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ウィーン放送交響楽団 + コルネリウス・マイスター

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年6月14日 19時30分〜21時45分

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    Damen der Wiener Singakademie
    Wiener Sängerknaben
    メゾソプラノ Alice Coote
    指揮 Cornelius Meister

    Beat Furrer (*1954)
     nero su nero für Orchester (2017-2018) (UA)

    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 3 d-moll für großes Orchester, Alt-Solo, Knabenchor und Frauenchor (1893-1896)

    コンツェルトハウスの(少なくとも)天井桟敷は満杯。
    コンサート開始前に
    コンツェルトハウスの支配人と
    オーストリア国営放送の社長が登場して

    コルネリウス・マイスターの首席指揮者としての
    最後のコンサートになる

    という主旨のスピーチ。

    8年間、首席指揮者だった、と聞いて
    あああああ、ホント、時の経つのが早い・・・早すぎる。
    私はその前のビリー時代からこのオーケストラを聴いているのだった・・・

    さて、プログラムは休憩なしのぶっ通しである。
    フーラーの曲は初演だが
    プログラムには10分と記載があったものの
    アナウンスでは
    「ちょっと伸びて18分」・・・って
    ちょっとどころか、ほとんど2倍の長さじゃないか。

    フーラーだから
    また、とことん静かな音に拘った作品かと思っていたら
    意外や意外に外向きの面白い曲だった。

    しかし私がこのコンサートに来たのは
    当然ながら、マーラーの交響曲3番がお目当である。

    第1楽章の出だしの見事な金管のユニソノから始まって
    早めのテンポで、ものすごいダイナミック・レンジの差。

    音量を抑えるところは徹底的に抑え
    ポリフォニーの部分は徹底的に細かく刻み出していて
    時々、バロック音楽か、これは?と驚くほどの透明性。

    曲の中で目まぐるしくバロックになったり
    ロマンティックになったりポスト・モダンと化したりして
    緊張感のある締まった透明度の高い演奏。

    うわあああ、そう持ってくるか。
    このマイスターという指揮者も、ある種の鬼才だわ。
    ついつい、過去のシベリウスとかマルティヌーの演奏を思い出した。

    第2楽章も第3楽章も、かなり良い感じで聴かせてくれる。
    相変わらずアインザッツが時々雑だし
    途中のバイオリン・ソロと他の楽器が微妙にズレて
    客席からヒヤヒヤ・ドキドキしていた部分もあるが(笑)

    ポスト・ホルンのバンダからのソロは
    う〜ん、これは音響の関係だと思うのだが
    なんだか、平坦でマジメで退屈で・・・

    いや、ミスは一つもなく完璧にソロを演奏し切ったから
    文句つける、っていう訳じゃないんだけど
    なんか、こう、ちょっと情緒に欠ける・・・(文句たれですみません)

    夏の歌い手交代が爆発して終わると
    アルトのソロの、あの美しいフレーズが・・・

    あ? アルトの歌手の声、しゃがれてますが・・・(o_o)
    あまり舞台が見えない席だったので(超貧民席、音響は抜群)
    板付だったら、確かにあの長い時間、声を出さずにというのはかわいそうなのだが
    しかし、しかし、しかし
    低音で、アレはないだろ (ーー;)

    この歌手、比較的高音の方は響いてくるのだけれど
    調子が少し戻ってからも
    低音が、まるで話し声のような被らない声になっている。

    あれは、やっぱり女声の美しい厚みのある低音で歌われないと
    ちょっと、ここでドッチラケ・・・

    第5楽章は私にはクリスマス・ソングに聴こえて来るのだが
    ウィーン少年合唱団(板付)と
    コンツェルトハウス所属のジングアカデミーの女声合唱が
    華やかに歌い上げてくれた。

    アタッカで最終楽章に繋げる指揮者も多いのだが
    マイスターは、ちょっと間を空けてから

    たぶん、世界で最も美しい音楽の一つだろうと私が思っている
    最終楽章の緩徐楽章へ。

    テンポが遅い・・・
    いや、遅いのは全然構わないんだけど
    第3楽章までは、締まった緊張感のある演奏をしていたのに

    最終楽章に至って、なんだかむちゃくちゃ焦点が惚けて来た。
    テンポというよりは、メトルムからして曖昧過ぎて
    それが指揮者の意図なのかもしれないけれど
    現実感が欠けて、音楽がバラバラになって空中に拡散する感じ。

    非現実感と、焦点ボケの空気への拡散を目指したにしては
    弦に透明感がなくなって
    いや、透明感がないというのは
    柔らか過ぎてとりとめのない音響になっているので
    それも指揮者の意図なのかもしれないが。

    ゆっくり、ゆっくり、焦らして焦らして
    盛り上げるのは構わないのだが
    その前までの演奏と色彩が全く変わってしまい
    一貫性がなくて違和感があるし
    なんだか、聴いていて、ダレてくる。

    ・・・もしかしたらオーケストラ、お疲れですか???

    管楽器は、まだまだ余力を残して演奏しているが
    弦楽器のアンサンブルが疲れ気味だったかもしれない。

    そりゃ、普通、マーラーの交響曲3番なら
    それだけで立派に一夜のプログラムになる。
    フーラーの曲が5分とかだったらまだしも
    20分近い、しかもかなり激しい曲だったので
    それで続けてマーラーの交響曲3番は
    オーケストラにとっては、かなり厳しい状況だっただろう。

    前半が良かっただけに
    アルトのソロが入ってからの緩み具合に(意図的なものかもしれないが)
    最終楽章で感動しよう、と心の準備をしていたのに
    肩透かし喰らったような感じ。

    第1楽章から第3楽章の演奏は
    ハッとするような発見もあって
    ズレそうな危機感でドキドキもあったけれど
    面白く緊張感を持って聴かせてもらっただけに
    後半がちょっと残念だった。

    コンツェルトハウスの貧民席は
    椅子の軋りもなく
    しかも、本日の聴衆は非常にマナーが良くて
    咳も最小限だし、みんな静かに聴いていて

    そうよ、こういうのがコンサートの楽しみだったんだわ。

    ウィーン放送交響楽団のコンツェルトハウスでのコンサートは
    本日が最終公演。
    6月に入って、そろそろ、シーズン終わりが近づいて来た。

    ・・・ついでに大学の試験も集中して来る((・・;)

    大学の同僚は
    コンサートにも行かず勉強しているみたいで
    私も明日の1回目の試験の後
    残り4つか5つの試験の勉強をしなければ・・・
    (2つの試験は、今回はやめて、秋に受ける予定)

    と焦りつつ
    ついつい7月・8月のイム・プルス・タンツのチケットを
    大いに買いあさっている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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