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ウィーン放送交響楽団 + メッツマッハー

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    こっちは夜のコンサートの印象記。
    午前中のウィーン・フィル(2回目)から読みたい方は こちら からどうぞ。

    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年5月6日 19時30分〜21時30分

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    ピアノ David Fray
    指揮 Ingo Metzmacher

    George Gershwin (1898-1937)
     Cuban Ouverture „Rumba“ (1932)

    Arnold Schönberg (1874-1951)
     Konzert für Klavier und Orchester op. 42 (1942)

    Charles Ives (1874-1954)
     The Fourth of July (3. Satz aus A Symphony : New England Holidays) (1904-1913)

    Bernd Alois Zimmermann (1918-1970)
     Alagoana „Caprichios Brasileiros“
      Ballett-Suite für Orchester (1951-1955)

    ウィーン放送交響楽団友の会には
    設立した年に入会したのだが
    コンツェルトハウスのチクルスは
    楽友協会と重なる事が多くて買っていなかったので

    友の会のニュース・レターで
    コンサートの幕間にスパークリング・ワインとスナック付きの
    レセプションをするので申し込みたい人は連絡を
    というのを見て、急いでチケットを購入。

    スパークリング・ワインとスナックには興味がないので申し込まず。
    (だいたい一人で行くとアウエイ感が凄いので行きたくない)

    コンツェルトハウスに着いたら
    「席の変更したくない?」と係の人に言われたんだけど
    (コンツェルトハウス名物、あまりにチケットが売れていない時には
     もっとランクの高い席に無料で変えてくれる)
    舞台が全部見える席を確保してあるので、そのまま貧民席に上がり
    天井桟敷の係の人の許可を得て、1列目に陣取った。
    (ちなみにギャラリー、本当にガラガラだった(笑))

    だって、だいたいプログラムが渋い。
    いや、ワタシは、何だかちょっと、そろそろ
    硬くて噛み応えのありそうなコンサートが聴きたくて
    え〜っ、シェーンベルクにアイヴスにツィンマーマン!というので
    飛びついたのだが

    最初のガーシュインのランバは楽しい。
    大規模オーケストラが目一杯に音量上げて
    コンツェルトハウスだから、どんなに金管が咆哮しても大丈夫だし
    キューバの民俗音楽を取り入れたリズミックでご機嫌な曲。

    で、シェーンベルクのピアノ協奏曲になったら
    後ろのあちこちで囁き声が・・・
    まぁ、よくある現象ではあるのだが
    今日のプログラムって、この後、アイヴスとツィンマーマンだよ?
    そういう曲を聴きたくて来ている聴衆じゃないわけ???

    シェーンベルクのピアノ協奏曲なんて初聴き。
    比較的晩年の曲で
    アタッカで続くけれど、間違いなく4楽章構成で
    無調・・・ではあるのだけれど
    12音技法には聴こえない。

    ベルクほど調性っぽく聴こえては来ないが
    でも、最初の楽章、3拍子のワルツだし
    その後、運命の打撃っぽいフレーズがあって
    後半は BACH の音列が繰り返される。

    モダンだけど古典的なフォーム。
    私は予々、シェーンベルクという作曲家は
    かなりのロマンティストで情熱家だと思っているのだが
    このピアノ協奏曲も、隠れたロマンティスムが匂って来る。

    ピアニストのダヴィッド・フレイは
    ロン毛の、ちょっと見たらポピュラーのグループ・サウンズか(古いっ!)という
    気取った感じのお兄ちゃんで(36歳だそうだ)
    ピアノ椅子じゃなくて、普通の椅子でピアノを弾いていて
    譜めくりも自分でやってたけれど
    かなりのテクニックの持ち主。

    アンコールがバッハのコラールというのも
    渋い選択でセンスが良い (^^)v

    後半、チャールス・アイヴスの作品は
    New England Holidays の第3楽章で演奏時間約5分。
    (あ〜ん、全曲演奏していただいても良かったのに・・・)
    英国の民謡などがポリフォニーで埋め込まれて
    ピアニッシモとフォルティッシモの急激な変化がある。
    (フォルティッシモから急にピアニッシモになると
     フォルティッシモの時に客席で喋っていた声が
     そのまま大声で聞こえて来るという非常に恥ずかしい状態になる(笑))
    しかしまぁ、これもご機嫌な曲だし
    こういうポリフォニーたっぷりの近代曲を演奏させると
    ウィーン放送交響楽団って巧いなぁ。

    私が一番楽しみにしていた
    ベルント・アロイス・ツィンマーマンのバレエ音楽
    どう訳すのかわからないけれど
    ブラジル・カプリッチオとでも訳すのかなぁ。

    ブラジル=南米のイメージのモチーフだが
    あくまでもヨーロッパ人が抱くブラジルのイメージを使ったそうだ。
    Ouverture, Sertanejo, Saudade, Caboclo, Finale の5楽章。

    すごい色彩の滝・・・
    (すみません、妄想です)

    バルトークを連想するような(「青髭公の城」!)
    透明感のあるキラキラした色彩が溢れて
    オーケストレーションが見事。

    オーケストラは大規模編成で
    パーカッションは9人居るし
    ピアノにハンマークラヴィーアにチェレスタ
    ハープもサクソフォン(2人)も舞台上に居る。

    ・・・これ、一応、バレエ音楽とか銘打ってるけど
    この大規模オーケストラ、オペラ座のオーケストラ・ビットには入らんぞ。

    などと余計な事を考えながら鑑賞していたのだが
    割に初期作品(本当の成立年代は手稿紛失のため不明)なので
    ツィンマーマンにしては聴きやすい作品だし
    それぞれの曲のストーリーや内容は
    音楽を聴いていると、妄想がダダ漏れして来る。

    かと言って、この音楽使って誰も振付しないだろうなぁ。
    (してくれたら面白いとは思うが)

    楽章間拍手が盛大に起こったけれど
    (第1楽章と第2楽章の終わり方がかなり派手だった)
    それだけ、クラシックのコンサートに行かない人が
    このコンサートに来ている・・・というのも面白い現象。

    噛み砕きにくい曲を聴きたくて行ったコンサートだけど
    それほど歯が痛くなる事もなく(暗喩です)
    それどころか
    新しい聴覚体験をたっぷりと楽しめて

    あ〜、知っている曲を聴いて
    なんだかんだ考える(比較する)のも良いけれど
    本来はやっぱりコンサートって
    知らない曲(できれば近代・現代曲)を聴いて
    脳ミソを体操させる体験だよねぇ・・・と
    すごく気分良く帰途についた私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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