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ロンドン交響楽団 + セミヨン・ビシュコフ

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    Schloss Grafenegg Wolkenturm 2017年9月9日 19時〜21時40分

    London Symphony Orchestra
    バイオリン Janine Jansen
    指揮 Semyon Bychkov

    Benjamin Britten (1913-1976)
     Konzert für Violine und Orchester d-Moll op. 15 (1939/54/65)
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 5 (1902-1911)

    一日中太陽が出てくれたお陰で
    コンサート後の気温も約20℃という
    野外コンサートでも震えないちょうど良い気温で
    そろそろグラーフェネック音楽祭も最後に近づいている。

    最後の2日間はロンドン交響楽団の客演。
    熱心な読者はご存知の通り
    楽友協会のドレスデン管弦楽団+ティーレマンとかち合った。

    コンサートは満杯で
    結構なクラオタの年配が多い。
    マナーは場合によったら楽友協会より良かったかも。

    まぁ、携帯電話の無音のバイブレーションの音とか
    携帯電話そのものの呼び出し音とか
    マーラーの5番のチェロ・セクションのソロの時
    鼻を音立ててズルズル啜った奴は許せないが(笑)

    あ、それ言ったら
    マーラーのアダージェットの時に
    飛行機が3機、爆音を撒き散らしながら
    上空を通って行ったのはもっとイヤ(涙)
    (まぁ、かなり上空なので「爆」という程ではなかったものの
     あの一定の音程を持った雑音って、すごく気になるんですよね)

    ベンジャミン・ブリテンのバイオリン協奏曲。
    バイオリニストはジャニーヌ・ヤンセン。
    割に線の細いバイオリニストだが
    本日は絶好調。

    ロンドン交響楽団って
    なんて癖のない中立的で素直な音を出すんだろう。
    究極の職業集団で
    どの指揮者の音にも染まります・・・っていう感じがする。

    ブリテンのバイオリン協奏曲は
    目まぐるしく曲想が変わるし
    ものすごく複雑だし
    集中して聴いていないと置いて行かれるし(笑)

    ジャニーヌ・ヤンセンのバイオリンの音が
    ピアニッシモのところでも
    空気を引き裂いて観客席に飛んで来るのにひっくり返った。

    もちろん(たぶんクラオタ 90% くらい)聴衆も
    身じろぎもせずに集中して聴いていて
    こういう舞台と観客の緊張感って、すごく好き。

    私がいつもドキドキする
    バイオリンから木管に繋いでいく部分の巧みさには
    息を飲んだし
    第2楽章の超絶技巧が完璧な状態で弾かれるのを聴くのは
    ある意味、サーカスを楽しんでいるような気分にもなる。

    最終楽章の最後の最後のところの
    トナールなんだけど不思議な透明感を纏って
    バイオリンが長調と短調の間をたゆたうところにため息。

    いや〜〜、良いモノを聴いた。
    ヤンセンも演奏後は底抜けに明るい笑顔を見せていたし
    オーケストラも素晴らしかった。

    後半はマーラーの交響曲5番。
    野外音楽堂での演奏っぽく
    オーケストラ編成は大きい(弦の数がスゴイ)

    トランペット首席、抜群に巧い!!!!
    強弱のニュアンスも素晴らしく
    音楽性に溢れていて
    若くてハンサムで結婚指輪はしていたけれど
    そんな事はどうでも良くて(あっ、すみません)
    こういう名人が居ると音楽が引き締まる。

    ビシュコフの指揮は
    ・・・なんか、異様にテンポが遅い。
    ねっとりねっとり歌わせるのは
    まぁ、埋葬行進曲だからそれで合っていると考えるとしても
    この行進、止まるかと思うほど遅いぞ。

    で、弦の数は多いのに
    ホール(というか野外だから・・・)の音響のせいか
    弦の響きが異様に薄くて
    全然野外に響いて来ない。
    (コントラバス8人いて、ほとんど聴こえないというのはヘンだ)

    これは本当に会場の特性によるもので
    考えてみたら数年前の
    マーラーの交響曲6番の時でも
    なんでこんなに弦が響かないんだ?とビックリしたので
    きっと、マーラーの弦とこの会場は合わないのであろう(勝手な推測)

    大人数の弦が響いて来ないと
    何が聴こえて来るかと言えば
    金管と木管とパーカッションで

    特に第1楽章では
    例のバカうまトランペッターのトランペットが
    吹けば必ずバッチリ聴こえて来ます状態で
    うああああ、マーラーって、そんなところに
    しっかりトランペットのメロディを書いてる、という
    思いがけない発見があって面白かった。

    第2楽章ってエネルギーの爆発から始まるんだけど
    う〜ん (-_-)
    やっぱりテンポが遅いような印象があって
    締まりが悪いというか
    弦の聴こえが悪いというのは
    当然、あの畝るような強弱が聴こえて来ないので
    すみません、すごく平坦な感じに聴こえて来てしまう。

    ・・・だから言った通り
    これは本当に会場が悪い。
    あのオーケストラ編成で
    オーディトリウムで演奏していたら
    弦のニュアンスがもっと聴こえて来て
    全く違う演奏に聴こえたはずだ(涙)

    ううう、マーラーの5番を聴いていて
    こんなに退屈に聴こえたの初めてかもしれない。
    (間違いなく音響空間のせいです!!!)

    みんなが大好きなアダージェットの始まる前に
    まずは飛行機が一機
    爆音、まぁ、「爆」じゃないけれど
    かなり長い音を引きずりながら飛んで行って
    さすがビシュコフ、ちゃんとある程度、音がなくなるのを待って
    アダージェット始めてくれたんだけど

    やっぱり、弦の音は会場に飛んで来ないです(涙)
    こんなアダージェット、悲しすぎる。
    プレイヤーたちは必死に演奏しているのに・・・

    しかもアダージェットの演奏中に飛んでいった飛行機は
    開始前の1機だけではなかった(号泣)

    もうどうしようもなくドライに響いたアダージェットの後
    最終楽章の出だしのソロ楽器の演奏は
    ビシュコフはどうもソロ・プレイヤーに任せたみたいで

    これがすごく面白かった(笑)
    ファゴットとオーボエとクラリネットが
    諧謔的にメロディを鋭く歌わせていて
    いかにもマーラーらしい皮肉がチラッと顔を覗かせて

    オーケストラが締まって来た感じ。
    それまでは弦のバランスの悪さもあって
    音楽が拡散してしまって
    凝縮するべきところが散らばってしまっていたけれど
    最終楽章でテンポも不自然な遅さから解放されて

    まぁ、でも、これ
    ウィーンのマーラーではあり得ない(笑)

    普段聴き慣れた
    突き放した冷たさと皮肉と矛盾に満ちた
    とんでもない多重性という世界ではなかったと思う。

    風邪はかなり回復して
    肺の下あたりに最後のウイルスの墓場があるだけなのだが
    もしかしたら、まだ鼓膜がくっ付いていたかもしれないし

    歳も歳なので、耳が遠くなった可能性もある???
    (ひえええええっ(-。-;

    ホールで聴いたら全く違った印象を受けたのだろうが
    ホールで聴いたら、耳を覆って逃げたくなるような音響だった事は
    容易に想像がつくので

    まぁ、飛行機の音も
    飛んで来ない大人数の弦の音も
    夏の夜の風物詩という事で
    無理やり納得している私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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