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引退後のセカンド・ライフ 七転八倒の日々 その3

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    引退後に、再度、大学に行く、という目標を
    20歳になるかならずかで持ってしまったアホな私は
    友人の多大なる助けを借りて
    何とか大学に正規学生で入った話は
    ここ と ここ で書いた。

    その時にちらっと書いたが
    現在、ウィーン大学では
    バチュラー課程、教職課程とディプロマのコースについて
    STEOP というものがある。

    STEOP = Studieneingangs- und Orientierungsphase
    ドイツ語だが、何となく語感は掴めるだろう。
    学業初期のオリエンテーション時期、というような意味。

    第一学期に、この STEOP を受講して
    本当にこの学問を自分がやりたいのか
    向いているか、確かめて下さいね
    という制度である。

    最初の「振り分け試験」と言っても良い。
    当然ながら、試験があるが
    試験は3回まで繰り返しても大丈夫。
    4回目に不合格だと、その日をもって、そこから3学期間
    その分野への入学許可は取り消される事になっている。

    ・・・まぁ、日本に比べたら
    かなり、というより、ものすごく緩い話だが(笑)

    20歳のグラーツ留学時に
    哲学科で年配の学生を何人か見て
    おおおおおっ!と思った話は既に書いたが

    引退してから、ではどの分野で大学に戻るか、というのは
    かなり直前まで迷っていた(アホです)

    最初は(30年前)ドクター論文書いて
    死ぬ時にはフラウ・ドクターのタイトルで、とかも考えたし
    (要はカッコよく見せたかったのよ、わっはっは)

    せっかく旅行会社でミドル・マネージメントもさせてもらったから
    経済・経営でその知識を組織的に深めるか

    会社でコミュニケーションのセミナーを受けて
    日本の素晴らしいコミュニケーション・テクニックが全くない事に
    仰け反りかえった事があるので
    コミュニケーションとか、対人関係、
    更には、いわゆるサービス(オーストリア人に欠けてる観念)を
    深く極めようかとか

    学生時代に副専攻していた哲学で
    大学院で学ぶ予定だった言語哲学を
    ほら、ここヴィットゲンシュタインとか居た場所だし
    もう一度、徹底的に勉強しようか、とか

    大学院時代に興味があったけれど
    ドイツ語は「学校」では学ばないから
    結局やらなかった外国語教育法をもう一度やるか、とか

    一番勉強したかったのは音楽なのだが

    ウィーン音楽大学(むちゃ難しい入学試験がある)を見ても
    ウィーン私立音楽大学、昔のコンセルバトワールの案内を見ても

    器楽専攻、声楽専攻、作曲専攻とかだけで
    激しい練習をせずに、緩く音楽を学べるところじゃないし
    第一、何を専攻しろと?(楽器はできない、作曲もできない)

    ・・・という私の迷いが突然晴れたのは。
    ウィーン総合大学のウエブ・サイトを見ていて
    「音楽学」という専攻を見た時。

    うああああ、これだ、これ!!!
    楽器が演奏できなくても
    作曲が全くできなくても
    これなら入れる。
    しかも入学試験もない(← これ大事!!!!)

    ヨーロッパ的だと思うのだが
    音楽学と言語学は、ウィーン大学の中では
    16番という番号で一つに纏まっている。
    音楽も言語も人間のコミュニケーション・ツールという考え方か。
    面白いなぁ。
    (とは言え、2つの専攻に繋がりはない)

    さて、音楽学にも、上記に書いた通り
    STEOP がある。

    歴史音楽学入門
    民俗音楽学入門
    システム音楽学入門

    が、3コマ+それぞれにチュートリウム
    試験は3コマ一緒の試験で、1時間半。
    それぞれの分野からの出題があるが
    合格・不合格は3つ一緒なので、1つでも成績が悪いと全部不合格となる。

    楽理が1コマ+チュートリウム。
    これが曲者で
    音楽好きとは言え
    日本の小学校・中学校・高校では、楽理のガの字もなかったし
    しかもドイツ語の音符って
    例の cdefgah で、ドレミで育っている私にはさっぱり。

    歴史音楽学だったら楽勝か、と思ったら
    これは「音楽学」の歴史であって
    「音楽」の歴史ではなかった(汗)

    よって、バッハだのベートーベンだのブラームスだの
    ついでにシェーンベルクからシュトックハウゼンまで知っていても
    な〜んの役にも立たない。

    唯一、役に立ったのはハンスリックとかアドルノだな。
    あまり意味がないが。

    だいたい、最初に「アドラー」という名前は
    音楽学には重要である、と言われて

    フリッツ・アドラーが音楽学?
    アルフレッド・アドラーが音楽学?

    ご存知と思うが
    ガイドの勉強で、近代オーストリア史を学ぶと
    オーストリア社会民主党の第一共和国・第二共和国で
    フリッツ・アドラーはオットー・バウアーと共に
    忘れてはいけない政治家の一人だし

    アルフレッド・アドラーは
    日本でも話題になっているアドラー心理学の提唱者。

    どこに音楽と関わりが?と不思議に思っていたら
    音楽学のアドラーは、グイード・アドラーだった。

    アドラーなんて、日本で言えば、佐藤さんとか鈴木さんとか
    たくさんある名前の一つだから
    音楽学者は簡単に言うけれど
    こちらは、ちゃんと下の名前まで言ってくれないとわかりません(涙)

    ピタゴラスがどうやって弦を区切ってオクターブ出したとか
    8オクターブそれをやると音のズレが生じるとか
    中世のラテン語世界の学問では、数学的学問として音楽が扱われていたとか
    まぁ、その辺りは一般教養で何とか。

    民俗音楽、システム音楽と楽理については
    おいおい、また書いていくつもりだが

    この STEOP 試験
    11月28日と29日に行われて
    まぁ、成績はともかくとして
    一発合格 \(^o^)/

    歴史・民俗・システムについては
    全然心配していなかったのだが
    楽理がどうかドキドキものだった(眠れませんでした)

    では、続きはまた明日・・・って
    しつこく書く予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2019.11.20 Wednesday
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