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ブダペスト祝祭管弦楽団 + イヴァン・フィッシャー

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年5月27日 19時30分〜21時10分

    Budapest Festival Orchestra
    Wiener Singakademie
    指揮 Iván Fischer
    ソプラノ Christina Landshamer
    メゾソプラノ Elisabeth Kulman

    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 2 c-moll für Sopran, Alt, Chor und Orchester
     „Auferstehungs-Symphonie“ (1888-1894)

    グスタフ・マーラーの交響曲2番と言ったら
    オーケストラの人数は多いし、コーラスも多いし
    ソリストも必要なので、演奏される機会は非常に少ない。

    コンツェルトハウスのプログラムで
    イヴァン・フィッシャーが
    自分のブダペスト祝祭管弦楽団とマーラーの交響曲2番を演奏するのを見て
    会員発売開始の日をカレンダーに書き込んで貧民席ゲット。
    18ユーロ以下で、こういうコンサートを聴けちゃうって
    ホント、ウィーンって素敵な都市 ♡

    コンサート開始前に
    コンツェルトハウスの支配人がマイク持って出て来た。
    えっ?もしかしたら、誰かキャンセル?代役?
    それとも歌手が風邪ひいてるから、ひどい声でも我慢しろってアナウンス?

    と思ったら
    「指揮者のイヴァン・フィッシャーの意向で
     第1楽章終了後に、いったん指揮者は引っ込んで、数分の休みを取ります。
     これはスコアに書いてある事で、実際にはあまりやらないのですが
     みなさまは座席に座ったままでお待ち下さい」

    あ、そういうのなら歓迎。
    確かに、あの超弩級の第一楽章の後は数分でも脳に休みが欲しいし。

    イヴァン・フィッシャーという指揮者
    私は以前から、ものすごく好き。

    バルトークの青髭公のコンサート形式公演で
    俳優さんをちょっと使って、面白い演出をしてしまったり
    中国の不思議な役人では
    スコアのト書きを、コンサート・ホールの上の字幕で見せてくれたり
    ブダペストにトゥーランガリア交響曲を聴きに言った時も
    マジャール語だったからさっぱりわからなかったけれど
    コンサート前に、(たぶん)熱くトゥーランガリア交響曲について
    プレトークをしていた。

    イヴァン・フィッシャーの音楽は
    私が今まで聴いた印象では、とてもマジャール(笑)
    熱くて情熱的で、ちょっとクセがあって
    (ブラームスのマジャール風味は今でも忘れられない名演だった)
    そのクセっぽいところが、いちいち、私のツボにハマるのだ。

    今回のマーラーの交響曲2番も
    のっけから、来た〜〜〜っ! って感じ。
    最初から、あの音量で攻めてくるとは・・・

    しかも、低弦の力強さって、いったい何???
    普通にチェロ8本、コントラバス8本だよね???
    何でそんなに力強い音が出ちゃうんですか。

    ものすごいダイナミック・レンジで
    第1楽章の持っている悲劇性が
    ロマンティックでマッチョに締まったクッキリした音で
    各楽器パートの解像度は高いし
    オーケストラのバランス良くて
    時々、ハッとするような表現があって
    あ〜、クリーブランドのベートーベン、袖にして良かった(こらっ!)

    コンツェルトハウスはジモッティが多いので
    第1楽章後、指揮者が引っ込んでも(アナウンスあったし)とても静か。

    5分ほど、脳を沈静化(笑)させてから
    この上なく繊細な第2楽章。
    ああああ、美しい・・・
    ワルツなんだけど、これは意図的にウィーンのワルツにせず
    3拍目にアクセントを置いて
    ちょっと重めの感じが
    過去と現在の狭間を行ったり来たりしている感じで
    すごくワタシ好み。

    魚に説教するアントニウスは
    (すみません、でも読者はわかりますもんね)
    途中のクラリネットのソロが立って吹いたり
    視覚的にも面白い仕掛けあり。

    クルマンの、この上なく深い美声で歌われる Urlicht に
    涙がジワッと出てくる。

    その後の、あの混乱と悲劇と、そこから天国にいく音楽は
    あああああ、もう、何と言ったら良いのか
    ティンパニ連打のあの部分、すごく好きなのだが
    最初を、デシベル最強近くまで引き上げて
    次を少し落として、という細かいニュアンスの作り方
    いやもう、見事で息を飲む。

    Misterioso のコーラスが、ちょっとイマイチ。
    いや、コーラス人数多いし、巧いんですけど

    ただ、楽友協会のコーラスだったら
    もう少し極端にピアニッシモで入って来ただろうなぁ。
    コンツェルトハウスの音響の関係もあるし
    コーラス板付で、最初の発声がアレ、というのも大変なのはわかるのだが

    でもね、あのアカペラで歌ってソプラノ入った後で
    オーケストラが入って来たら、3分の1くらい音が下がっていた
    というのは、ちょっと(笑)
    (オーケストラ入った時に、ちょっと笑いそうになった・・・)
    さすがにその後のアカペラからオーケストラ入るところはキマったが。

    で、Misterioso なんだけど
    コーラスのメンバー、全員、座ったままで歌ってるんですよ。

    え〜?何で?
    いやそりゃ確かに、立ち上がると音がするから
    その前に立ち上がる雑音を避けるためというのもわかるけれど
    コーラス、立って歌わないと声出ないんじゃないの?

    ・・・と思っていたら

    やられた!!!!!!

    最後のコーラスのところで
    パートごとに
    バスが立ち上がり、テノールが立ち上がり
    メゾが立ち上がり、ソプラノが立ち上がり

    ああああ、これこそ復活・・・

    イヴァン・フィッシャーの演出だったのなら
    もう、脱帽です。

    オーケストラの管のベルアップとかはあるけれど
    このコーラスの時間差での復活
    視覚的に、ものすごい効果で

    それまでもバンダでの管楽器のあまりの巧さや
    空間感覚から不思議な時間感覚に翻弄されて
    現世にいるのか、すでに来世なのか
    時間と空間を飛び回っていた奇妙な感覚はあったんだけど

    最後のコーラスの「復活」で
    じんわり涙が出て来て

    ああああああああ・・・(絶句)

    イヴァン・フィッシャーって
    指揮者として、あるいはオーケストラ・ビルダーとしても
    超一流のすごい人なんだけど
    それに加えて
    音楽を如何に聴衆のところに届けるか、という
    絶え間ない努力をしている人だと思う。

    鳥肌立ったまま、感激に打ち震えて
    呆然状態でホールを去った私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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