Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2017年4月25日 19時30分〜20時50分
“Alles wieder gut” (初演)
Komposition/musikalische Bearbeitung :
Andrea Schett & Markus Kraler
舞台・ビデオ Jonas Dahlberg
Franz Schubert (1797-1828)
Die Vögel D 691
Heidenröslein D 257
Trok’ne Blumen (“Die schöne Müllerin” D 795 Nr. 18)
Gustav Mahler (1860-1911)
Die zwei blauen Augen (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Robert Schumann (1810-1856)
Es file ein Reif (“Tragödie” op. 64 Nr. 3/2)
Gustav Mahler
Ging heut morgen übers Feld (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Johannes Brahms (1833-1897)
Die Sonne scheint nicht mehr
(49 deutsche Volkslieder für eine Singstimme mit Klavierbegleitung WoO 33 Nr. 10)
Robert Schumann
In der Fremde (“Liederkreis” op. 39, Nr. 1)
Gustav Mahler
Wenn mein Schatz Hochzeit macht (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Robert Schumann
Der arme Peter op. 53
Franz Schubert
Du bis die Ruh’ D 776
Johannes Brahms
Da unten im Tale
(49 deutsche Volkslieder für eine Singstimme mit Klavierbegleitung WoO 33 Nr. 6)
Franz Schubert
Abendstern D 806
Johannes Brahms
Über die Heide
(Sechs Lieder für eine tiefere Stimme mit Begleitung des Pianoforte op. 86 Nr. 4)
Franz Schubert
Litenai auf das Fest Allerseelen D 343
Gustav Mahler
Ich hab ein glühend’ Messer (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Ich bin der Welt abhanden gekommen
(Fünf Lieder nach Texten von Friedrich Rückert Nr. 3)
Henry Purcell (1659-1695)
When I am laid (“Dido und Aeneas” Z. 626, 3. Akt)
Musikbanda Franui
クラリネット・バスクラリネット Johannes Eder
チューバ Andreas Fuetsch
ソプラノとアルト・サクソフォン、クラリネット Romed Hopfgartner
コントラバス、アコーディオン Markus Kraler
ハープ、ツィター、歌 Angelika Rainer
ハックブレット、歌 Bettina Rainer
トランペット、歌 Markus Rainer
トロンボーン、歌 Martin Senfter
バイオリン Nikolai Tunkowitsch
トランペット、歌、指揮 Andreas Schett
バスバリトン Florian Boesch
東チロルの山奥のインナフィールグラーテンという
本当の田舎町で
若い音楽家たちが集まって作った
不思議なバンド・フラヌイについては
何回かこのブログでも書いて来たけれど
この不思議なバンドについて
言葉で何か表現できるだけの力は
私にはない(断言)
現代音楽レーベルのコル・レーニョから出ている
マーラーの CD 聴いて
ひっくり返って腰を抜かしてから
ウィーンでコンサートがある時には
できるだけ行くようにしている。
(ついでに CD もブラームスもマーラーもシューベルトも買った)
何せこのグループ
他に本職を持っている人ばかりなので
(しかもインナフィールグラーテン出身だけど
今やオーストリアやドイツに散らばっているという)
定期的なコンサートと言うのはないのである。
このフラヌイが
今回はバスバリトンのフローリアン・ベッシュとの共同プロジェクト。
今まで、自分たちで歌ったりはしていたけれど
歌手との共同作業は初めてのはず。
しかもベッシュのあの深くて強い声と
フラヌイの不思議な響きはとても合いそう。
コンサートは満杯状態。
うはははは、ウィーンにもフラヌイのファンは居る♡
(何となく嬉しい)
コンツェルトハウスのモーツァルト・ホールの
舞台の向こうにはビデオの投影があって
どこかの寝室が写っている。
プログラムは休憩なしで
リートとリートの間もアタッカ。
ベッシュ、ほとんど歌いっぱなし。
しかもあのむくつけきマッチョな大男が
時々、身体クネクネさせながら歌うのが・・・可愛らしい(爆笑)
思っていた通り
フラヌイの金管とベッシュのバスは、ものすごく合う。
バランス最高だし
ベッシュもひたすら楽しんで歌ってる。
耳慣れたシューベルトやマーラーが
ものすごく不思議な響きで入って来て
リートの連続も、とても自然。
しかも組み方が巧いので
様々な音楽が次々に
メロディに加えて音色のバラエティまで精密に計算されていて
あっという間の70分。
更に、後ろのビデオ投影の寝室が
微妙に微妙に、本当に微妙に変化していくのである。
横に置いてある椅子の形が変わったと思ったら
だんだん崩れて床に溶け込んで行くし
横の棚が、どんどん崩れていって床に溶けこんで
ナイト・テーブルがグニャっと崩壊して
ベッドの形が微妙に微妙に変化していって
コンサートが終わる頃には
ベッドもなくなって、何もない部屋になっているという。
しかも、これが本当にゆっくりと変わって行くので
音楽に耳が集中している間に
意識しないところで、あれ?という
画面が音楽への集中を妨げず
なのに、ちゃんと視覚芸術としても成り立っている。
フラヌイの響きの面白さというのは
クラシックなリートでありながら
例えば埋葬行進曲みたいな暗い色調のものが
暗いんだけど、何となく可笑しいという
なんとも生存本能的にゾクゾクしてしまうところにある。
はい、ワケのわからん事を書いているのは知ってます。
が、あの不思議な響きを、どう表現しろと言うのだ。
へぇ、そんなに不思議なのか?と
興味津々の皆さま。
コル・レーニョのサイトのフラヌイ紹介(英語)は こちら
私がひっくり返ったマーラーの CD も
何と無料で視聴できるので
(もちろん全部じゃないのでお気に召した方は
有料ダウンロードか CD をお求め下さい)
ご興味のある方は ここ から聴いてみて下さい。
ただ、これ本当に不思議な曲なので
伝統的クラシックの盲目的信者の方には向きません(断言)
田舎のインナフィールグラーテンでも
当初は色々な嫌がらせなどがあったようだし
今でも拒否反応は強い。
が、拒否反応が強いもの、というのは
逆らい難く魅力的なのである。
ドイツ語のわかる方には
オーストリア国営放送が2013年(結成20年)に作った
25分の番組があるので、ぜひどうぞ。
(ビデオでは様々なフラヌイの音楽も聴けます)
別にフラヌイの回し者ではないのだけれど
クラシックでも、こんな世界があると言う
稀有な例だと思う。
5月のコンツェルトハウスの
Gemischter Satz という
様々な音楽ジャンルのお祭りにも参加するようなので
行こうかどうしようか迷っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
“Alles wieder gut” (初演)
Komposition/musikalische Bearbeitung :
Andrea Schett & Markus Kraler
舞台・ビデオ Jonas Dahlberg
Franz Schubert (1797-1828)
Die Vögel D 691
Heidenröslein D 257
Trok’ne Blumen (“Die schöne Müllerin” D 795 Nr. 18)
Gustav Mahler (1860-1911)
Die zwei blauen Augen (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Robert Schumann (1810-1856)
Es file ein Reif (“Tragödie” op. 64 Nr. 3/2)
Gustav Mahler
Ging heut morgen übers Feld (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Johannes Brahms (1833-1897)
Die Sonne scheint nicht mehr
(49 deutsche Volkslieder für eine Singstimme mit Klavierbegleitung WoO 33 Nr. 10)
Robert Schumann
In der Fremde (“Liederkreis” op. 39, Nr. 1)
Gustav Mahler
Wenn mein Schatz Hochzeit macht (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Robert Schumann
Der arme Peter op. 53
Franz Schubert
Du bis die Ruh’ D 776
Johannes Brahms
Da unten im Tale
(49 deutsche Volkslieder für eine Singstimme mit Klavierbegleitung WoO 33 Nr. 6)
Franz Schubert
Abendstern D 806
Johannes Brahms
Über die Heide
(Sechs Lieder für eine tiefere Stimme mit Begleitung des Pianoforte op. 86 Nr. 4)
Franz Schubert
Litenai auf das Fest Allerseelen D 343
Gustav Mahler
Ich hab ein glühend’ Messer (“Lieder eines fahrenden Gesellen”)
Ich bin der Welt abhanden gekommen
(Fünf Lieder nach Texten von Friedrich Rückert Nr. 3)
Henry Purcell (1659-1695)
When I am laid (“Dido und Aeneas” Z. 626, 3. Akt)
Musikbanda Franui
クラリネット・バスクラリネット Johannes Eder
チューバ Andreas Fuetsch
ソプラノとアルト・サクソフォン、クラリネット Romed Hopfgartner
コントラバス、アコーディオン Markus Kraler
ハープ、ツィター、歌 Angelika Rainer
ハックブレット、歌 Bettina Rainer
トランペット、歌 Markus Rainer
トロンボーン、歌 Martin Senfter
バイオリン Nikolai Tunkowitsch
トランペット、歌、指揮 Andreas Schett
バスバリトン Florian Boesch
東チロルの山奥のインナフィールグラーテンという
本当の田舎町で
若い音楽家たちが集まって作った
不思議なバンド・フラヌイについては
何回かこのブログでも書いて来たけれど
この不思議なバンドについて
言葉で何か表現できるだけの力は
私にはない(断言)
現代音楽レーベルのコル・レーニョから出ている
マーラーの CD 聴いて
ひっくり返って腰を抜かしてから
ウィーンでコンサートがある時には
できるだけ行くようにしている。
(ついでに CD もブラームスもマーラーもシューベルトも買った)
何せこのグループ
他に本職を持っている人ばかりなので
(しかもインナフィールグラーテン出身だけど
今やオーストリアやドイツに散らばっているという)
定期的なコンサートと言うのはないのである。
このフラヌイが
今回はバスバリトンのフローリアン・ベッシュとの共同プロジェクト。
今まで、自分たちで歌ったりはしていたけれど
歌手との共同作業は初めてのはず。
しかもベッシュのあの深くて強い声と
フラヌイの不思議な響きはとても合いそう。
コンサートは満杯状態。
うはははは、ウィーンにもフラヌイのファンは居る♡
(何となく嬉しい)
コンツェルトハウスのモーツァルト・ホールの
舞台の向こうにはビデオの投影があって
どこかの寝室が写っている。
プログラムは休憩なしで
リートとリートの間もアタッカ。
ベッシュ、ほとんど歌いっぱなし。
しかもあのむくつけきマッチョな大男が
時々、身体クネクネさせながら歌うのが・・・可愛らしい(爆笑)
思っていた通り
フラヌイの金管とベッシュのバスは、ものすごく合う。
バランス最高だし
ベッシュもひたすら楽しんで歌ってる。
耳慣れたシューベルトやマーラーが
ものすごく不思議な響きで入って来て
リートの連続も、とても自然。
しかも組み方が巧いので
様々な音楽が次々に
メロディに加えて音色のバラエティまで精密に計算されていて
あっという間の70分。
更に、後ろのビデオ投影の寝室が
微妙に微妙に、本当に微妙に変化していくのである。
横に置いてある椅子の形が変わったと思ったら
だんだん崩れて床に溶け込んで行くし
横の棚が、どんどん崩れていって床に溶けこんで
ナイト・テーブルがグニャっと崩壊して
ベッドの形が微妙に微妙に変化していって
コンサートが終わる頃には
ベッドもなくなって、何もない部屋になっているという。
しかも、これが本当にゆっくりと変わって行くので
音楽に耳が集中している間に
意識しないところで、あれ?という
画面が音楽への集中を妨げず
なのに、ちゃんと視覚芸術としても成り立っている。
フラヌイの響きの面白さというのは
クラシックなリートでありながら
例えば埋葬行進曲みたいな暗い色調のものが
暗いんだけど、何となく可笑しいという
なんとも生存本能的にゾクゾクしてしまうところにある。
はい、ワケのわからん事を書いているのは知ってます。
が、あの不思議な響きを、どう表現しろと言うのだ。
へぇ、そんなに不思議なのか?と
興味津々の皆さま。
コル・レーニョのサイトのフラヌイ紹介(英語)は こちら
私がひっくり返ったマーラーの CD も
何と無料で視聴できるので
(もちろん全部じゃないのでお気に召した方は
有料ダウンロードか CD をお求め下さい)
ご興味のある方は ここ から聴いてみて下さい。
ただ、これ本当に不思議な曲なので
伝統的クラシックの盲目的信者の方には向きません(断言)
田舎のインナフィールグラーテンでも
当初は色々な嫌がらせなどがあったようだし
今でも拒否反応は強い。
が、拒否反応が強いもの、というのは
逆らい難く魅力的なのである。
ドイツ語のわかる方には
オーストリア国営放送が2013年(結成20年)に作った
25分の番組があるので、ぜひどうぞ。
(ビデオでは様々なフラヌイの音楽も聴けます)
別にフラヌイの回し者ではないのだけれど
クラシックでも、こんな世界があると言う
稀有な例だと思う。
5月のコンツェルトハウスの
Gemischter Satz という
様々な音楽ジャンルのお祭りにも参加するようなので
行こうかどうしようか迷っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。