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ベルリン 8月13日〜16日

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    ベルリン旅行 2018年8月13日〜16日

    歴史オタクの旅トモと一緒にベルリンに行けば
    テーマは当然ながら
    第一次世界大戦・第二次世界大戦
    ナチス時代、ユダヤ人迫害、東ドイツの時代にベルリンの壁。

    見学したところを自分のメモ用に列記しておく。
    (他にも一応「観光客」としてベルリン大聖堂やニコライ教会等はあるが省略)
    面倒なのでリンクせず、URL を書いておくので
    興味のある方はクリックしてみて下さい。

    ヒットラー最後の地下壕(の跡)
    虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑
    https://www.stiftung-denkmal.de/startseite.html
    トレップタワー・パーク(ソビエト兵隊の墓と記念碑)
    https://www.berlin.de/sehenswuerdigkeiten/3561249-3558930-treptower-park.html
    東ドイツ博物館
    https://www.ddr-museum.de/en
    ツリーハウス
    (説明ドイツ語のみ。東西に分断していた時に、どちらにも属していなかった土地に
     トルコ人のオスマン・カリンが目をつけて、畑を作って、家を建てた)
    https://de.wikipedia.org/wiki/Baumhaus_an_der_Mauer
    ザクセンハウゼン強制収容所跡
    http://www.stiftung-bg.de/gums/
    シュタージ博物館
    https://www.stasimuseum.de
    ベルリン地下ツアー
    (様々なツアーがあるのだが事前予約が出来ず、人数も制限されていて
     かなりあっという間にチケットは売り切れ。
     時間的関係で、第二次世界大戦の防空壕の英語のツアーに参加)
    https://berliner-unterwelten.de
    ドイツ・レジスタンス記念館
    https://www.gdw-berlin.de/home/
    ドイツ・スパイ博物館
    https://www.deutsches-spionagemuseum.de
    テロ博物館
    http://www.topographie.de
    ベルリンの壁 記念碑博物館
    https://www.berliner-mauer-gedenkstaette.de/de/

    ベルリンって、ともかく大きくて
    博物館に行くのに、公共交通機関の駅を降りてから
    結構な距離を徒歩で行かねばならない。

    ウィーンに例えれば
    ベルベデーレ宮殿(上宮)最寄駅はウィーン国立オペラ座です
    ・・・というような感じである。

    3日間で、げっそりする程、近代史と向き合う機会をもらって
    政治的人間ではない私でも、いくつか真剣に考える事もあった。

    いくつかの博物館はドイツ政府が主導していて
    入場料無料で公開されているのだが
    ナチ時代の記録が非常に細かい部分まで展示されている。
    じっくり見ようと思ったら、1日どころか、1ヶ月くらい通わないと無理(ホント)

    書式での記録に加え
    ビデオでのドキュメンタリーや学者のインタビュー等
    多大なマテリアルが、これでもか、とばかりに公開されている。

    ベルリン地下博物館のガイドさんが言っていたけれど
    ドイツ人は書式の記録を残すのが好きで(笑)
    よって、ナチス時代の記録も、本当に書式ですべて残っている。
    (それを公開して展示するって、まぁ、ものすごい予算とスタッフが必要だろう)

    東ドイツ時代は、ソビエト連邦から強制されて
    ほとんどの国民は反対だった、というのは理解できるにせよ
    ナチス時代は、オーストリア含めて、ナチスに賛成した人が多かった
    というのは歴史的事実。

    同性愛者の差別から、社会的弱者の排除、
    病人や身体障害者は、国民の税金を使うだけなのだから不要という考え方。

    有名なポスターがある。
    「この人たちは一生、生産性がなく、貴方の金を無駄に使って生きています」
    (ナチスは、そういう人たちを大量に虐殺した)

    基本的人権に関しては国際法もあるし
    日本国憲法第11条で定められてはいる。
    現在取り沙汰されている憲法改定が行われると
    この条文は日本国憲法からなくなる予定らしい。

    ただ、第12条に
    「この・・・自由及び権利は、国民の不断の努力によつて
     これを保持しなければならない」とあるので
    国民が選挙に行かず、自由や権利を保持する努力をしないのだったら
    当然、そういう人権も軽んじられて行く傾向が出てくるだろう、きっと。

    私の子供時代に、親から
    共産主義って怖いんだよ〜、働かざるもの食うべからずだからね〜
    って、親も何を考えていたのか不明だが
    (働かない子供にイヤミを言いたかっただけかもしれない(笑))
    人権は、働く、働かない、役に立つ立たないに関わらず
    人間に備わったものだ。

    ・・・というような考えに至るのは
    私だって、かなり歳を取ってからである。

    健康で、そこそこ成績も取れて
    まぁ、エリートとは言わないけれど
    そこそこの学校を出て
    自分なりに、そこそこの人生を送って来た私は
    社会的弱者に対して、あまり寛容じゃない、という自覚はある。

    だからこそ
    強制収容所跡などに行って
    そこで展示を見ながら
    人間が如何に残酷になれるかを目の当たりにすると

    現代だから、きゃ〜、何て残酷、とか言っていられるけれど
    そのど真ん中に居て
    しかもエリートとして親衛隊とか入っちゃったら
    ユダヤ人や社会的弱者を平気で虐める人間になっちゃったんじゃないか
    ・・・とか、本気で思ってしまう。

    オーストリアのマウトハウゼン強制収容所跡は
    仕事の関係で何回か行ったけれど
    その時、収容されている人の中からも
    ナチスにすり寄ってカポという手先になった人がいると聞いて
    う〜ん、自分も行き残るためなら
    絶対に手段を選ばず、そういう人間になってるだろうなぁ・・・

    お偉い方々は、自分はそうならない、と断言できる人も居るかもしれないが
    私はそこまで自分に自信はない。

    今回の博物館探報で、ニュルンベルク裁判の記録を
    動画でやっていたのを、ちょっと見てみたのだが
    ナチスの高官たちが
    「私は総統に命令されて、それを忠実に実行しただけだ」
    と言っているのを聞きながら

    あ〜、そうだよねぇ。
    ナチス高官たちって
    普通の平和な時代であれば
    上司の言う事をきっちり守って
    しかも、如何に効率的に仕事を行うかを考えるという
    ものすごく優秀なエリートの官僚になっていたタイプだもん。

    レジスタンス博物館は
    ヒトラー暗殺を企てて叶わず
    有罪という事で死刑にされた場所の政府の建物の中にあるが
    「静かな英雄たち」という展示を行っている。

    謂われなくナチスに追われそうな人たちを
    匿った、市井の普通の人たちの展示。
    バレて死刑になった人たちも居る。
    誰かを匿うというのは、それだけの危険性があったのにも関わらず
    人道的な見地から
    匿うのは当然の事、として行った人たちが居る。

    うわああ、ワタシ、たぶん無理。
    きっとヒステリーになって
    何でワタシの命まで危険に晒して
    他人を匿わなきゃならんのよ!?と叫ぶに違いない。

    そういう時代があった、という事実を知るのは大事だし
    ドイツが現在、徹底的に過去の洗い出しをした上で
    自分たちの犯した間違いを
    これでもか、という程に
    政府が主導して、展示して教育して、世界に発信している、という事実。
    驚くばかりに徹底的で
    ほとんど自虐じゃないか、と思われるくらいだが
    この悲惨な歴史を繰り返してはならない、という強い意志と
    それを次の世代に伝えねばならない、という使命をひしひしと感じる。

    どこかの国の場合は
    戦争の悲惨さはあちこちで展示されるけれど
    自分たちも戦争に突入した責任の一端を担っているのだ
    という意識はあまりないよね?(違っていたらお許し下さい)

    オーストリアだって、その意味では
    第二次世界大戦後に戦争責任なし、となってしまって
    当時のナチスの高官たちも、そのまま政治家になっちゃったりしていて
    ドイツと比べると、ともかく意識が希薄なのだが。
    (人口比で言えばオーストリアはドイツよりナチスは多かった)

    日本国籍は保持しているけれど
    税金払っているのはオーストリアだし
    (オーストリアの選挙権はない・・・ちっ)
    日本の政治的な事に口を挟む権利はあっても
    どなたか偉い政治家曰く
    義務さえ果たしたら権利を使う事に関しては何も言わない
    という(間違った)基本に従えば
    私は日本で「勤労」と「納税」の義務を果たしていないので
    「生存権」と「参政権」の権利もないんでしょうかね?(笑)

    生物としての生存への本能的欲求は当然あるけれど
    それを超えたところで
    人権や思想に向き合った人たちが居る。

    それを、自分が出来る(ワタシは無理)かどうかはともかくとして
    向き合わざるを得ない歴史を人類が作って来た事について
    (ドイツだけの問題じゃないと思うよ、私見だけど)
    自分と向き合う機会を、たっぷりともらって来た小旅行になった。

    どこかの国の政治家に対するコメントは
    どうぞ無視して下さいまし(笑)
    政治や教育について、色々と考える事はあるけれど
    読者の皆さまもゲッソリするだろうし、ここで止めておきます。

    今週末からグラーフェネックの音楽祭が始まって
    ゆっくりと、いつもの音楽鑑賞記に戻ってくる予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    しかしベルリンって、本当に公共交通機関が複雑で
    しかも博物館や記念碑の近くにないのが大変 ^^;

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      • 2020.09.26 Saturday
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