<< 白鳥の湖 今シーズン3回目 | main | キャメロン・カーペンター カリガリ博士 >>

ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

0
    Musikverein Großer Saal 2017年5月18日 19時30分〜21時

    Wiener Symphoniker
    指揮 Philippe Jordan

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Symphonie Nr. 8 F-Dur, op. 93
     Symphonie Nr. 6 F-Dur, op. 68 “Sinfonia pastrale”

    ウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンの
    ベートーベン交響曲シリーズのチケットは
    実は昨日分を確保していたのだが
    オペラ座のバレエが優先したのは昨日書いた通り。

    で、急いで次の日のチケットを買った。
    こういう時、ウィーン交響楽団の同じプログラムが2日あるのは助かる。

    驚いたのは、楽友協会の最初のアナウンス。
    今まではドイツ語と英語で
    楽友協会にようこそ、コンサートをお楽しみ下さい。
    ただし携帯電話とビデオ、録音は禁止です、というものだったのだが

    突然、挨拶もなくドイツ語で
    携帯電話の使用、録音、録画は禁止です
    というアナウンスがあって
    続けて英語、スペイン語(らしい。ポルファボールとか言ってたから)
    その後に日本語なんだけど
    日本語の用件の後に、「皆さまの協力をお願い申し上げます」って
    ・・・・それ、不要じゃないか?
    その後に中国語のアナウンスで終わり。

    とは言っても、それだけ様々な言語で言っているにもかかわらず
    オーケストラや指揮者が登場する時には
    バルコン・ロジェからスマホで盛大に撮っていた人も多かったので
    どんなアナウンスしても
    どんな国籍でも、無法者というのは居るのである。

    私の大好きなベートーベンの交響曲8番。
    熱に浮かされたような躁の7番と
    あのワケのわからん人智を越えてしまったような9番の間の
    古典的な手法に戻った清楚な感じの
    クラシックな曲

    ・・・・と今まで思っていたんだけど

    えええええええっ、何ですかこれ???

    最初から大音響で(バイオリンのメロディ、潰れてる)
    どっか〜んとホール中に響きわたった8番。
    清楚もなにもなくて
    速めの、いや、すごい速さのテンポで
    ガンガンガンと
    むちゃくちゃなエネルギーの放出。

    8番って、こんな元気な曲だったっけ?
    もっとクラシックなハイドンっぽい上品な曲だったのでは・・・

    いやもう、ハイドンどころか
    ベートーベンらしさ丸出しで
    途中でイライラするわ、怒りは外聞も考えずぶちまけるわ
    かと思うと、突然、ご機嫌になって
    うははは、と大声で笑い出し
    途中でニヤニヤしながら、え〜い、ここイタズラしちゃえ

    ええ、どうせ私の勝手な妄想ですが(笑)
    妄想がバンバン湧いてくるような音楽というのは
    私にとってはベストな音楽なの。

    メトロノームの第二楽章と
    第三楽章をアタッカで繋げて
    時々、楽譜に埋もれているピチカートとか
    思いがけないメロデイ・ラインを発見しつつ
    聴いている私もウホウホしながら
    最終楽章に突入。

    出だしはまるで交響曲7番のごとく
    浮かれたような熱に浮かされたような調子で
    あぁ、やっぱりこれ、7番がウケたからこうなったのかなぁ、と
    ウホウホしていたら
    途中の長調から短調への切り替えし部分で
    ワケのわからん背筋ゾクゾク感。
    地面が突然割れて、深い溝に落ちるような感覚。
    ・・・・あぁ、これが次の9番に続くのか
    と、ストンと納得してしまった。

    恐るべしフィリップ・ジョルダン。
    オーケストラのアンサンブルは完璧に揃っているワケではなかったけれど
    聴き慣れた曲が見事に新鮮に響く。

    8番があまりに爆発的でエネルギッシュだったのに比べると
    田園交響曲は
    何だかおとなしいというか
    まぁ、6番でああいうエネルギーを出す事はあり得ないけど(笑)

    で、これ、ホントにウィーンの森だよね(爆笑)
    ハイリゲンシュタットか、せいぜいバーデンあたりの
    標高600メートル以下の丘陵地帯の風景で

    バードガスタインとかインスブルックとか
    インナフィアグラーテンとか(うふふ、フラヌイです)
    アルプスの標高3000メートル級の山でもないし

    ブラームスやマーラーに感じるような
    深くて青い湖水を抱えたザルツカンマーグートでもなくて

    あくまでも我々ウィーン在住の人間が
    ちょっと車で10分、というところにある
    のんびりした田舎の、緩い風景。

    ウキウキした気分というよりは
    えっこらさ、辿り着いたわ、空気が良いなぁ、という
    ゆる〜い、ゆる〜い、すごくのんびりした雰囲気。

    農民たちの大騒ぎも割に品が良くなっていて
    楽しくはやっているけれど
    バカ騒ぎまでには至らず

    嵐は激しい・・・ものの
    いや〜、我々がよく経験する
    一転空が掻き曇り、雷雨が、という

    なんか笑っちゃうくらい
    この演奏、我々の生活と密着してるんですけどっ。

    どこかのドイツ人指揮者あたりが
    張り切ってやりそうな
    大げさでドラマチックな嵐ではないのである。

    あくまでも徹底的に
    ちまちましたウィーン郊外の森の嵐であって
    アルプスに落ちる雷雨ではないし

    その後の太陽も
    何となくウラウラと、大袈裟にならず
    ポカポカしていて温かい。

    ここまで見事に日常生活を演奏されてしまうと
    正直、ちょっと、あまりにリアルすぎて
    感動と言うより、納得というか・・・(苦笑)
    別な意味で印象的というか
    いや、正直、どう言ったら良いのか悩む。

    フィリップ・ジョルダンとウィーン交響楽団の
    ベートーベン・チクルスは
    来シーズン、コンツェルトハウスでも予定されていて
    チクルス買っちゃうと、絶対にバッティングする日が出てくるので
    まだチケットを確保してはいないが

    この組み合わせのベートーベン交響曲の演奏
    俄然、興味が出てきたなぁ、と思っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    スポンサーサイト

    0
      • 2017.09.21 Thursday
      • -
      • 23:30
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      calendar
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << September 2017 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM