<< Rosas danst Rosas (映画) | main | 川口隆夫「大野一雄について」 >>

Dada Masilo/The Dance Factory "Giselle" 1回目

0
    Volkstheater 2017年8月9日 21時〜22時40分

    Dada Masilo / The Dance Factory
    Giselle

    振付 Dada Masilo
    音楽 Philip Miller
    背景 William Kentridge
    衣装 David Hutt on Donker Nag Helder Dag
    Songezo Mcilizeli & Nonofo Olekeng of Those Two Lifestyle
    パーフォーマンス
    ジゼル Dada Masilo
    アルブレヒト Thabani Ntuli
    ヒラリオン Tshepo Zasekhaya
    ミルタ Llewellyn Mnguni
    バチルダ Liyabuya Gongo
    ジゼルの母親 Khaya Ndlovu
    男性たち Thami Tshabalala, Thabani Ntuli, Thami Majela
    女性たち Nadine Buys, Zandile Costable, Ipeleng Merafe

    今年5月にオスロで初演された
    ダダ・マシロの「ジゼル」オーストリア初演。

    ストーリーは基本的にジゼルそのままを使っている。
    最後は全然違うけど(笑)

    音楽はアダムスのオリジナル曲を元に
    南アフリカ共和国の作曲家が
    アフリカの音楽や楽器を取り入れて作曲したものだそうで

    言われてみれば少しアダムスの片鱗が嗅ぎとれる・・・ような気もするが
    でも、やっぱり全然違う音楽と思った方が良いと思う。

    第一部の村の風景は
    後ろに沼を含むアフリカの風景が出て来て
    確かにアフリカンっぽい感じはする。

    ダンスはクラシックを取り入れていながら
    もっと激しく、迸るような情熱を持っていて
    オリジナルのジゼルと比べると
    もっとエモーショナルな要素が強調されている。

    アルブレヒトのダンサーは
    この間の白鳥でジークフリートを踊っていた
    クラシックの基礎がしっかりあるダンサーで
    こういう色のない王子さま役が似合ってる。

    アルブレヒトに恋するジゼルはキュートで
    そこに言い寄るヒラリオンが
    ちょっと粗野な感じがして田舎のイメージで
    そりゃ、アルブレヒトとは違うわ、と納得。

    ほら、クラシックのジゼルだと
    ヒラリオンもノーブルで
    え?ヒラリオンで良いじゃん、なんでアルブレヒトに拘るの?
    とか言いたくなっちゃいません?

    ヒラリオンのダンサーも魅力的なのだが
    ジゼルに言い寄る様が、あまりに洗練されていなくて
    ちょっと田舎のお兄ちゃんで微笑ましい。

    しかし前半で凄いキャラクターが二人登場する!!!

    一人はバチルダ。
    これはクラシックの方では上品でお高くとまっていれば良いのだが
    マシロ版のバチルダのソロ・ダンスは
    激しく情熱的で、いやもう、ピカピカに舞台からオーラが飛んでくる。

    バチルダとジゼルの絡み合いも
    バチルダが強すぎて
    あぁ、こりゃ、ジゼル負けるわ・・・

    もう一人の凄いキャラはジゼルのお母さんで
    娘を虐めるんですよ、この母親は!!
    (シンデレラと間違えてないか???)

    虐めているのか
    それともアフリカ式の愛の表現なのかは不明だが
    でも、どうやっても娘を弄っているようにしか見えない。

    アルブレヒトに振られたジゼルに
    村人が寄ってたかって、からかって、笑い者にして
    全部脱がせてしまって
    (さすがにドイツとかのカンパニーじゃないので
     肌色のパンツだけは死守)
    パンツだけになったジゼルの悲しみのダンスが

    いやもう、これ、ちょっと胸を刳るわ・・・
    ちょっとかわいそう過ぎで・・・

    さて後半はウィリーの森。
    アルブレヒトがやって来て許しを乞うシーンの後
    ミルタが登場するのだが

    ミルタは赤い女性ダンサー的衣装ではあるが
    男性ダンサーである。
    アフリカのヒーラーという役割を持たせているらしく
    (実は前半にもちょっとだけ登場する)
    ダイナミックなダンスをする。

    オリジナルにあるような
    処女のまま死んだ女性たちの静謐なシーンではない。

    男女取り混ぜた「先祖の霊」なんだそうだが
    色々と未練を現世に残して成仏できていないらしく
    エネルギッシュで激しいダンスを繰り広げて

    そんな中に飛び込んだヒラリオンは
    取り憑かれて殺されてしまう。

    いつも思うんだけど(原作でも)
    ヒラリオンって、ちょっとかわいそうじゃないの?
    叶わぬ恋をしているジゼルを愛しているだけなのに
    何故にウィリーたちに取り殺されねばならないのだ???

    アルブレヒトとジゼルの邂逅・・・
    許しを求めるアルブレヒトに
    それを冷たく拒絶するジゼルは

    あらら、ミルタから鞭をもらって
    鞭を振り回してアルブレヒトを打ち据えて
    殺しちゃいましたが・・・(唖然)

    まぁ、ダダ・マシロが、女性の立場から
    ジゼルのストーリーを変えちゃったのは理解できる。

    だいたい、演歌の「北の宿から」とか
    このジゼルとか、オネーギンとか
    その他にも色々と例はあるけれど

    世の中の男性諸君
    君らは、いったい、女性にどういう幻想を抱いているの?

    ・・・と思う事はよくあるし。
    (学ばない悲しい男性のサガであろう、きっと(独断偏見))

    まぁ、どんなにか弱い女性のジゼルでも
    (失恋で死んじゃうんだもんね)
    一旦、死ななくなった世界で
    裏切ったオトコが来たら
    まぁ、鞭で叩き殺したくなるわよね。

    しかも叩き殺したら、死んでジゼルの世界に来ちゃう訳だし
    その意味では、ライバルのバチルダにアルブレヒトを渡さなくて良いし。
    いや、でも鞭で叩き殺したら
    死んでウィリーの世界に来て
    そこでジゼルとくっついてハッピーエンド・・・にはならんわな、きっと。

    あ、いかん、妄想の世界に彷徨いこんでしまった (^^;;

    後半の、キュートさを残しながらも
    迷いなく鞭でアルブレヒトを打ち据えるジゼルに
    ちょっと悶えたヘンな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    英語解説付きのクリップ見つけたので貼っておきます。




    スポンサーサイト

    0
      • 2017.12.11 Monday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      31      
      << December 2017 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM