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ウィーン・フィル + ダニエル・ハーディング

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年9月12日 19時30分〜21時05分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Daniel Harding

    Gustav Mahler (1860-1911)
    Symphonie Nr. 6 a-Moll “Tragische” (1905)

    9月3日にグラーフェネックのオーディトリウム・ホールで
    オーケストラの真上で聴いたプログラムは
    ウィーン・フィル+ハーディングで
    ロンドンとルツェルンを回って
    最後にウィーンのコンツェルトハウスの大ホール。

    特定のオーケストラが
    同じ曲を何回も演奏する場合は
    だいたい、後になればなるほど良くなるケースが多いけれど
    同時に、だんだん「もうこの曲ヤダ」みたいな緩みが出る事もある。

    最初のグラーフェネックの時も
    ウィーン・フィルらしい音色と語る力が凄まじかったが

    コンツェルトハウスでの最後のコンサート
    これはもう・・・
    何と言うべきか

    ちょっと言葉がない。

    言葉がないから本日は終わり
    と言うほど、根性は良くないので
    言葉にならない事も必死に言語化しようと足掻いてみる。

    まずは完成度が抜群に上がった。
    グラーフェネックだって完成していた。
    けれど
    ホールの違いも、音響の違いがある事を考えても
    今日の演奏の精密さには鳥肌がたった。

    ハーディングの徹底的に室内楽的な
    細かい部分の処理が
    ものすごい精密さと緊密さで
    音符一つ一つの有機性を保ちながら
    そこに構築された精密機械のような構造に圧倒される。

    コンツェルトハウスというデッドな音響のホールでありながら
    このオーケストラの雄弁な事と言ったら

    マーラーの楽譜の通り
    驚くべき感受性で自由自在に音色が変わっていって

    マッチョで勇壮な部分には、ほんの少しの皮肉というスパイスが入り
    キッチュになりそうな甘いメロディーの部分は
    哀愁を持って、きっちりと甘く切なく攻めてくるし

    カウベルは舞台袖からの演奏だったけれど
    カウベルが響く部分が
    普通だったら、おおお、田舎だ、とか思うのだが

    今日は、どうやって聴いても
    カウベルが鳴っているところって

    ・・・美しいトランペットが鳴り響くところというか
    (マーラーの歌曲をご存知の方は)

    あ、これって、もしかしたら
    我々全員の未来に待ち構えている、あの世界?
    現生の欲望やら肉体から解放された
    徹底して透明な彼岸って、こういうところ?

    いや、私のゼロに近い感受性がヘンなのだが
    なんかこの6番、聴いていると
    時々、9番のあの透明性がふっと見える。

    マーラーって6番にして
    こんな透明で中立で、悟りを開いちゃったような表現ができたのか・・・

    デッドなホールであっても
    このホールの貧民席は音は良いので(舞台は遠いが)
    グラーフェネックのオーケストラ真上の席より
    弦の音色の美しさが

    あぁ、ちょっと、イっちゃいます(あらはしたない)

    鉄壁のアンサンブルなのに
    その美しい弦の響きは、何なんですかもう
    こういうのは、本当に世界広しと言えども
    ウィーン・フィルが本気になった時にしか聴けない
    至高の世界の愉悦で

    すみません、こんな凄いものを
    23ユーロで聴けるなんて・・・(感涙 (T-T)
    (いや、値段の問題じゃないんだけど、貧乏だから・・・)

    天国の世界に飛んだり
    玉虫色のように変わるオーケストラの色彩に酔ったり
    パートごとの演奏のクリアさに目を剥いたり
    音色の美しさにイキそうになったり

    コンツェルトハウスのシーズン・オープニング
    いやもう、堪能しました (^_^)v

    クラオタが多かったようで
    無駄な咳はほとんどなかったのが素晴らしい。

    とは言え、オーケストラのピアニッシモのところで
    微かになった携帯電話のチャイムの音や
    無音にしていても聞こえるバイブレーションの音には参った。
    ちゃんと携帯電話は切って下さいっ!!!

    引退してから何が嬉しいかと言って
    コンサート後に携帯電話をスイッチ・オンにした時の緊張感がなくなった事。

    添乗員さんから緊急連絡が入っていたりして
    げっそりしながらコンサート後にオフィスに行ったり
    ホテルに交渉しに行ったり、お詫びに行ったりという心配が
    一切なくなったのが
    ものすご〜〜〜〜〜く嬉しい私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2017.09.21 Thursday
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