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トーンキュンストラー + ロレンツォ・ヴィオッティ

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    Musikverein Grosser Saal 2018年1月28日 15時30分〜17時20分

    Tonkuenstler-Orchester Niederoesterreich
    指揮 Lorenzo Viotti
    ソプラノ Marysol Schlit

    Erich Wolfgang Korngold (1897-1957)
     "Sursum Corda!"
      Symphonische Ouvertuere op. 13 (1919)
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 4 G-Dur (1899-1901)

    11月終わりの大学の試験が重なって
    トーンキュンストラー・オーケストラのコンサートを
    数回サボった後の久し振りのコンサート。
    (いや、あの、来週も試験が続くんだけど(汗))

    27歳の若き指揮者、ロレンツォ・ヴィオッティは
    以前、代役でウィーン交響楽団のコンツェルトハウス公演で
    マーラーの交響曲1番で鮮烈なデビューをした指揮者として
    私の記憶に刻み付けられているけれど

    今回のマーラーの交響曲4番で
    ワタシは、またもやぶっ飛んだ。
    いや、信じられない。すごい指揮者だよ、これは。

    最初はコルンゴルトのアメリカに行く前の作品で
    当時作曲していた「死の都」のテーマも使って
    その後の映画音楽に直接つながるハリウッド的な曲。

    いやぁ、派手だわ。
    すごい厚いオーケストレーションで
    絢爛豪華で、メロディが次から次に現れて
    一瞬たりとも退屈させないサービス精神の塊みたいな曲。

    1920年の楽友協会で、作曲家自身が指揮者として初演された時には
    あまりに先鋭的過ぎる、と酷評されたようだが
    リヒャルト・シュトラウスだって、この位派手なオーケストレーションしてるし
    多少の不協和音は使っていても
    基本的に伝統的トナールだし
    どこが先鋭的に聴こえたんだろう、とちょっと不思議。

    コルンゴルトは、その後、アメリカ合衆国で
    ハリウッドで活躍してからウィーンに戻ったものの
    ウィーンでヒットを飛ばす事なく
    長い間、ナマで演奏される機会もなかったけれど

    やっと最近、有名なバイオリン協奏曲や
    オペラ「死の都」も演奏されるようになったし
    こういう曲も聴けるようになったのは嬉しい。

    休憩後のマーラー、交響曲4番。
    失礼ながら、別に何も期待していなかったのだが
    (オーケストラの皆さま、ごめんなさい!!!)

    トーンキュンストラーって
    指揮者によって、ものすごく化けるオーケストラだった 💦

    若い指揮者にしては珍しく
    ヴィオッティの指揮の動きには無駄がない。
    オーケストラに任せるところは、何の指示もせずに任せて
    肝心な部分だけ的確な指示を出してくる。

    まるで巨匠か大家のようではないか。
    27歳でこの指揮法を取るなんて、ちょっと信じられないタイプ。

    しかもマーラーのあの交響曲のポリフォニーが
    何という解像度で聴こえてくるのだ (+_+)

    細かい部分の隠れたメロディが
    絶妙な音量で浮き出して来て
    スコアが見えるような解像度。

    しかもオーケストラが巧いぞ。
    というより、メンバーの気合がスゴイ。
    こんなにこのオーケストラ、巧かったっけ?(って失礼な)

    このオーケストラの首席指揮者は
    以前、「ベルリン・フィルじゃないから」とか言った事があるが
    ベルリン・フィルのあの冷たいマシン的な正確さはないとしても
    ウィーンのローカルな音をしっかり残しながら
    技術的にも、ここまで演奏できたら
    このオーケストラ、たいしたもんじゃないの。

    確かに、時々アンサンブルが平坦になる事はあるんだけど
    でも弦の音色も美しいし
    木管も金管も、無傷とは言わないが
    非常に美しい音色を出していて、時々、うっとりしてしまう。

    首席指揮者が変わってから
    オーケストラのデフォルトの音量が大きくなったような気がするんだけど
    それでもヴィオッティは抑えるところはしっかり抑えて
    しかもポルタメントの扱いとかが
    オーケストラの血に入っているようなウィーンの世紀末の香り。

    歌わせる部分は、ちょっとイタリアンなカンターレか、ってところもあったけれど
    イヤミないし、あれだけ歌わせてくれたら見事なものだ。

    若々しくて透明感があって歌う演奏だっただけに
    マーラーの苦さとか皮肉とかはあまり前面には出て来なかったけれど
    アダージョの美しさには唸ったし
    (相変わらず咳き込みがスゴイけどさ、この会場は(怒))
    最終楽章のソプラノも、声はキレイなんだけど
    あまり声量がないところを
    実に巧みにオーケストラの音量を調整して
    見事に歌とオーケストラを溶け込ませていたのには驚いた。

    いや、このヴィオッティという指揮者、タダモノじゃないぞ。
    いったいどういう才能なんだか・・・
    末恐ろしいというか、早熟というか
    これでベストのところなのか
    あるいは、これからどういう方向に伸びて行くのか
    また楽しみな指揮者が出来た。
    長生きせねば(ってそういう問題じゃないか)

    あまりにマーラーの4番が良かったので
    もし、もう一度、楽友協会で演奏するんだったら
    潜り込もうと思ったんだけど
    月曜日にサンクト・ペルテンでの最終コンサートで終わりみたい。

    月曜日はシャイーが楽友協会に来ちゃうので(チケット確保済み)
    サンクト・ペルテンに行けないのが
    ものすごく残念・・・・と泣いている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.09.15 Sunday
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