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ムジカエテルナ + クルレンツィス

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    Wiener Konzerthaus Grosser Saal 2018年6月28日

    MusicAeterna
    ソプラノ Anna Lucia Richter
    バスバリトン Florian Boesch
    指揮 Teodor Currentzis

    Gustav Mahler (1860-1911)
     Des Knaben Wunderhorn (1892-1901)
       Der Schildwache Nachtlied (1892)
       Rheinlegendchen (1893)
       Des Antonius von Padua Fischpredigt (1893)
       Verlor'ne Mueh' (1892)
       Lied des Verfolgten im Turm (1898)
       Wer hat dies Liedlein erdacht ? (1892)
       Wo die schoenen Trompeten blasen (1898)
       Lob des hohen Verstands (1896)
       Der Tamboursg'sell (1901)
       Das irdische Leben (1892)
       Revelge (1899)

    Symphonie Nr. 4 G-Dur

    今シーズン最後のコンサートは
    コンツェルトハウスでムジカ・エテルナとクルレンツィスの

    何とマーラーのプログラム!!!(かなりビックリ)

    プログラムの最初に1枚紙が入っていて
    ドラマツルギーの関係上、プログラム記載の順番を変更して
    子供の不思議な角笛を歌います・・・とあって
    まぁ、それは別に構わないのだが
    まるでサイコロ振ってバラバラにしたように
    全部の順番がバラバラに変わっていて

    隣のオジサンが演奏最中に
    プログラムの紙を見てプログラムの歌詞を見つけられず
    ずっとページの音を派手に立てまくってページを捲り続けているのには
    ちょっと殺意が・・・ せめて音を立てないように静かに捲ってくれ・・・

    ムジカエテルナと言えば
    オーケストラ・プレイヤーは立って演奏、というのに慣れているのだが
    前半は弦は全員着席。あら、珍しい。

    しかも大編成だ。
    ムジカエテルナって、室内楽オーケストラというイメージだったのだが
    こんなにプレイヤーがいたのね?

    その代わり、木管の後ろの椅子がプレイヤーの数に相当する分に足りていない。
    何と、木管はプレイするところでは立って演奏。

    クラリネットの2人が・・・うわああああ、まるで漫才コンビ。
    メロディを奏でるところで、踊りつつ(=身体を動かす)
    コンビになると、もう、腐女子としては
    この2人、デキてるんじゃないか、という兼ね合いの見事さで
    クラリネットから目を離せない(何を見てる?!)

    フローリアン・ベッシュは、ドイツ・リートを歌わせたら
    その独自の解釈は他の追随を許さないと思う。

    ただ、何だか今日は声が沈んでいる感じ。
    オーケストラはあくまで繊細で音量も抑えてはいるのだが
    今一つ声が前に飛んで来ない。
    バスバリトンだから、それは仕方ないかも。

    ソプラノのアンナ・ルチア・リヒターに仰天。
    失礼を承知で書いちゃえば、アニメ声で
    まぁ、キュートな事この上なく、ともかく可愛らしい。
    見た目もすごくキュートで表情が豊かで
    しかもアニメ声なのに、ものすごく飛んで来る。
    ドラマチック・ソプラノではないので神経にも触らないし
    ドイツ・リートという枠にしっかり収まっていて
    声を張り上げているという印象は一切ないのに
    オーケストラとのこの上ない調和を保ちながら
    しっかり歌の存在を届けてくる。

    いやビックリした。
    すごいわ、このキュートなソプラノ。
    スープレットのオペラ役なんかが、きっとピッタリだわ。

    ベッシュとのコンビネーションで歌った曲では
    (何だったか覚えてない・・・すみません)
    ベッシュがリヒターのソプラノと合わせるためなのか
    声量をグッと抑えて、ほとんどファルセットっぽい発声。
    そんなに抑えなくても、リヒターのソプラノ、ばっちり聴こえるから
    ベッシュも普通の声で歌っても良かったのに。

    子供の不思議な角笛は、ライブでも CD でも聴いているけれど
    クルレンツィスの指揮でのオーケストラ
    音の一つ一つが、本当に生命を持って動いている感じがする。

    クラリネット・プレイヤーのダンスもそうだけど
    (あれだけ踊りながら演奏されると、メロディも踊っている感じになる)
    メロディ・ラインをしっかり出しながら
    混乱やカオスになる事なく、ともかく音楽が生きてる。

    しかもむちゃくちゃ繊細だ。
    ここまで大編成オーケストラで
    ここまで繊細に室内楽的に演奏されたのは
    私の記憶だと
    ラトルとか、ダニエル・ハーディングの演奏に近いけれど
    音楽の一瞬・一瞬が生きて蠢いている感じは
    他の指揮者では聴いた事がない。

    ただ、欲を言えば
    Das irdisches Leben から Revelge で終わるって
    いや確かにドラマチックではあるのだが(音楽的に)
    あまりにあまりに暗い終わり方だよ。

    アンコールで Trost im Unglueck を歌ったのは
    あまりに暗い終わり方を訂正するつもりだったのかしら(笑)

    後半はマーラーの交響曲4番。
    舞台上から、弦の椅子が消えて、ホルンの椅子も消えて
    弦(チェロは座ってるけど(笑))は立った状態での演奏。
    木管も金管も、ほとんどが起立状態。

    これがまた不思議な演奏というか
    う〜ん、マーラーの交響曲4番なんて
    ライブでも CD でも、どの位聴いたか、という曲なのだが
    何故に、またこんなに活き活きと聴こえてくるんだろう。

    活き活きとは言っても
    別に、ただ元気、という演奏ではない。

    こちらもついつい、クルレンツィス、というだけで
    いつも身構えてしまって、きっと偏見もあるはずだから
    出来るだけ偏見はカットして
    初めて聴くような気分で聴こうと思ってはいるのだが

    やっぱり、クルレンツィスの音楽って
    何とも不思議だ。

    大編成オーケストラなのに
    とことん繊細で
    まるでバロック音楽でも聴いているような気分になる時がある。
    聴きなれた曲が、ものすごく新鮮に生命を帯びて飛んでくる。

    偏見だけど、クルレンツィスって
    自分だけで「あ〜、上手に演奏できました」って満足するタイプじゃなさそう。
    この指揮者の頭の中には
    とんでもないサービス精神があるんじゃないだろうか。

    クラシック音楽を「高尚なもの」とか「歴史的なもの」とか
    規範や枠内で演奏しなければならない、なんて事より
    現在の、現代の聴衆に
    どうやったら伝わるか、という観点から
    大胆な試みをするのに躊躇しない。

    一歩間違えたら、キワモノになってしまう危険性もあるし
    ウチの研究所の教授なんかも
    あれはやり過ぎ、と嫌っている人もいるのだけれど
    (だから好き嫌いはむちゃくちゃ分かれると思う)
    でも、今までどの曲を聴いても
    確かにキワモノに近いところはあっても
    その説得力の強さが半端じゃない。

    アンコールに
    Marko Nikodijevic : GHB / tanzaggregat
    という
    まぁ、ちょっととんでもない曲をガンガン演奏。

    マーラーの交響曲の後にアンコールするオーケストラって初体験(笑)
    でもまぁ、これが実に素晴らしかった。

    来シーズンもコンツェルトハウスでは
    クルレンツィスのチクルスで4回のコンサートがある。

    キワモノに近い、この指揮者が
    この方向で新鮮な音楽体験を続けて提供してくれるのか
    それとも、私の耳が飽きて来るか
    当分、楽しみに追いかけられる、と
    ちょっと嬉しい私に
    どうぞ久し振りの1クリックをお恵み下さい。


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