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白鳥の湖 今シーズン3回目

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    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper 2017年5月17日 19時〜22時

    SCHWANENSEE
    Ballett in vier Akten
    振付 Rudolf Nurejew nach Marius Petipa und Lew Iwanow
    音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
    舞台・衣装 Luisa Spinatelli
    照明 Marion Hewlett
    指揮 Paul Connelly

    ジークフリート王子 Semyon Chudin
    オデット・オディール Olga Smirnova
    ロットバルト Eno Peci
    王子の母 Oxana Kiyanenko
    王子の友人たち Alice Firenze, Natascha Mair
    Jakob Feyferlik, James Stephens
    王子の教育係 Jaimy van Overeem
    侍従長 Gabor Oberegger
    第一幕
    ワルツ Adele Fiocchi, Eszter Ledán, Anita Manolova, Laura Nistor
    Leonardo Basílio, Dumitru Taran, Alexandru Tcacenco, Andrey Teterin
    Elena Bottaro, Natalya Butchko, Suzan Opperman, Alaia Rogers-Maman
    Anna Shepelyeva, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc, Céline Janou Weder
    Francesco Costa, Marian Furnica, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
    Tristan Ridel. Zsolt Török, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
    女王の付き添い Abigail Baker, Marie Breuilles, Vanessza Csonka
    Katharina Miffek, Andrea Némethová, Carolina Sangalli
    第二幕・第四幕
    大きな白鳥 Adele Fiocchi, Gala Jovanovic, Oxana Kiyanenko, Laura Nistor
    小さな白鳥 Ioanna Avraam, Alice Firenze, Nikisha Fogo, Natascha Mair
    白鳥 Abigail Baker, Emilia Baranowicz, Elena Bottaro, Marie Breuilles,
    Natalya Butschko, Iliana Chivarova, Vanessza Csonka, Erina Kováčová,
    Zsófia Laczkó, Eszter Ledán, Anita Manolova, Katharina Miffek
    Andrea Némethová, Suzan Opperman, Xi Qu, Joanna Reinprecht,
    Alaia Rogers-Maman, Caroline Sangalli, Isabella Severi-Hager,
    Anna Shepelyeva, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc,
    Franziska Wallner-Hollinek, Céline Janou Weder
    第三幕
    貴族の娘たち Elena Bottaro, Eszter Ledán, Laura Nistor
    Suzan Opperman, Alaia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva
    スペインのダンス Rebecca Horner, Erika Koválova
    Alexis Forabosco, Andrey Teterin
    ナポリのダンス Anita Manolova, Dumitru Taran
    Abigail Baker, Natalya Butchko, Sveva Garguilo, Xi Qu
    Isabella Severi-Hager, Rikako Shibamoto
    ポーランドのダンス Iliana Chivarova, Alexandru Tcacenco
    Emilia Baranowicz, Franziska Wallner-Hollinek, Céline Janou Weder
    Marat Davletshin, Marcin Dempc, Trevor Hayden
    ハンガリーのダンス Nikisha Fogo, Géraud Wielick
    Marie Breuilles, Vanessza Csonka, Adele Fiocchi, Zsófia Laczkó,
    Katharina Miffek, Andrea Némethová, Carolina Sangalli, Iulia Tcaciuc
    Attila Bakó, Leonardo Basílio, Francesco Costa, Igor Milos,
    Kamil Pavelka, Tristan Ridel, James Stephens, Jaimy van Overrem

    同じ時間に
    コンツェルトハウスではウィーン・フィルとバレンボイムが
    プラハの春オープニング・コンサートで演奏した
    スメタナの「我が祖国」全曲を
    楽友協会ではウィーン交響楽団がフィリップ・ジョルダンと
    ベートーベンの交響曲8番と6番を演奏していて
    両方ともチケットを持っていたのに(どうせアホです)

    キャストがキャストだし
    時々はロジェの後ろから立って舞台が欠ける席とかじゃなくて
    ちょっとマトモな席で見たい ♡ と
    清水の舞台から飛び降りたバルコンの席。

    視線はいつもより高めになっちゃうけれど
    舞台全体が見えて、しかも後ろの方まで見えるので
    わっ、この舞台装置、最初のシーンで上手(かみて)奥に
    ノイシュヴァンシュタイン城を彷彿とさせる絵があるんだ
    ・・・って何回も観に行っているのに初めて気がついた。
    (いつもどんな貧民席を買っているか、バレバレである)

    この間はセミヨンがかなり緊張していたようで
    あまりオーラがなかった印象だったのだが
    今日は落ち着いていて、おおお、最初から王子さまのオーラがバシバシ。

    最初のソロも、しっとり優雅に踊って見せてくれて
    あらら、この前の萎縮が嘘みたい。

    ご友人とのパ・ド・サンクも見事。
    ナターシャのソロのキュートさには毎回参るし
    ヤコブとジェームスのパ・ド・ドゥは
    超イケメンで手足長くてダイナミックで悶絶する。
    アリーチェもいつも華やかでキレイだし
    王子さまオーラのセミヨンが加わると
    あぁ、もう私、何も言えないわ。

    で、オルガ・スミルノヴァのオデット!!!!!
    いやもう、本当に信じられない。
    あの身体の美しさ、空虚で悲劇性に満ちた表情。
    身体の形と動きの、この上もない音楽性。

    最初のセミヨンとのパ・ド・ドゥを
    遅めのテンポで、もうじっくりと、しっとりと
    不幸な身の上を語るオデット姫は
    厚かましく懇願するわけでもなく
    不幸な運命を諦めて受け入れているかのような
    透徹した悲しみが伝わってくる。

    いや、このストーリー
    荒唐無稽と言えば、こんなにアホらしい非現実的な話もないのだが
    このオデットをスミルノヴァが
    全身から醸し出す透明な悲しみと踊ってくれると
    アホらしいと思いながらも、ついついストーリーに引き込まれてしまう。

    アーティストってある意味、すごいわ。
    こういうアホ話にリアリティをもたらしてしまうんだもん。

    いやもう、こんな美しいオデットが
    しかもドヤ顔じゃなくて
    こんなに運命に耐えて抑えた悲しみを表現したくれたら
    アホ王子のジークフリートでなくても惚れます(断言)

    小さな白鳥の見事なパ・ド・カトルも良いけれど
    大きな白鳥がかなり見応えあって
    アデーレ、ガラ、オクサーナ(前半ではお母さん役)、ラウラが
    ダイナミックに、でも、やっぱり悲しみも充分に出して踊ってくれる。

    で、第二幕になると
    スミルノヴァの大変身が・・・

    このダンサー、二重人格?(いや失礼)
    だって、最初のあの楚々としたオデットは何処へ行ったやら
    登場の時から、オディール、全然オデットと似てませんが。

    別人28号どころか、別人84号くらいに化けて
    ちょっと待て、これはジークフリートだって
    オディール=オデットってわからんだろ。

    ・・・と不思議に思っていると
    途中でちゃんと、一瞬、オデットっぽくなって
    あら、私、オデットよ、何でわからないの?
    さっき、愛してくれるとか言っていたのは嘘だったの?

    うううううう、芸が細かい(驚嘆)

    こりゃジークフリートみたいなアホでなくても
    オディールの罠にしっかり嵌ってしまうでしょう、きっと。

    第二幕のディヴェルティスマンもなかなか楽しいけれど
    ハンガリーのダンスを(先日も)踊ったジェラウドが素晴らしい。

    この役はミハイルが得意としているのだが
    野生児ミハイルのような荒々しさがなくて
    実に優雅に、柔らかい身体で、滑らかにノーブルに踊ってくれるのだ。
    (フォルクス・オーパーのストラヴィンスキー・ムーブメントで
     見事なモダンのソロを見せてくれるダンサーで
     今まであんまり目立つ役は踊っていないのだが、注目株かも)

    最終幕のオデットが、あああああ、また別人になって
    しかも悲劇のオーラがますます強くなって
    セミヨンとのデュエットのあまりの美しさに失神しそう。

    ロットバルトに奪われたオデットを
    波と霧の中で翻弄されつつ追いかけるジークフリートも
    しっかりと倒れる動きを見せてくれたし
    煙の中から、ちゃんと上半身もきっちり見えて
    ドラマチックな幕切れになった。

    (だって、最初の日、デニスって小柄だし
     この日は煙を大量に出しすぎたらしく
     最後のデニスの翻弄されつつ上半身が見える筈のシーンで
     何にも見えなかったという悲惨な事になってたし)

    この演目、ウィーンはヌレエフ版なのだが
    専門家から話をチラッと聞いたところによると
    世界で最も難しい白鳥の湖なのだそうで
    ヌレエフ版をパリのオペラ座にもって行った時に
    あまりの難しさに改訂したそうで

    この難しい「白鳥の湖」をいまだにレパートリーにしているのは
    ウィーンの国立バレエ団だけなのだそうだ。

    ひえええええ、だって私、「白鳥の湖」と言ったら
    このヌレエフ・バージョンしか知らなくて
    マリイインスキーが一度ゲスト公演した時に
    (フォルクス・オーパーで6月の終わりにやった事がある)
    ハッピー・エンドになって、椅子からずり落ちそうになったんだけど

    この振り付けって、そんなに難しかったのか・・・

    確かに、細かいパが多くて
    普通だったら一つのパ、というところに
    出来る限り、他のパも組み込んじゃえ、というところはあるが
    そう知ってから見て見ると
    確かに・・・・振り付けの難度は半端じゃないわ。

    白鳥の湖は、これからも
    ウィーン国立バレエ団のメンバーを中心に
    もう一度だけ
    とんでもないゲスト・ダンサーで上演される ♡
    (ご存知とは思うけれど6月4日、ヴァディムとマリアネラのロイヤル組)

    まだローベルトとマリアとか
    ヤコブとニナ(ポラコヴァ)とか
    木本クンとマリアとか
    しつこく行く予定の私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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      • 2017.09.21 Thursday
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