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魔笛 シェーンブルン宮廷劇場(ウィーン音大)

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    Schönbrunner Schlosstheater 2018年3月24日 19時〜21時50分

    Die Zauberflöte
    W.A. Mozart
    指揮 Peter Marschik
    演出 Beverly Blankenship
    舞台 Erich Uiberlacker
    衣装 Gertrude Rindler-Schanti
    オーケストラ Webern Symphonie Orchester

    タミーノ Martin Lechleitner
    パミーナ Minami Matsubara/Anna Quadrátvá
    パパゲーノ Jonathan Scheckner
    パパゲーナ Julia Johanna Duscher
    ザラストロ Ricardo Martinez Bojorquez
    夜の女王 Midori Uematxu
    3人の侍女 Yuhyun Jeon, Mila Janevska, Nefeli Kotseli
    3人の少年 Marina Margaritta Auer, Mirna Markovic, Therese Troyer
    語り手 Davío Ólafsson
    モノスタートス Vladimir Cabak
    門番 Changyun Jeong, Valention Voith
    3人の奴隷 Marie-Sophie Janke, Miriam Kutrowatz, Tabea Mitterbauer

    記録を書くのが遅れてしまったが
    シェーンブルン宮殿の宮廷劇場でのオペラ鑑賞。

    シェーンブルン宮殿宮廷劇場は
    正門入って右手、建物沿いに歩いて角のところにある劇場で
    マリア・テレジア時代に
    ハプスブルク家の子供たちが演劇や音楽を披露した場所。

    一時、夏のオペラやオペレッタを上演していたが
    (で、夏はものすご〜〜〜く中が暑かった・・・)
    現在はウィーン音楽大学の管轄下にある。

    泣く子も黙るウィーン音楽大学(笑)
    世界中から才能溢れた音楽家の卵たちが
    難しい入学試験を受けに大挙してやってくる中で
    ものすご〜く難しい入学試験にパスして入学し
    ほとんど半分プロの活動をしながら学んでいる人たちの
    オペラ上演である。

    学生オペラと侮るなかれ。
    チケットはもちろん無料ではない。
    出演する学生の関係者が多いとは言え
    それでもほとんどチケットは売り切れである。
    (もちろん、宮廷劇場のキャパシティはそれほど大きくはないが)

    たまたま、何かの告知で見て
    あら、空いてるわ。
    楽しそうだし、あの宮廷劇場、小ぶりで実は好き。

    開演前にキャスト変更だか何だかのアナウンスが入ったけれど
    すみません、あまり明確にはわかりませんでした(汗)
    プログラムは買ったけれど
    主要な役は全部トリプル・キャストになっていて
    日によって出演者が違う。

    タミーナなんだけど
    この日に出演する予定のヨーロッパの歌い手じゃなくて
    絶対に日本人ないしはアジア人の
    小柄で演技力抜群で、しかも見事なドラマチック・ソプラノが歌ったので
    上記の書き出しには2人とも名前を書いておいた(よくわからないので)
    他にも変更とかあるかもしれない。

    舞台は簡素だがモダン。
    衣装は、女性陣はかなり派手。
    パパゲーノのコスチュームはコミックから抜け出たみたいで可愛い。
    タミーノは、灰色の地味な背広っぽい衣装。
    ザラストロや、その部下の語り手は
    白い長いマントを着て
    何だか非常に妖しげな医者っぽい雰囲気。

    ザラストロの聖なる場所には
    胸のところにバッテンつけて
    顔も腕も傷だらけの奴隷が何人もいるし。

    吸血鬼を模して、口から血を垂らした
    黒いドレスの3人の侍女は、パッと目立ってチャーミング。
    吸血鬼なので、ちょっとコワイ。

    タミーノは・・・
    灰色の背広っぽい衣装で
    しかも背が高くてヒョロっとした感じの「お坊っちゃま」
    うはははは、お坊っちゃまの王子さまか。
    でも最初から蛇に負ける情けない役だから、タイプは合ってる。

    3人の侍女に比べると
    群を抜いて背が高かったタミーノも

    従者(語り手)とザラストロの2人が
    ・・・背が高すぎる!!!
    舞台の配置の関係かなんかで、錯覚させられているのか
    と思わせるほどに
    語り手とザラストロの背が高い。
    1メートル90センチくらいに見える。
    しかも太ってない。

    その規格外に大きな2人が並んで
    朗々としたバスとバリトンでアリア歌われると
    白いマントと黒のヒゲのメイクもあって
    その圧迫感が中途半端じゃない。

    しかもザラストロの宮殿内では
    奴隷やモノスタートスに、毎日暴力が振るわれているんじゃないだろうか
    ・・・という事を感じさせる演出。

    夜の女王は、伝統的に夜の女王らしい衣装に
    おどろおどろしいカツラで登場。

    いや〜、コロラチューラの聴かせどころは見事なのだが
    歌ってる時に、夜の女王に照明当てようよ〜。
    せっかく、あんなド目立つアリアを歌いながら
    舞台にスポット照明がなくて
    姿が埋もれているのは、非常に残念。

    いやしかし、演出家が意図したものかどうかは不明だが
    ザラストロ・エリアの暴力性が
    かなりスゴイ事になっている。

    ザラストロが正義の味方・・・とはどうしても思えない。
    妖しげな新興宗教の教祖に見える。

    だいたいこのストーリー
    他人の娘を勝手に攫って来て教育しようという
    どう考えても犯罪的なスケベ・おやぢの話じゃないのか。
    (誤解があったらお許し下さい)

    キュートなパパゲーノがむちゃ可愛くて
    マジメなタミーノは
    マジメだけど、マジメなだけ、という
    くそつまらん人格になっていて

    タミーナは暴力ザラストロにいたぶられる
    いたいけな少女にしか見えない。

    なんかこう、自分の中の妖しげな被虐性に
    ガンガン刺激が入ってくる恐ろしい演出である(誤解あり)

    ハッピー・エンドなんだか、よくわからない。
    ストーリーの核のところを
    とんでもなく奇妙にやってしまう、という
    奇を衒った演出ではなく
    それなりにストーリーを生かしながらの演出なのだが

    やっぱり、なんかこの歌芝居
    異様な妖しさがあって
    もろに○ドに見えるザラストロが、なんともコワイ。

    若い歌手(すでに舞台で活躍している人も多い)と
    若いオーケストラと
    素晴らしい熱気+雰囲気で
    モーツァルトなのに寝落ちする事もなく
    最初から最後まで
    その、あまりの妖しげなところに夢中になりながら鑑賞してしまった。

    次の公演は7月12日〜15日だが
    演目がコシ・ファン・トゥッテ。
    芸術監督がミヒャエル・シャーデとあるので
    ちょっとギョッとしたが
    いや、シャーデが芸術監督でも
    歌わないんだったら別に興味ないし・・・(すみません)
    コシ・ファン・トゥッテ、無駄に長いしなぁ・・・

    でも、このウィーン音楽大学の催物
    他にも無料のリーダー・アーベントとかもあるし
    (詳細は ここ)
    時間が合ったら、時々行こうかしら

    無料でも楽しめるものがある、と考えると
    ちょっとワクワクしてしまう
    貧乏性の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.11.14 Thursday
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