „West Side Story Film with Live Orchestra“
    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
    指揮 Yutaka Sado

    バーンスタイン生誕100年という年なので
    バーンスタインの音楽を聴く機会が多いが
    バーンスタインの愛弟子だった佐渡裕の指揮で
    あの名画、ウエスト・サイド・ストーリーを
    ライブ・オーケストラの音楽で鑑賞する、という趣向。

    コンツェルトハウスでは「映画と音楽」というタイトルで
    往年の名画にライブ音楽、というシリーズをしていて
    これがなかなか意欲的なプログラム。

    加えて、ギャラリー(天井桟敷)の超貧民席の方が
    舞台の上の大型スクリーンがよく見える、と言う利点がある

    ・・・が、実は超貧民席が結構高い (^^;;

    ところで、ウエスト・サイド・ストーリーって
    もともとがミュージカルなので
    歌手はどうするんだろう?と思っていたら
    声だけは映画からそのまま使うとの事。

    えええええ????

    ホントに声だけ映画からそのまま使っていて
    それにライブのオーケストラ。

    うわあああああ
    この音声のデジタル処理って、どうやったんだろう。
    (音楽云々より、デジタル処理が気になる・・・)

    ロバート・ワイズ監督1961年制作のウエスト・サイド・ストーリー。
    自宅に DVD もあるし、何回も見たけれど
    久し振りに大スクリーンで見てみると
    やっぱりあの時代の冗長さも結構目立つ。
    今の時代なら、ストーリー運びとか、もっと早いだろうし
    映画そのものも、あの長さの映画って、当時の特色だなぁ。
    (マイフェア・レディとか、王様と私とか、ともかく全体的に今より長い)

    長いくせに、会って恋に堕ちるまでの時間が少ない。
    いや、一目惚れって、そんなモノかもしれないが
    (経験ないからわからん)
    普通は会って付き合って
    人生観とか価値観とかの情報交換をした上で
    お互いの長所・欠点を認め合ってから
    恋するものじゃないか、と思うのだが

    トニーとマリア、パーティで会った途端にキスしてるし
    トニーなんて、キスした後でマリアと言う名前を聞いて
    僕がキスした女性はマリア・・・とか歌ってるし

    慎み深い日本人と違って
    他の文化圏では、男女関係は
    犬とかと同じで、クンクンクンと匂いを嗅いで
    遺伝子的な適合性があったら合体(以下省略)

    ちょっと待て、言いたかったのはそうじゃない(汗)
    舞台一杯に広がった超大規模オーケストラ(エレキ・ギターとかもある)
    序曲は、まだともかくとして
    映画になったら、セリフや歌とどう合わせるんだろう?と思っていたら

    すごい!!!
    ほとんど完璧にシンクロナイズしている!!!!!

    バーンスタインの音楽を知り尽くしたマエストロ佐渡も
    映画に合わせ、画面(シーン)の長さに合わせ
    映画で歌っている歌声にぴったり合わせ、と
    指揮者的な自由な采配は
    音量以外には全くなかったと思うのだが

    さすがにオペラなども振っている指揮者だなぁ。
    しっかり合わせる職人芸がバッチリ活きた。

    音楽に何らかの欠点があると
    映画に集中できない筈なのだが
    最初から最後まで、ズレも何も感じさせず
    下の舞台に大規模オーケストラが鎮座しているのを意識せず
    ずっと映画に集中できた、って、実はスゴイ事なのでは・・・

    オペラ・グラス(実際は望遠鏡(笑))で指揮台を見たら
    小型スクリーンがあって
    映画そのものは背景で、縦線が流れる方式になっていたが
    オーケストラのメンバーにとっては
    指揮者の指示だけが唯一頼れるもの、という
    ちょっと大変な状況だったと推察できるのだが

    その意味では、教育的な事業にも携わっている
    佐渡さんの指示は、明確なんだろうなぁ。

    それにトーンキュンストラーって
    低地オーストリア州のオーケストラなので
    州のプロジェクトとか
    サンクト・ペルテンではバレエ(というかダンス?)音楽や
    以前はベルリンのコーミッシェ・オーパーの
    あの有名なアニメ「魔笛」でも演奏した経験があるし

    ただクラシックのコンサートだけじゃなくて
    かなり幅広いジャンルで
    時々、ヘンな事もさせられているオーケストラ、という意味では
    かなり器用なオーケストラだと思う。

    しかし、こうやってオーケストラ部分だけでもナマで聴いてみると
    バーンスタインの圧倒的な音楽表現に翻弄されるなぁ。
    しかも一辺倒のスタイルではなくて
    バーンスタインが、この作品の中で作曲している曲の
    多様性の凄まじい事と言ったら
    さすがに天才・・・

    この映画で好きなものは音楽だけじゃなくて
    ジェローム・ロビンスが担当している振り付けが
    もう、むちゃくちゃカッコいい ♡

    ジェローム・ロビンスと言えば
    ウィーン国立バレエ団のレパートリーの
    あのコミカルな The Concert があって
    その独創性と、観客を楽しませる力に圧倒されるが
    ウエスト・サイド・ストーリーの振付の見事なこと。

    ダンスと言うよりモダン・バレエ。
    ダンサーたちの動きも素晴らしい。

    この映画、移民問題、文化の相違の問題に
    人種の問題など、現代でもリアルなテーマを取り上げていて
    しかも、ロメオとジュリエットが下敷きにあるから
    人間社会の永遠の問題でもあるのだろうなぁ。
    (一目惚れだけは私には理解できません、悪しからず)

    長い映画である事は知っているから
    途中で休憩ないと辛いなぁ、と思っていたら
    1回休憩入って、それでも19時30分から22時30分。
    最後は、満杯の聴衆のあちこちから
    鼻を噛む音が聞こえた(笑)

    私は何回も映画を見ているし
    ラブ・ストーリーにウルウルする歳ではない。
    (いや、歳に関係ないか。現実主義者、というだけだな)

    でも、やっぱり名画だし
    裏方(音声のデジタル処理に指揮者のスクリーン作成)
    指揮者にオーケストラ、その他を含めて
    いや〜、よくやった・・・と、その意味で
    非常に感激した私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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