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クリーブランド管弦楽団 + ヴェルザー=メスト

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    Musikverein Großer Saal 2018年5月28日

    The Cleveland Orchestra
    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
    指揮 Franz Welser-Möst
    ソプラノ Laura Aikin
    アルト Wiebke Lehmkuhl
    テノール Norbert Ernst
    バス Dashon Burton

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Große Fuge B-Dur, op. 133
     Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

    フランツ・ヴェルザー=メストとクリーブランド管弦楽団の
    ベートーベン「プロメテウス・プロジェクト」の最終公演。

    普通だったら、交響曲9番だけでプログラムを組みそうだが
    最初に、もともと弦楽四重奏曲の大フーガの
    弦楽オーケストラ版。
    休憩の後に、ベートーベンの交響曲9番。

    さて、大フーガだが・・・

    あらま、この弦のガリガリっぽいマッチョさって
    この間まで、このオーケストラになかったような気がする。

    弦だけのアンサンブルだが
    ともかく元気というか、ガリガリというか
    ひたすらフォルティッシモで弾きまくっている。
    原曲が弦楽四重奏曲とは思えない厚い音響。

    フーガ・・・なんですけどね、確かに。
    ただ、オルガン曲のバッハとかのフーガとは違って
    それはベートーベンだし、後期の曲だし
    とんでもない和声とか対位法が駆使されていて
    腰据えて分析してみたら面白いかも・・・っとっと、じゃなくて(汗)

    何故に今日はこのオーケストラ(の弦)
    むちゃくちゃマッチョで筋肉質で
    しかも低弦も、えらい勢いで響いてくる。

    別人オーケストラ???

    筋肉質マッチョで交響曲9番に繋げようという意図なんだろうな、きっと。
    だって、交響曲9番の演奏が

    最初から最後まで
    かなり大きめの音量で
    しかもテンポが速くて

    テンポが速いのは、昨今、どこのオーケストラでもやるけれど
    この大規模のオーケストラで
    あの音量で、あのテンポで演奏されると
    ある意味、すごい迫力。

    第1楽章の最初の出だしって
    あんなに音量あったかしらん・・・

    ヴェルザー=メストの指揮が、また、すごく大袈裟で
    この指揮者、足が固定されていて上半身だけ動くので
    ちょっとあやつり人形っぽい動きをするのだが
    今日は、その上半身の動きが、むちゃくちゃ大きい。

    前半でガリガリ演奏していた弦は
    後半でも力一杯のガリガリで攻めてくる。

    相変わらずテンポの動きも激しくて
    時々テヌートになったり、拍が詰まって聴こえたり
    まぁ、それだけダイナミックな演奏とも言えるだろう。

    でも、第3楽章、私は最も美しいアダージョの一つだと思うんだけど
    で、確かに誰が演奏しても美しいのだが
    なんかすごく表面的というか、平坦な印象が残る。

    最終楽章が、これまた速いテンポで
    大規模オーケストラ+音量マックス+速いテンポって
    グイグイ押してくる迫力はあるのだけど・・・

    バスの第一声は深い声で音量たっぷりで聴こえて来たけど
    あ〜、その後の音程がちょっと・・・

    コーラスも、音量を絞らずに入って来て
    え〜っ、その音量で始めてしまうと
    後で盛り上がりが辛くないか?と思ったのだが
    更に音量を上げて上げて上げて

    うううううん・・・
    好みの問題ではあるのだけれど
    コーラスと歌手のソロが入ってからの部分って
    なんだか演奏がごちゃごちゃしていて
    解像度ゼロだし
    歌手の音程は悪いし

    バスとテノールのソロなんて
    木管ばっかり響いて来て
    歌手のソロがほとんど聴こえず
    あれ?ここって、木管のソロのパートだったっけ、って感じ。

    カオスな感じの楽章に
    ますます力の入ったメストが押して押して押しまくるので
    だから、迫力はスゴイのだが
    ごめんなさい、何だか「どんちゃん騒ぎ」になってしまって

    まぁ、プロメテウス祭りと思えば
    ああいう「どんちゃん騒ぎ」でも良いのかもしれない。

    音楽評論をやってるつもりは一切ないので
    記憶力の悪い私が
    自分の主観的印象のメモを取っているだけ、というスタンスなので
    専門家の方が、高い席にお座りになって
    どういう評価を下すかは、私には一切関係ないので

    それなりに、ああいう大味な感じのベートーベンがあっても良いと思う。
    あとは、それが好きか嫌いかの好みの問題。

    最後の音が終わるか終わらないかの時に
    でっかい声でブラボーを叫ぶのには適していたような気がする。
    (で、もちろん、待ち構えたようにブラボー叫んだ人もいる)
    私としては、もう少し、残響を楽しみたいんだけど。

    ベートーベンの交響曲9番って
    もともとの作品が、ちょっと超人的なので
    時々、この曲をベートーベンが作曲していなくて
    8番で終わっていたら
    こんなカルト的な扱いをされる作曲家にはならなかったんじゃないか
    とか、ついつい考えてしまう。

    この間のウィーン・フィルとネルソンスの時は
    素直に、あ〜、ベートーベンの交響曲9番ってスゴイ、と思ったのだが
    今回のクリーブランドとヴェルザー=メストの9番は
    力一杯に押して押して押して、押しまくって、という印象が強すぎて
    肩に力が入り過ぎて、ちょっと疲れた。

    どうもこの後、日本公演もあるようで
    まぁ、クリーブランド管弦楽団って
    アメリカのオーケストラの中では非常にヨーロピアンだし

    いつも冷静・沈着で野心満々で
    冷たい目で、マジメにあやつり人形の指揮をするメストが

    唯一、このオーケストラを指揮する時だけは
    時々、ギョッとする程、情熱的になる事があるので

    その意味では、クリーブランド管弦楽団とメストは
    お互いに非常に良い組み合わせだと思う私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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