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トーンキュンストラー + ブラッド・ラブマン

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    Schloss Grafenegg Auditorium 2017年9月2日 19時15分〜21時30分

    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
    メゾソプラノ Waltraud Meier
    指揮 Brad Lubman

    Brad Lubman (*1962)
     “Reflections” für Orchester (2016)
      Uraufführung. Auftragswerk des Grafenegg Festivals

    Gustav Mahler (1860-1911)
     Fünf Lieder nach Gedichten von Friedrich Rückert (1901/02)
      Blicke mir nicht in die Lieder !
      Ich atmet’ einen linden Duft
      Um Mitternacht
      Ich bin der Welt abhanden gekommen
      Liebst du um Schönheit

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Symphonie Nr. 1 c-Moll op. 68 (1876)

    グラーフェネックに連日連夜
    往復150キロをドライブしているアホな私(笑)
    今日は雨ではなかったものの
    気温がぐっと下がって曇りで
    午後早くに「本日はオーディトリウム(ホール)で」と告知があった。

    ちっ、昨日トライしたんだけど
    席の変更が無理だったから
    モロにオーケストラの真上じゃん・・・

    と思ったら
    あらま、結構な空き席があって
    同じカテゴリーの後ろの方の人が
    揃ってギャラリー正面(ガラガラ)に移動して
    ちょっとだけだけど、オーケストラ真上からは移動できた。バンザイ。

    考えてみたら、このコンサート
    グラーフェネック・カード所有者にご招待状が来てたコンサートじゃないの。
    貧民席チケット買っていたし
    ご招待席だと、どんな席になるかわからないから無視してたんだった (^_^;)

    今回のコンポーザー・イン・レジデンスのブラッド・ラブマンは
    アメリカの指揮者+作曲家。
    今回の新作、レフレクションスは本日が初演。

    で、これが意外と面白い曲で
    ミニマム・ミュージックじゃないんだけど
    リズム(しかもかなり複雑な変拍子)がクールでスタイリッシュ。

    しかも、引用ではないのだが
    マーラーっぽかったり、ショスタコーヴィッチ風だったり
    ストラヴィンスキーだったりの部分があって
    次に何が出てくるか、ちょっとワクワクする。

    アトナールなんだけどトナールに聴こえてくるし
    パッチワーク風に、予想もしない方向に曲想が変化していくし
    リズム感が爽快で
    やっぱりパーカッションのお兄ちゃんたちが
    異様に張り切ってる(笑) すごく楽しそうだ。

    こういう曲なら再演も聴きたいなぁ、と思うのだが
    現代音楽というのは残念ながら一期一会が原則(笑)

    ウィー◯・◯ィルのメンバーとかが作曲したものだけは
    定期公演で何回も取り上げられるケースはあるけれど。

    ゴキゲンな現代曲の後は
    本日のメイン・イベント(?)
    ヴァルトラウト・マイアーの登場。

    ヴァルトラウト・マイアーと言えばワーグナーを連想してしまうのだが
    何でワーグナー歌ってくれないの?・・・とか思っても
    まさかリングから一部だけを抜き出すワケにはいかんだろ。

    マーラーだったら角笛でも、と思ったけれど
    角笛はこの間のゲルネと被るので避けたんだろうか。

    リュッケルトの詩による5つの歌と言えば
    これも実は私の青春時代の歌(暗い青春時代(笑))

    いやまぁ、何て美しい低音・・・
    下の音が、全部、ちゃんと被ったベルカントなんだもんなぁ。

    こういう声は、本当に生まれつきの身体によるところが多いので
    持って生まれた楽器の良さと
    それを鳴らす訓練の賜物で
    ああああ、こういう声の持ち主(の身体)が羨ましい。

    ドイツ人だし、ワーグナー歌いだから
    ドイツ語のディクションは完璧かと思っていたら
    声の質に厚みがあるだけに、言葉はあまり明確には出て来ない。

    Blicke mir nicht in die Lieder ! なんて
    声の美しさ、あんまり関係ない、というより
    これドイツ語が音楽をブチブチに切ってしまうので
    こういう美声の持ち主にはもったいない。
    次の Ich atmet’ einen linden Duft の方がメロディックだから
    こちらの方が声の美しさは目立った。

    Um Mitternacht の中間部で
    (オーケストラが歌のメロディと全く違ったところを演奏して
     かなり暗くて、ちょっと無調に近いところね)
    ありゃあああ、ソプラノの音程がズレてるように聴こえる・・・(汗)
    かなり微妙なズレ方で
    歌手は指揮者に目でコンタクトしているようなのだが
    いや、指揮者、全然歌手見てないし
    第一、ズレたってオーケストラをどうのこうの出来ないわよ。

    まぁ、すぐに基音のクラリネットが出てくるので
    そこでズレに聴こえた音程は直ったし
    あの部分、どちらにせよ、ものすごく複雑な音程だから
    私の耳がおかしかったのかもしれないし
    (まぁ、皆さんプロだから、多分、私がおかしかったんだろうきっと)

    あまりに美声で、ともかく低音が美し過ぎて
    その分、一部の高音で多少の掠れがあったんだけど
    Ich bin der Welt abhanden gekommen も
    あんまり暗くならない。
    もともと、こういうアホみたいな孤独感に悩むのは
    女性ではない、という事かなぁ(すみません)

    最後の Liebst du um Schönheit あたりが
    声の美しさが最も活かされていた感じ。
    (指揮者、金管を思い切り鳴らせやがった・・・(笑))

    しかし、この美声、いつまでも聴いていたい気分にさせる。
    あの低音の深い響きって、どうやったら、ああいう風に出るんだろう・・・

    今日は空席が目立った事もあるし
    マイアー目当てで来ている客はかなりのクラオタだろうから
    聴衆のマナーは良くて拍手のフライングもなし。

    ブラームスの交響曲1番なんて
    何でこのプログラムで取り上げたんだろうと思うが
    たぶん、トーンキュンストラーのスタンダード・レパートリーだし
    (オロスコ・エストラーダでも佐渡さんでも演奏している筈)
    初演曲にリハーサル時間を取られるから
    後半は演奏し慣れた曲を選択したんだろうな、とついつい邪推。

    スタンダードな名曲なんだけど
    この指揮者、リズム感が抜群に良くて
    何とも締まった感じの演奏になっている。

    トーンキュンストラーは
    佐渡裕音楽監督のもとで
    事務局も旧市街の一等地に美しいオフィスをオープンしたし
    (あ、関係ないか(笑))
    良い意味で、自分たちに自信がついて来た感じがする。

    引っ込み思案なところがなくなって
    思い切ってバッチリ前面に音を出して来て
    歯切れの良さと潔さが、なかなか気持ち良い。

    音もでっかいし(笑)

    名曲アワーで、音量マックスで
    各楽器のソロが見事。
    (正直、入団した時に何じゃこりゃ、と思っていたプレイヤーが
     どんどん伸びて素晴らしい名人になっていくのを
     実際に見て聴いていられるというのは
     クラオタとしては最高の贅沢だと思う)

    グラーフェネック通いは
    まだちょっと続くので
    どうぞよろしくお付き合い下さいませ。

    もう夏は終わったのね・・・と
    ちょっと寂しい気持ちになっている私に
    (ただ、コンサートが野外でなければ嬉しい)
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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      • 2017.09.21 Thursday
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