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ミュンヒェン・フィル + ゲルギエフ

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    Musikverein Großer Saal 2018年3月16日 19時30分〜21時30分

    Münchner Philharmoniker
    指揮 Valery Gergiev

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Symphonie Nr. 7 A-Dur, op. 92

    Igor Strawinsky (1882-1971)
     „Funeral Song“ für großes Orchester, op. 5
     Le Sacre du Printemps

    このチクルスのチケット、持っていなくて
    (全部のチクルスを買う財力はない)
    会員発売初日に買ったのは
    ストラヴィンスキーの「葬送の歌」がプログラムにあったから
    ・・・だと思うが、定かではない(笑)

    楽譜が見つかった時には
    クラオタの中では大騒ぎで
    誰が聴いたかを競うような傾向まであって
    財力・体力・知力その他で劣る私は
    指を咥えて見ているだけだったので

    この作品がウィーンで演奏されるの初めてだと思うのだが
    (プログラムには書いてない)
    その演奏、しかも、指揮者がゲルギエフというのを聴けるのは嬉しい。

    超貧民席の、しかもチクルスじゃないから
    舞台も指揮者もともかく何も見えないが
    それだけ聴覚に集中できるから良いの(負け惜しみ)

    ベートーベンの交響曲7番。
    ミュンヒェン・フィルの音が柔らかい・・・

    出だしのオーボエのソロが
    ちょっと、いや、あの、かなり残念でギョッとしたが
    あれはきっと楽器かリードの不調。
    その後の曲の途中では、しっかり回復して美しい音色だった。

    このオーケストラ、かなり以前に
    弦のアンサンブルの音響が、ものすごく柔らかかった記憶があるのだが
    あ〜、あの記憶って間違いじゃなかったのね。

    フルートの音色が美しい。
    いや〜、やっぱりヨーロッパのオーケストラの木管って良いわ。
    (偏見かもしれない・・・(汗))
    オーボエも最初の不調を吹き飛ばすような音色だったし。

    不要なリピートは全部省略して演奏したので
    中だるみがなくて、疾走感溢れたスピーディな演奏だが
    オーケストラの音色が柔らかいので
    スポーティにならず
    エモーショナル・・・というよりは
    非常に良く考えられたドラマツルギーで
    語られるストーリーに巻き込まれる。

    一見、感情任せにエネルギッシュにやっているような感じだが
    よく聴いてみると、細かい計算や構築があって
    好き勝手に演奏しているだけではない事がよくわかる。

    今までゲルギエフと言ったら
    爪楊枝か焼き鳥の串か、とか
    そういうくだらん事ばっかり見ていたので

    視覚遮断して
    あの、手がヒラヒラの指揮に気を取られず
    出てくる音楽だけ聴いていたら

    ・・・・あああ、やっぱりこの指揮者、只者じゃないわ(当たり前)

    後半の最初が
    楽しみにしていた「葬送の歌」

    弦のトレモロが・・・なに、この美しさ。
    それに乗る管が、また、とことん繊細で
    あんなピアニッシモの、澄んだ美しいトランペット
    聴いた事がない(ような気がする)

    曲そのものは
    「火の鳥」の直前の作品らしく
    リムスキー=コルサコフの葬儀に際して作曲されたものだから
    コラール的要素や、悲しさの表現も多いけれど
    それ以上に、後期のストラヴィンスキーの
    溢れるような原色の饗宴を予感させる色合い。

    なんだこれ、すごい傑作じゃないの。
    話題になったのにも理由があったんだわ。

    最後は「春の祭典」
    あ〜、春の祭典ね、はいはい
    国立オペラ座のバレエで
    先シーズン2017年3月に
    ノイマイヤーのバレエで
    アルミードの館+ル・サクレという演目で

    皆勤賞で5回全公演観たので
    (あ〜、それでも足りなかった。アルミードの館、大好き♡)
    国立オペラ座管弦楽団=ウィーン・フィルのメンバーで
    少なくとも5回は、この「春の祭典」を聴いている。

    けど・・・

    曲を始める前に
    指揮者はゆったりと時間を取って
    会場の静寂がマックスになると
    (まぁ、完璧に静寂ってワケにはいかないです楽友協会は)

    うおおおお、ファゴットのソロが巧い。
    いや、このソロ、ファゴティストはみんな巧いのだが
    このソロ、大袈裟にしていないのに
    えも言われぬニュアンスがあって
    原始的なエロスが
    抑えたエネルギーと摑みどころのない不気味さで
    立ち上ってくる。

    オーケストラのトゥッティでの
    かの有名なフレーズも
    芸のない指揮者だったら、フォルテッシモでガンガン弾かせて
    それでもウケちゃう部分だと思うのだが

    ゲルギエフは、ここの音量を抑えて
    音の大きさで勝負せず
    純粋にリズムのワイルド感だけで聴かせてしまう。

    こんなワイルドでエネルギーに満ちた曲を
    極限まで骨格に絞って
    オーケストラの音の厚みと温かさを活かしながら
    ものすごいドラマツルギーで物語を構築してる。

    この曲、大袈裟にして
    ガンガン鳴らせば、それだけで一応、形にはなる曲ではないかと思うが
    楽友協会にふさわしい音量で
    (一回も耳が痛くならなかった!)
    アンサンブルもリズムも全く乱れがなく
    出てくるソロの美しさは絶品だし
    スッキリしているのにドラマチック。

    うわ〜、ちょっと悶えっぱなし。
    この曲って、こんなすごい曲だったっけ。

    いやちょっと私、ゲルギエフを見損なっていたかもしれない。
    ついついあの手のヒラヒラばかり気になっていたが
    ドラマの構成力が卓越している・・・(呆然)

    ライオンのタテガミのような
    コンサートマスターもお元気そうだったし
    ミュンヒェン・フィルとゲルギエフって
    かなり良い組み合わせかもしれない。

    ものすごくバランスの取れた
    感情に流されないドラマチックな演奏って
    ツボにハマるんだなぁ、と思った私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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