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カメラータ・ザルツブルク + テオドール・クルレンツィス

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年1月13日 19時30分〜21時50分

    Camerata Salzburg
    バイオリン Gregory Shss, Andrey Baranov
    チェンバロ Florian Birsak
    ピアノ Per Rundberg
    メゾソプラノ Ann Hallenberg
    指揮 Teodor Currentzis

    Alfred Schnittke (1934-1998)
     Concerto grosso Nr. 1 für zwei Violinen, Cembalo,
      präpariertes Klavier und Streichorchester (1976/77)
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Kindertotenlieder für eine Singstimme und Orchester (1901-04)
    Frank Martin (1890-1974)
     Petite Symphonic Concertante (1944/45)

    話題沸騰と言って良いのか
    一時のとんでもない(ワケのわからない)熱狂は醒めたようだが
    それでも今、絶対に面白い指揮者テオドール・クルレンツィスのコンサート。

    過去数回はクルレンツィスの手持ちのムジカ・エテルナと聴いたのだが
    もともとクルレンツィスのウィーンでのデビューは
    このカメラータ・ザルツブルクだったのだ。
    2016年10月5日に貧民席でひっくり返っていた私の記事は こちら

    クルレンツィスが出るというのに
    今回は天井桟敷貧民席 及び 準貧民席に意外に空き席が目立って
    コンサート開始直前に、超から準への民族大移動があった(笑)
    ・・・私は超貧民席ベストをチクルスで押さえたので移ってません。

    何でこんなにチケット売れてないんだろう、と思ったが
    いや、確かに、このプログラムでは・・・

    マーラーの亡き子を偲ぶ歌はともかくとして
    最初がアルフレート・シュニトケの30分くらいの曲。
    後半のメインがフランク・マルタンって
    ワタクシ的にはウハウハのプログラムなのだが
    ベートーベンとかモーツァルト好きだと、方向性違うし。
    (観光客らしき何人かも、前半のシュニトケとマーラーの後は
     戻って来ませんでした。あ〜あ、マルタン、カッコいいのに)

    さて、アルフレート・シュニトケの合奏協奏曲1番。
    チェンバロが後ろ、プレペアド・ピアノが下手(しもて)
    バイオリンのソリスト2名が真ん中。
    ソリスト1名はカメラータ・ザルツブルクのコンサート・マスター。

    うううう、シュニトケ、ものすごく好き!!!!

    プレペアド・ピアノの不思議な音色(トナールです)で始まる
    この合奏協奏曲って、何ともバロック。
    何せコンツェルト・グロッソという題名だし
    もろにバロックの仮面を被りながら
    近代音楽としての性格が、ちらちら顔を出す。

    躍動感溢れるスッキリとした味。
    次から次へと現れるバロックと近代音楽、時々無調という
    油断していると足元から攫われるような
    聴いている方も一瞬たりとも気が抜けない。

    途中でタンゴまで出て来ます(笑)
    シュニトケの映画音楽からの引用らしい。

    バイオリン2台のソロが、鳥肌立つほど素晴らしくて
    チェンバロも魅力的。
    あ〜、こういう油断してるとバッサリという曲
    最初から最後まで、ひたすら楽しく聴けちゃうじゃないの。

    舞台変換があってから
    マーラーの「亡き子を偲ぶ歌」は
    何とソリストがメゾ・ソプラノ。

    これが何とも言えず、凄かった。
    バリトンで聴く事の多い曲だが

    何とも繊細で透明感のある世界がホールに広がって行って
    これは、メゾ・ソプラノで歌ってこその世界か。

    ヘンにズブズブにはならず
    ものすごく細かい部分に拘って音を作っていて
    あの、押し込められた悲しみに満ちた感情が
    押し付けがましくなく
    ただ、もう、単純に「そこ」にあるという印象で

    いかん、1曲目から涙出そう。

    何だこの繊細な透明感は・・・
    今までバリトンで聴いていても
    あ〜、私、子供いないしなぁ、わからんよね、とか思っていたのに
    メゾで歌われて
    これだけ透明感のある仕上がりになると
    グイグイ迫ってくるのか、う〜ん。

    後半、フランク・マルタンの小協奏交響曲。
    これもピアノとチェンバロが入ったストリング。

    ああああっ
    カメラータ・ザルツブルクのバイオリンとビオラが立ってる!!!

    ムジカ・エテルナでは全員が立って演奏するので
    その分の躍動感が半端じゃないのだが
    カメラータの弦楽奏者も立ったまま演奏できるのか。
    (いや、考えてみればバイオリンのソナタとか
     ピアノ伴奏でその横に立って演奏するんだもんね。
     バイオリンやビオラがいつも舞台で座っている、というのは
     私の習慣による偏見でしかない)

    ストラヴィンスキーの火の鳥を思い起こさせるようなテーマから
    躍動的になるとショスタコーヴィッチみたいな感じ。

    すみません、マルタンはフランス語圏スイス生まれなので
    ロシアとは関係ないと思うんだけど ^^;

    いやもう、この曲、むちゃカッコいいのである。
    管楽器とハープの絡みもすごく良いし
    ピアノがまた、ものすごくチャーミングで素敵。
    ピアニストが真剣に指揮者やコンサート・マスターを睨みながら
    身体を揺らして演奏している様に悶える。

    この曲も無調ではなくちゃんとトナール。
    しかも、メロディはかなり後期ロマン派的なところがあって
    古典的なストラクチャーで
    まぁ、何て聴かせる曲 ♡

    しかも大げさにしようとしたら
    いくらでも出来そうな曲なんだけど
    あくまでも解像度と透明感が全面に出てきて
    曲想がロマン的になっても、重くならないのは
    指揮者の手腕なんだろうなぁ。

    バリバリの現代音楽ではなく
    バリバリの古典でもなく
    シュニトケとマーラーとマルタンのプログラム構成は
    聴いている方に取っては、ものすごく楽しい。

    立って演奏している弦楽器のプレイヤーたちも
    ムジカエテルナほど踊りはしないが
    やっぱり起立して演奏する事による躍動感って
    間違いなく音楽にも出てくる。

    クルレンツィスって確かに「鬼才」なんだけど
    簡単に言えば、音楽が好きで好きで好きで
    好きすぎてむちゃくちゃ細かいところまで拘ってしまうタイプに見える。

    デビューしたころのアンドリス・ネルソンスと似たような感じ。
    指揮台なしで、舞台の上で踊りまくるのも
    スタンド・プレイとか全然関係なくて
    ともかく、好きです、好きです、ものすごく好きです、という
    音楽に対するものすごく熱いコールをしている印象を持つ。

    ひどい風邪をひいてしまって
    だいたい、今日の朝、何でこんなに静かなんだ、と思ったら
    鼓膜がくっついていただけだったという
    (コンサートに行く最中に唾飲み込んで、何とか戻しました)
    コンサート最中の咳は頑張って我慢したけれど
    引退後の最初の冬
    どんなに暖房入れても17℃以上にはならないという
    (その代わり、夏はむちゃくちゃ快適)
    自宅にずっと居るとヤバイ事に気がついて
    せいぜい大学の図書館に出入りしよう、と
    固く決心した私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ・・・いや実は大学の図書館に行っても
    結局は勉強というより、自分のコンピュータで仕事しちゃったりするので
    なんだか申し訳ないんですよねぇ(言い訳)
    こちらの図書館、仕切りがないから、隣の人が何しているかモロにわかるし。

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      • 2018.04.26 Thursday
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