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ウィーン交響楽団 + ルイ・ラングレ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年3月14日 19時30分〜22時

    Wiener Symphoniker
    ピアノ Emanuel Ax
    指揮 Louis Langrée

    Claude Debussy (1862-1918)
     Prélude à l’après-midi d’un faune (1892-94)

    HK Gruber (*1943)
     Konzert für Klavier und Orchester (2014-16/17)

    Hector Berlioz (1803-1869)
     Symphonie fantastique. Episode de la vie d’un artiste op. 14 (1830)

    本当は昨日のチケットをチクルス買いしていたのだが
    昨日はライモンダと重なったので
    今日のチケットに代えてもらおうと窓口に行ったら

    高いチケットしか残ってない!!!
    どうしようか散々迷ったんだけど
    そこまでド貧民と思われるのもイヤだったので
    (ほら、見栄よ見栄。こういうのが生活を圧迫する)
    バルコンのものすごく前の方の高い席を購入。
    (まぁ、5000円ちょっとくらいですが、それだって高い!!!)

    ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は
    ウィーン交響楽団に新しいフルーティストが入団すると
    お目見えのご挨拶に演奏される曲なので
    頭髪に難のあるお兄ちゃんが入団したのかと思ったら
    コンサート後に会った知り合いが
    いや、関係ない、しかもフルーティストはゲスト
    という情報。

    あ、さよか。

    そのゲストのフルーティストのソロ
    巧いんだけど
    (まぁ、これを演奏するフルーティストは誰でも巧い)
    ・・・う〜、何というか
    地味というか、華があまりないというか
    おとなしくて遠慮がちというか

    俺・俺・俺、と出しゃばってくるタイプじゃなくて
    あくまでもノーブルで端正でアクがない。

    ワタクシ的には個性満開のアーティストが好きなので
    品はあるけど、ちょっと物足りない。
    ゲスト・フルーティストで
    入団してこれから活躍というケースではないようなので
    一見さんというところか。

    HK グルーバー、実は苦手で f^_^;
    ものすごく演奏回数の多いフランケンシュタインも
    聴いた事はあるけれど
    どこが良いのかさっぱりわからず

    今回のピアノ協奏曲も
    ピアノ協奏曲というよりは
    ピアノ付きオーケストラ曲でしかなくて

    ピアノが光って出てくる部分もないし
    エマニュエル・アックスの個性が輝く部分もないし
    フルートと同じように

    やっぱり地味・・・

    現代音楽でトナールで
    聴きやすくて、ちょっとジャズのアコードとか入っていて
    でもでもでも
    盛り上がりないし、ダラダラ続くし
    こういうのは好みの問題なので何とも言えない。
    意外にこういう曲が後世まで残るのかもしれないし。

    前半が退屈だったので
    高いチケット(しつこくまだ言ってる)で
    しかも舞台が全部クリアに見える席の意味がない
    と腐っていて
    後半がつまらなかったら怒るぞ・・・と思いつつも

    後半、ベルリオーズの「幻想交響曲」だから
    全然期待はしていなかった。

    で、ベルリオーズの幻想交響曲の演奏に
    全楽章間で拍手があったのには仰け反った。
    私の長いコンサート人生でも
    コンツェルトハウスで、幻想交響曲というポピュラーな曲で
    楽章間拍手があったのは初めてである。

    ツィッターには書いたけれど
    だいたいクラシック・コンサートには
    マナーにうるさいお上品なお洋服をお召しになったジジババが居て
    楽章間拍手とか出ようものなら
    あちこちから、シーッ 🤬 という
    すごいお叱りが出たものだが

    最近の聴衆はおとなしくなって
    誰もシーッとやらないので
    私や、あるいは他の人が
    どんなに睨みつけても
    頭を振って絶望の仕草をしても
    楽章間拍手は起こってしまうのだ。

    え〜い、ウィーンのクラシック・ファンの皆さま
    みんなでやれば怖くない・・・のだから
    揃って楽章間拍手する人には
    一斉にシーッ 🤫 ってやりましょうよ!!!
    第一楽章の後に、ちゃんと抑えてしまえば
    その後は平和に続く楽章を楽しめる(はずだ、たぶん)

    「幻想交響曲」というのは名曲だし
    何故かどこのオーケストラもどの指揮者も演奏するので
    年に何回も聴く羽目になるので
    いわゆる「名演」はものすごい数を聴いているはず。

    なのに、今日の「幻想交響曲」の新鮮だった事!!!
    いや、ちょっとビックリした、驚いた、え〜っ、て感じだった。

    オーケストラのパートのバランスが面白い。
    巧い、というより、バランスの取り方が非常にユニーク。

    指揮者としては
    スコアに隠れた、あれ?というフレーズを前面に出せば
    既存の演奏と違って響くから
    あざとくそういう技術を使う人も居ると思うのだが

    ラングレのバランスの取り方って
    ものすごく考えられている。

    不思議な強調もあるのだけれど
    そのメロディや音が、他から浮かない自然なフレーズに聴こえるので
    耳慣れないような響きになっても
    説得力があって納得してしまう。

    ゲネラル・パウゼはたっぷり長めに取るのに
    (そのゲネラル・パウゼに、ものすごい数の咳き込みが混じる(怒))
    リズムのアゴーギクが変化に富んでいて
    一瞬たりとも気が抜けない面白さ。

    アクセントも、あっ、そう持ってくるか、と驚きがあり
    最終楽章の鐘は、音響を考慮してか
    バンダで鳴らせていたので
    ちょっと迫力に欠ける部分もあったとは言え
    オーケストラの音響のバランスとしては理想的。

    前半むちゃ退屈だったのに
    楽章間拍手満杯の後半の
    しかも「幻想」で
    こんなに、うおおおおお、と思っちゃうって何なんだ。

    奇を衒った演奏ではなくて
    伝統的なクラシックの範囲にぴったり収まっていて
    ただ、隅々まで
    指揮者が何をこの演奏で言いたいのかが行き届いていて

    いや〜、気持ち良いわ、こういう演奏。
    第1楽章での疾走感
    ワルツも、クドくならず、あっさりとフランス風に仕上げ
    広い平原でのコールラングレの音色や
    極限まで抑えた弦の柔らかい響き
    断頭台への行進曲はリピートを全部演奏して
    最終楽章は、気味悪い、というよりは
    多彩な音の壮大な饗宴。

    楽章間拍手さえなければ
    どんなに集中力と緊張感に満ちた演奏になったかと思うと
    ちょっと泣きたいような気分になる。

    (拍手続きでダレダレになっていても
     あれだけの求心力があったのだから
     ダレダレにならなかったら、と思っただけで
     背筋がゾクゾクするわ)

    日本だと「空気読め」とか言うけれど
    誰も空気を読まず
    マナーも知らず
    事前に勉強もせずに音楽の都に来る人が
    ウィーンの音楽経済の一端を担っていると思うと
    嬉しいような悲しいような
    複雑な気分の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    排他主義と思われるかもしれないけれど
    そういうのを考えると
    会員だけがチケットを持っている
    ウィーンの超一流オーケストラは
    うまくやってると思う。
    もっとも、会員さまでマナー最悪の人もいるんだけど・・・

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      • 2019.11.20 Wednesday
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