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ブーレーズ・アンサンブル + バレンボイム

Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年5月7日 15時30分〜17時30分

“Structures I” & “sur Incises”

Pierre Boulez (1925-2016)
 Structures pour deux pianos. Premier livre (1952) - 1
Arnold Schönberg (1874-1951)
 Verklärte Nacht. Streichsextett d-moll, op. 4 (1899) - 2
Pierre Boulez
 sur Incises pour trois pianos, trois harpes, trois percussions (1996-98/2006) - 3
  Moment I
  Moment II

Boulez Ensemble
ピアノ Denis Kozhikhin (1&3)
ピアノ Karim Said (3)
ピアノ Michael Wendeberg (1&3)
ハープ Aline Khouri, Susanne Kabalan, Stephen Fritzpatrick (3)
(パーカッション Lev Loftus, Pedro Torrejón González, Dominic Oelze (3)
バイオリン Michael Barenboim, Krzysztof Specjal (2)
ビオラ Felix Schwarz, Yulia Deynenka (2)
チェロ Kian Soltani, Sennu Laine (2)
指揮 Daniel Barenboim (3)

ピエール・ブーレーズの記念コンサート・シリーズが
コンツェルトハウスである、というので
トーンキュンストラーのコンサートは袖にして
(誰もチケットを引き取ってくれなかった(涙))
コンツェルトハウスのチケットを買った。

市内で何かまたマラソンとかあるのは知っていたものの
午後のコンサートだし
閉じているとしてもリング通りだけだろうし
第一、大雨だよ、車で行こう・・・と思ったのが大間違いで

あちこちが道路閉鎖で市内がとんでもない事になっていて
全く車が進まない。
渋滞を避けても次の渋滞にひっかかる有り様で(冷汗)

自由席だから、現代音楽の音響にウルサイ人たちが
会場開いたら我さきに入るだろうと
かなり早めに自宅から出発したのだが
結局、どうやってもたどり着けず
目の前で一台車が出て、停めるところが出来たので
遥か離れた場所に車を停めて
地下鉄に走ったのはワタシです(大汗)

更に腹の立つ事に
会場で知り合いにあったら
え? コンツェルトハウスから、1人2枚限定で
無料のチケットのご招待が来てたわよ

・・・・って、ワタシ、大枚25ユーロ払ってますが????(超怒)

それを聞いて、今回の聴衆の層がわかった。
だって、大ホールのギャラリーは閉じられているとしても
平土間・バルコン、ほとんど満杯で
しかも、途中で退場する人がかなり居る。

ブーレーズわかって来てる人じゃない人がいるっ!!!!(怒)
いや、良いんですよ、招待券で無料でコンサートに来ても。
でも、お金払って来ている人が集中して聴いているのに
ピアニッシモのところで音を立てて席を立って
ドアまで移動してドアを音を立てて開け閉めするのだけは勘弁。

まぁ、マナーについて怒ってばかり居ても
自分の気分が悪くなるだけなので(と言いつつ書いてるが)

さて、ブーレーズ好きなんだけど
どこが好きとか、何が好きとか言われても・・・(シロウト)
一応、CD でブーレーズ全作品というのは持ってはいるものの
ブーレーズの場合は作品が Work in progress だから
ご存知のノタシオンだってとんでもない数のバリエーションあるし。

最初は2台のピアノのためのストリュクチュール。
20分弱の作品だが
ああああ、これがブーレーズの響き ♡

ものすごく緊密に、ストイックに、極限まで絞った音が
和音などを注意深く避けて
音の粒として
たぶん(私の感覚だと)マイナス30℃くらいの空気の中を
音速で飛んでいく(当たり前だが・・・汗)

クリアな構造の
まるでコルビジェあたりから始まった
近代建築の骨組みを見るような作品。
メロディとかは感じられないけれど(あるんだけど、きっと)
たぶん、厳密なセリエ技法で作曲されているんだろう。

こういう響き、すごく好き。
余計な感情の入り込む隙間を与えないから
音楽に感情的な感動を期待しているとビックリするかもしれないが
頭の中で理性的に分析的に(まだ分析できません(汗))
知的好奇心をとことん刺激されるわ。

で、ブーレーズ作品のコンサートの筈なのに
なぜ、その後、アルノルト・シェーンベルクの
いや、シェーンベルクでも良いんだけど
何故に「浄夜」の弦楽6重奏版が演奏されるんですか???

演奏はあくまでも繊細で
すごく細かい部分までしっかり考えられていて
オーケストラ編成を聴き慣れた耳にも
非常に美しく、過不足なく響くのだが

途中、ちょっとあまりに演歌になり過ぎ。
ブーレーズの作品と比べると
ちょっと色気あり過ぎのエロっぽくて生臭い。
まぁ、そういう曲なんだけど
息子可愛さで無理やり入れた可能性はあるし(すみません邪推で)
演奏水準は高くて、解釈も音響も素晴らしかったが
プログラムの一貫性からするとちょっと・・・

後半のスュル・アンシーズ。
ちゃんと予習はして来たけれど
(わはは、予習して来ても全然覚えられない現代音楽)
ナマで聴くと、すごい迫力・・・というか

CD で聴いていた時は
ハープなのか、ピアノの弦を引っ掻いてるのかわからなくて(笑)
ピアノ3台、ハープ3台、パーカッション3人だったのね。

これはまた豪華な音響。
(この曲で出ていった観客多かったんだけど)
前半のピアノのストイックさと正反対で
ほとんどスペクトル楽派に近いほどの多重性を持って
音の重なりも素晴らしい。

バレンボイムが適切なキューを出すのに呼応して
各プレイヤーが素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれる。
こういう曲を演奏できる音楽家が居るって
現代の我々って、本当に幸せだなぁ、と思える時間 ♡

ある意味、ブーレーズの曲って
別にナマで聴かなくても
CD で充分、という気もしないではないが
でも、ナマで聴く機会があれば
それはそれで嬉しい(聴衆が静かに聴いてくれればだが)

実は5月14日にバレンボイムが
ウィーン・フィルとノタシオンを演奏するのだが
ちょっと事情があってキャンセルしました(汗)
(ついでだが、ノタシオンだけではなくて
 スメタナの「我が祖国」も演奏する。
 たぶん、こちら目当ての観客は前半は・・・(以下省略))

さて、今日の夜はどちらに行くか
散々迷ったけれど
引き取り手のあったコンサートには行かず
引き取り手のなかった(笑)夜のコンサートに行く
というワタシに
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



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