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ウィーン・フィル + ティーレマン2回目(楽友協会)

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    Musikverein Großer Saal 2017年6月10日 15時30分〜17時30分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Christian Thielemann
    フルート Dieter Flury

    Johannes Brahms (1833-1897)
     Akademische Festouverture op. 80 (1881)
    Jörg Widmann (*1973)
     Flûte en suite (2011)
    Johannes Brahms
     Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884-85)

    これ、昨日と同じプログラムだよね?
    と、本気で聴きたいほど
    ホールによって音楽が変わると言う実例(笑)

    ブラームスの大学祝典序曲は景気よく
    昨日のようなバタバタがない。
    う〜ん、恐るべし楽友協会の残響の良さ。
    コンツェルトハウスだと容赦なく出てしまう粗さが
    (別に今回、粗いところはないにせよ)
    全てホールの中でバランス良く
    丸く、芳醇な音にしてしまう。

    ヴィドマンのフルート協奏曲は
    ウィーン・フィルの会員(=年配が多い)だと
    咳とかゴソゴソが多いかと思ったら
    まぁ、確かにあからさまな咳込みもあったけれど
    全体的に比較的静かに鑑賞されていたのでホッとした。

    こちらはフルートの音が
    楽友協会の豊かな残響にふわっと溶け込んで
    思ったより音の不要な拡散もなく
    透明な音響で聴こえてきて面白い。

    古典的な構成を持った曲なので
    初期バロックを思わせる箇所も多くて
    最後のハチャメチャのブランデンブルク協奏曲で盛り上げる。

    う〜ん、よく出来た作品だよ、これ。

    残念だったのは
    ほとんどの聴衆が、アンコールやると思っていなくて
    拍手の後、バタバタ移動が結構あって
    アンコールやるよ、という時点でも観客の動きがあって
    あまり落ち着かなかった事。

    ヴィドマンの古典的初期バロック的現代曲の後に
    テレマンの曲って、すごく面白い。
    フルートでも、こういうソロの曲があるんですね。

    で、後半のブラームス、交響曲4番。

    ううううう、もうビックリ。
    ティーレマン、以前ほどのアクはなくなったかと思っていたのに
    やっぱりとんでもないテンポの揺らし方と
    強弱の大きなレンジで

    それ、やっぱりワーグナーだと思う(ボソ)

    昨日のデッドな音響のコンツェルトハウスでは
    拡散してしまった音が
    今日は、ものすごい厚みを持って
    時々、団子状態になりながら、観客のところに飛んでくる。

    しかも、何ですか、この音量は。
    昨日、コンツェルトハウスで演奏したのは
    (コンツェルトハウスはある程度の音量で演奏しないと痩せて聴こえる)
    今日の楽友協会でも、思い切って音を出しなさい、という意味だったのか?

    実はウィーン・フィルの音量というのは
    割に小さいのだよ。
    だって、もともとオペラのオーケストラで
    歌手の声を潰さないように演奏している上に
    やっぱりウィーンの、時々緩いオーケストラなので
    コンサート専門のガリガリに弾くベルリン・フィルのような
    圧倒的な音量はないのだ。

    それが楽友協会で
    目一杯の音量を出して演奏させられていて
    聴いていて痛々しいというか
    それだけの音量出しちゃうと
    ちょっと音が浮いてしまって

    料理の時に落し蓋なくて
    材料が思いがけなく鍋の表面に浮かんでます
    ・・・という妄想がフツフツと出てくる。

    無理やりの大音響で演奏する上
    第一楽章の最後のところで
    むちゃくちゃアッチェルランドかけて
    あぁ、そこ、昨日オーケストラが付いていけなかったところ
    流石に超一流プロだから
    今日は比較的自然に、しっかり揃ってアッチェルランドしてるけど
    ・・・そこって、テンポ上げるところじゃないですよね、普通。

    熱に浮かされたような
    ブラームス晩年のあの奥行きは何処に?という
    いや、やっぱりこれ、ブラームスじゃなくてワーグナーだろ。

    褒めるなら、エネルギッシュで情熱的で
    感情任せで、規模が大きくて
    ハンスリックが天国で、そうじゃないだろ、と
    あの冷たい目で怒るんじゃないか・・・って褒めてないじゃん(汗)

    ティーレマンの音楽作りは
    失礼な事を言っちゃうと
    ある意味、単純で
    遅いところは極端に遅く
    速いところは極端に速く
    ピアニッシモは極端に弱音で
    フォルティッシモはむちゃくちゃ鳴らせて
    両方の対比を明確にする・・・という

    だから読めちゃうのである。
    まぁ、別に読めても良いんだけど
    あまり同じようにやられると、おお、またか
    みたいな気分になるのは避けられないところで
    それが良い、という人もかなり多いと思う。

    最終楽章も途中でテンポアップして
    すごい速度で飛ばすわ飛ばすわ。
    オーケストラも付いて行くのに必死。
    指揮者は自己陶酔の嵐に身を浸して
    指揮台の上で、ひたすら身悶えしてるし。

    あっ、ティーレマンのファンに
    夜道でグッサリ刺されそうな事を書いちゃった (・・;)

    ティーレマンの劇的情熱が活かされる
    ワーグナーとかブルックナーとか
    すごく好きなんだけど
    ことベートーベンとかブラームスになると
    ここまでひたすら熱く、極端な対比を持って演奏されると
    好き嫌いははっきり分かれるだろうなぁ。

    端正な様式美が好きな人には
    ティーレマンのブラームスは「やり過ぎ」に聴こえるだろう(笑)

    昨日コンツェルトハウスのデッドな音響の中で
    あまり良いバランスで聴こえて来なかったブラームスが
    楽友協会のホールになると
    ここまで化けるとはね ^^;

    左右に照明が入っていたから
    明日はフィデリオあたりにライブでアップされるのだろう。

    まぁ、ティーレマン以外で
    ああいう演奏する指揮者はいないだろうから
    その意味では突出した存在で
    熱狂的なファンが付くのもわかるような気がする私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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