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ピッツバーグ交響楽団 + マンフレッド・ホーネック 2日目

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    Schloss Grafenegg Auditorium 2017年8月31日 19時30分〜21時40分

    Pittsburgh Symphony Orchestra
    バイオリン Rainer Honeck
    指揮 Manfred Honeck

    John Adams (*1947)
     Lollapalooza (1995)
    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Konzert für Violine und Orchester G-Dur KV 216 (1775)
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 1 D-Dur (1888-1909)

    **** 訂正 ****

    読者の皆さま、ごめんなさい!!!
    私はず〜っと、何の疑いもなく
    ホーネック兄弟は
    ライナー(バイオリニスト、ウィーン・フィルのコンサート・マスター)が兄で
    マンフレッド(指揮者、もともとチェリストだったっけ?)が弟だと思っていたのですが
    友人から、マンフレッドが兄で、ライナーが弟との指摘をもらいました。

    ・・・見た目が見た目が見た目が・・・(失礼!!!!)

    というワケで急いで下の記録、兄と弟を訂正させていただきました。
    どうぞお許し下さい!!!

    **************

    ピッツバーグ交響楽団とマンフレッド・ホーネックの2日目は
    朝から雨で
    午後の早い時間に
    コンサートは屋内のホールになりました、と告知。

    うええええ、あの力強い音量バッチリのアメリカのオーケストラを
    またもや、オーケストラの真上で聴くのか(ちょっとげっそり)

    コンサート前にダメもとで
    舞台から離れたところに席を代えられないかどうか聞いてみたのだが
    それでなくても結構高いチケットなのに
    追加で50ユーロ払えば平土間に席があるって

    ・・・それ無理だから (^^;;

    まぁ、今回は顔の方向に声が飛ぶバリトンではなく
    いつも妙なるバイオリン・ソロを
    オペラ座のオーケストラ・ピットや
    ウィーン・フィルのコンサートで聴かせて下さる
    天才ライナー・ホーネックとの兄弟コンビ・コンサート。

    最初のジョン・アダムスの「ロラパルーザ」は
    1995年に指揮者のサイモン・ラトルの40歳の誕生日のための曲。
    (当時、ラトルはシティ・オブ・バーミンガムだった)
    題名は、アメリカ合衆国の俗語で、すげ〜、とか言う意味らしい。

    あらま、この曲、キュートだわっ ♡
    もともとジョン・アダムスの曲って好きなんだけど
    (イヤミがないし聴いていて楽しいし)
    このオーケストラのリズム感とバッチリ合ってるし
    金管・木管・パーカッションが
    真剣なんだけど、すごく楽しそう。

    この曲、パーカッショニストには刺激的だろうなぁ。
    聴いている方も、変拍子に釣られてウキウキしてしまう。

    オーケストラの真上から見ているので
    バイオリニストは頭頂と楽譜しか見えないが
    舞台後方の木管やホルン、パーカッションやコントラバスは
    よく見える(ここら辺は平土間からでは見えない)

    この曲、同オーケストラはこの後、ロンドンのプロムスでも演奏する。
    ゴージャスなアメリカン・サウンドで、このゴキゲンな曲
    最初に観客をノリノリにさせよう、って事かな。

    モーツァルトのバイオリン協奏曲。
    私が大好きで(バイオリンの音が)尊敬するホーネックの音色。
    透明で上品で、中庸で、ともかくウィーン・クラシックを体現って感じ。
    ホーネック(弟)って、本当に音楽に気品がある。
    兄が時々、とんでもない事をやらかす(今回も)と対照的かも(笑)

    ・・・天上の音楽とともに
    天井桟敷のオーケストラの真上で
    ぐっすりと熟睡したのは私です
    (ごめんなさい (⌒-⌒; )

    さて、私が楽しみにしていたのは
    後半のマーラーの交響曲1番である。

    ホーネック(兄)がマーラーを指揮すると
    突然、ウィーンのヘ◯タイ指揮者に化す事はよく知っているし
    そのあまりのヘン◯イ振りのマーラーに惚れて
    CD まで買って持っているのもワタクシです。

    ところが、本日の聴衆・・・ちょっと問題かも・・・

    このコンサート、9月10日のオーストリア国営ラジオ1番で
    午前11時3分から放送の予定なので
    音響技術者がどこまであれを訂正するか
    ワタクシ的にはちょっと興味津々なのだが

    ご存知、最初のあのピアニッシモの弦
    ホーネックは注意深く
    会場が静かになるまで待って指揮棒を振った途端に

    すごい咳き込みの声が・・・

    しかも、一人が咳き込んだら
    自分も咳して良いだろう・・・と思う人も多かったのか
    最初のあのピアニッシモ部分で
    客席からは咳き込みのパレード(比喩です)が聞こえてくる有様。

    同時に「あら、咳できないわ、ヤバいわ」と思った人がいたのか
    咳き込みに加えて、のど飴の包み紙を開ける音があちこちから・・・

    演奏している方も気が散りそうになったと思うのだが
    (プロだからそれでも集中している)
    聴いてる方はたまったもんじゃなくて
    携帯電話は鳴らないけれど
    いつまた、誰が咳き込むか、気が気じゃなくて・・・
    (で、本当に複数の人が、ずっと第一楽章で咳をしていた)

    そんな感じで聴いているこちらが集中力を欠いていたので
    ヘ◯タイ・ホーネックの棒にしては
    意外にマトモなマーラーの1番の第一楽章かも・・・

    まぁ、思い切りピアニッシモにしたりとか(咳が咳が咳が・・・)
    思い切りフォルティッシモにしたりとかはあったけれど
    それはマーラーの場合はほとんどのオーケストラがやる事だし。

    第一楽章終わったとたん
    盛大な拍手・・・

    出た、グラーフェネック名物、楽章間拍手!!!

    最近、ウィーンからのうるさ方も多いので少なくなったのだが
    今日はスポンサーの御招待客が多かったのであろう。
    (平土間のベスト・シートの辺りの拍手が一番大きかった)

    クラシックのコンサートに初めて行く人が
    マーラーの交響曲1番
    しかもホーネックのヘン◯イ的解釈で
    音量が盛大なアメリカのオーケストラ・・・
    (ちょっとかわいそうかもしれない。まぁ、インパクトはあるだろうが(笑))

    第二楽章で、ホーネックのヘ◯タイ振りが爆発。
    最初のコントラバスとチェロを
    あんなにバリバリ・ガリガリ、タメを持って演奏させるのは
    世界広しと言えどもホーネックだけだろう。

    続くバイオリンのメロディ・ラインも、すごいタメタメで
    ああもう、本当に何て癖のある演奏なんだ・・・

    ホーネックのこの第二楽章の演奏を聴いていると
    いやこれ、実はワルツなんだよね、ってちょっとビックリする。
    (あっさりと演奏されると、4分の3拍子とか意識に上らないし)

    しかも、この「ワルツ」が
    まぁ、何ともイヤミったらしいウィーン風で

    人を翻弄して、嘲って、面白がっていながら
    表面では社交的に慇懃無礼っていう
    何という、あざとい演奏なんだ(確信犯)

    あの中間部の力の抜け方も
    いやらしいまでにウィーン風で
    善かれ悪しかれ、愛憎両方の相反した気持ちを持つ
    ウィーンっ子たち
    ないしはあまりに滞在が長すぎて
    ちょっとウィーン化したかもしれない私にはズキズキくる。

    いやらしいなぁ、と反発しながら
    心の中では、あぁ、これ、ウィーンあるあるネタだ、とか
    感心してしまったりして(笑)

    第二楽章の後にも少し拍手が出たが
    さすがに周囲からシッシッと注意が入って大拍手にはならず

    第三楽章で、ティンパニがこの上なく注意深く
    ピアニッシモで出たとたんに
    ティンパニの音と全く同じリズムで咳した人
    あなた、音楽的リズム感ありますね、と
    ついつい感心しちゃったわよ(イヤミです)

    この埋葬行進曲も
    マーラーの相反する矛盾がボロボロと出て来て
    お葬式だよね、悲しんでるんだよね?
    でも、もしかして心の底で嘲笑ってます?
    というのと同時に

    若い方はご存知ないだろうが
    日本の大昔にあった「チンドン屋」が目に浮かんでくる。

    チンドン屋って、来ると子供心にはワクワクするんだけど
    親から言わせれば下品で貧乏でカワラ乞食で
    (すみません、職業に貴賎はないので貶める意図は全くありません)
    これも、そこはかとなく貧しさの陰鬱な影を纏って
    それでも一種のエンターテイメントとして
    妖しげな雰囲気があったなぁ、という事まで思い出して来る。

    この音楽の醸し出す雰囲気が
    タイムスリップを引き起こすかのような気分。
    戦後すぐの、まだ非衛生的で、みんなが貧しくて
    一抹の寂しさが漂っていた頃の時代を
    嘲笑に満ちて見ている誰かが居る・・・

    アタッカで入った最終楽章は

    まぁ、色々な意味で・・・凄かったです(笑)

    息も付かせず、力任せで聴衆を引き摺り回した。
    すごいエネルギーの爆発で
    ヘンタイ指揮者、ここにあり!(いや違うかも)

    ああ、私、ホーネックの
    こういう確信犯のしっちゃかめっちゃかが好き!!!
    このやんちゃ振りはホーネックならでは。
    (もう一人、パッパーノあたりだったらやりそうだが(笑))

    もう、こんなヘンタイ120%の演奏を聴かされたら
    嬉しくて苦笑するしかないです。
    (そこら辺、マーラーだから矛盾していて良いのである)

    書き忘れていたけれど
    木管も金管も、各所で盛大にベルアップしていたし
    最終楽章の最後で
    ホルン軍団は、全員起立でした(爆笑)

    しかしこの大音響の爆発
    耳が痛くなる音量だったけど
    ロック・コンサートに行ったわけじゃないよね・・・
    視覚的にも、かなり派手ではあったのだが
    (特に上から全体を見ていると)

    痛い耳に優しいアンコールは
    ヨハン・シュトラウスの Die Libelle (op. 204)

    何故わかったかと言うと
    私のオペラ・グラスとして使っている
    10倍の望遠鏡で、真下にいる第二バイオリンの楽譜が見えたから(笑)

    さすがにでっかく Die Libelle と書いてあればわかるわ。

    もう一曲、これはまたマーラーに輪をかけて激しい
    F なんとかポルカ。
    この F の部分が望遠鏡でもどうしても見えなかった・・・
    この曲も爆弾みたいな曲で激しく爆発して、ちょっと笑えた。

    ホーネック、プロムスにこの2曲をアンコールで持っていくつもりかしら。
    まぁ、プロムスで
    あの劇的、徹底的にウィーンのいやらしさを出したマーラーを
    大音量でやったら、かなりウケるかもしれないわ (^o^)

    ついこの間まで日中30℃だったのに
    明日は13℃〜17℃・・・ (T . T)
    とうとう夏も終わったのね、と、ちょっと悲しい私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ランキングへのバナーはアンコール曲にちなんで・・・
    Die Libelle = トンボ です 🎵

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      • 2017.09.21 Thursday
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