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カプリッチオ 国立オペラ座

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    Wiener Staatsoper 2018年5月20日 19時〜21時30分

    Richard Strauss
    CAPRICCIO
    Konversationsstück für Musik
    Text von Richard Strauss und Clemens Krauss

    指揮 Michael Boder
    演出・舞台・照明 Marco Arturo Marelli
    衣装 Dagmar Niefind
    振付 Lukas Gaudernak

    伯爵夫人 Anna Gabler
    伯爵 Morten Frank Larsen
    フラマン Michael Schade
    オリヴィエ Adrian Eröd
    ラ・ロッシュ Wolfgang Bankl
    クレロン Angelika Kirchschlager
    ムッシュ・トープ Peter Jelosits
    イタリアの女性歌手 Daniela Fally
    イタリアの男性歌手 Pavel Kolgatin
    若い女性ダンサー Natalie Salazar
    若い男性ダンサー Samuel Colombet
    執事 Marcus Pelz
    召使い Franz Gruber, Michael Wilder, Martin Müller, Hermann Thyringer
    Wataru Sano, Oleg Zalytskiy, Burkhard Höft, Jens Musger
    Orchester der Wiener Staatsoper
    Wiener Staatsballett
    トリオ バイオリン Daniel Froschauer チェロ Raphael Flieder
    チェンバロ Kristin Okerlund

    2日続けてのオペラ座でのオペラ鑑賞となったが
    私が40年以上愛し続ける(笑)オペラ、カプリッチオ。
    今シーズンも何回か上演されるのだが
    残念ながら、他のものと重なってしまって
    今回は今日の公演だけ。

    オペラ座の無料の雑誌の中で
    ミヒャエル・シャーデのインタビューがあったけれど
    そこで、この演出の初演が2008年で、10年前、と言うのを読んで

    ひええええええ
    確かに10年前だわ・・・

    このブログの前が消えてしまって記録がないのだが
    2008年10月2日に5回目を鑑賞していて
    全部数えると、今回が13回目。
    オペラ座での上演回数が今回で16回だから
    まぁ、ほとんど観て来た(皆勤賞ではないが(笑))事になる。

    キャストはほとんど変わっていない。
    オペラ座でのマドレーヌ役は、ずっとフレミングが歌って来て
    今シーズンはミュンヒェン出身のアンナ・ガーブラーに変わった。

    伯爵はマルクス・アイヒェが予定されていたのだが
    病気でのキャンセルで、モルテン・フランク・ラルセンがジャンプ・イン。
    (プログラムに別刷りの紙が入っていたので、本当に直前だったんだと思う)

    さて、マドレーヌ役だが
    う〜ん・・・・・・ (ーー;)

    いや、この役、ともかく難しいので
    一応、ドイツ語は比較的クリアに発音していて
    音程も合っている、というだけで
    満足すべきなのかもしれないけれど

    華がない・・・

    貴族の伯爵令嬢で
    しかも若い未亡人で
    作曲家と詩人に熱烈に片思いされている超美人
    ・・・という役柄なんだけど

    顔が怖くて、いつも睨まれているような感じ、というのはともかく
    声の艶が今一つなくて
    最後のモノローグ、いや、確かにものすごく大変なのはわかるけれど

    ほとんど息切れしていて
    1ワードごとに息継ぎしていたり、フレーズが切れたり
    マジメにドイツ語の完璧な発音を目指して
    一生懸命に歌っているのはわかる。
    わかるんだけど、それがあまりに真剣で余裕がなくて
    聴いていて
    うわああああ、頑張ってるな、というのがミエミエで
    ちょっと手に汗を握ってしまったりする。

    ジャンプ・インしたラルセンは
    ワタクシ的にイケメン・ナンバーワンの筈が
    何ですか、そのメイクは・・・というメイクで
    イケメンが完全に隠されてしまって
    ワケのわからんコミカルなおじさんになっていたのが
    実に残念(個人の好みですが)
    以前にも歌っていた事があるし
    コミカルな演技も
    クレロン口説きもなかなかキマっていて
    同時に、自分を色男と思っている
    徹底的にスベった貴族のカンチガイお坊ちゃまの感じは良く出ていた。

    シャーデとエロードは
    ずっと歌いこんで来た常連メンバーなので
    まぁ、この2人は、現時点では最高のフラマンとオリヴィエだろう。

    キルヒシュラーガーのクレロンも
    ツンケンのプライドの高さと
    伯爵を手玉に取ろうとするズル賢さと
    色気たっぷりの、実にイヤな女優を演じていて
    この歌手も、10年経っても、全然変わらんな(笑)

    ただ、今回、何がビックリして感激したかと言って

    バンクルが歌ったラ・ロッシュ!!!!!!

    もともとバンクルの声量って、ものすごいものがあって
    他を圧倒するのだけれど

    10年前にバンクルのラ・ロッシュを聴いた時には
    まだ声が若くて
    老練な劇場支配人の貫禄に追いついていなかったのが

    今回は、ラ・ロッシュそのもの!!!
    理想的なラ・ロッシュって、これじゃないか、という位
    全体の中で圧倒的な存在感。

    私の大好きなラ・ロッシュの
    ものすごく長いモノローグの見事さと言ったら
    ソプラノ歌手でなくても感激して泣きたくなる程で

    いやもう、こんなラ・ロッシュを舞台で聴けるなんて
    ああああ、生きてて良かった・・・(感涙)

    10年待って声が熟した感じ。
    圧倒的な声量に加えて、ラ・ロッシュの老獪さが滲み出ていて
    あ〜、ラ・ロッシュ、本当に好き!!! ♡
    若造の作曲家や詩人なんか、束になっても
    この魅力にはかなわないわ(偏見)

    間奏曲のホルンのソロも抜群。
    最後のホルンのソロも抜群。

    もちろん最初の室内楽部分も妙なる美しさ。
    舞台上のトリオも実に素晴らしい。

    同時にミヒャエル・ボーダーの指揮がものすごく巧かった。
    この作品、8重唱とか
    イタリア歌手のアリアの後に
    被せて始まるというものすごく難しい部分とか
    気を抜いていてちょっとでもズレると
    完璧に音楽崩壊になる恐ろしい作品なのだが

    ズレそうになっても
    慌てず騒がず、巧くオーケストラを操ったのは大したものだ。

    伯爵令嬢マドレーヌに色気がなかったのは残念だが
    (その意味では、フレミングはドイツ語は酷かったけれど
     貴族令嬢、しかも若い未亡人という雰囲気と
     ムンムンする色気はあった)
    キャストはしっかりしているし
    音楽的にもしっかりまとまっていて
    久し振りのカプリッチオ、堪能した。

    2時間30分休憩なしというのは
    トイレの近い女性(特に私みたいな年配女性)には
    ちょっと辛いんだけど

    ラ・ロッシュが圧倒的だし
    (退場時のウンチクと、退場のシーンの演出がニクい程、キマっている。
     大昔に一度だけ装置が動かなかった事はあったけれど
     今日はタイミングまでバッチリだった)
    オーケストラ、こういう曲だと張り切って
    艶っぽい音色でバッチリ聴かせてくれるし
    主要歌手はドイツ語もクリアで
    聴いていて、本当に楽しい。

    字幕は日本語もあって
    まぁ、8重唱の時は字幕に全部出すのは無理だけど
    (ドイツ語だって一部しか出てない)
    ちゃんとストーリーもわかる、という話なので
    このインテリな、オペラを廻るメタフィジカルなオペラ
    絶対にオススメ。

    難しいと思われる演出も
    舞台も実に巧く作ってあるので
    時間さえ合えば、何回でも観たいのだが

    5月24日も27日も
    夜は別の予定が入っているし

    来シーズンはカプリッチオの上演はないので
    また、当分の間、観られないと思うと
    ものすごく残念なような
    もうこれ以上観なくても良いだろう、と思う気持ちと
    複雑に絡み合っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.11.20 Wednesday
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